2015年06月26日17:09心がかぜをひくとき
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6月のゆきデンタルクリニックの健康イベントは特別企画として全国で大人気のブロッコリー先生こと臨床心理士の吉村春生先生をお招きして「心がかぜをひくとき」と題してご講演いただきました。大学で講師を務め、あちこちの学校のスクールカウンセラーをしながら全国で年間170回の講演をされている超人気の先生です。その人気の訳は講演が始まる前から笑いをとっている吉村先生をお見かけして納得しました(笑)



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「人間」という字は人と間と書きますが、人は人と人とのかかわりの中でやる気が出たり、またやる気が失せたりするものです。人と人の間には誤解が生じることもしょっちゅうでその時、嫌〜な空気が流れます。その嫌〜な空気をいっぱい吸ってしまう感受性の強い人もいれば、良い意味でぼ〜っとして、あっけらかんとしてそんなに影響を受けない人もいます。これは生まれつきのその人の性質による部分が大きいそうです。ですからたくさん嫌な空気を吸ってしまう人は心のエネルギーをいっぱい使わないといけない、成長して様々な段階にチャレンジしていく中でそのエネルギーが枯渇してしまう場面も多々あるわけです。



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心は思考・行動・感情と3つの要素に分けられますが、問題行動が見られるようになると「悪いとわかっているけどできない」という思考と行動が伴わない現象が起きてきます。人は「わかっていることができるとは限らない生き物である」と先生はおっしゃいます。これも心のエネルギーが枯渇してきている状態です。



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人は人生を送る上で自分ではない人と生活しますので、ほとんどが自分の思い通りにはいきません。そういうときにまた、人は負の感情を溜め込みます。たとえば、不安感、怒り、悲しみ、辛さなど・・・抱え込み過ぎるとそれを吐き出すのですが、それが弱いものへ向かってしまうということを考えねばなりません。学校では暴行、いじめ、不登校が増え、働き盛りの父母にうつが増えています。教育者にもうつが増えています。高齢者の自殺も増えています・・・さて、どうしたらいいのでしょう?




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三つ後の魂百までということわざがありますが、とにかく乳幼児期に甘えて安心感たっぷりの中で育つと心にエネルギーがたくさん蓄えられます。それがいずれ訪れる試練のときにも役に立ちます。甘える=安心感で満たされるということは3歳を過ぎてもどの年齢でも必要なものです。また、負の感情を少しずつでも吐き出せる環境があるとそれぞれに心の余裕ができます。いっぱいいっぱいの人同志では甘えることへの遠慮が起こり溜め込む、売り言葉に買い言葉・・・と負の連鎖が起こってしまいます。余裕のない時は本音と建前の使い分けができず、一気に人間関係の悪化が起こり、さらに心のエネルギーは枯渇していきます。



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もっとも大事なことは評価のない愛情、無条件の愛をたっぷりと与え、甘えて安心感で満たされること・・・そして、ときどきは心のクリーンアップを図ること。泣くこと、遊ぶこと・・・いいですよ〜子育て中の母親に笑顔を作る余裕ができるように、母親も甘えられる環境を作ることも大事です。それは家族でも地域でも職場でもその役割を担うことができますね。問題行動が見られてきたら、過去に甘えを抑えた時期がないか見直してみましょう。また、笑顔・スキンシップ(手当)・愚痴を聞く・挨拶(評価のない言葉かけ)こういった何気ない行動も心のエネルギーの補充に役に立ちます。日本全国が心のエネルギーが枯渇し、ガス欠状態です。みんなで甘えが機能する社会を目指しましょう!!



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というようなお話をたっぷり2時間、泣いて笑って拝聴しました。もともと日本人は人を信じる文化を持つ民族、そこに高い精神性が宿っていたのだと思います。最近の殺伐とした社会、特に子育て中のお母さんの孤立は本当にまずいことだなあと思い、横のつながりも持ってほしいとマザークラスを当院でも開始したわけですが、昨今の戦争へ向かってしまいそうな壊れた世の中をどうしたらいいんだろうと憂いていたのですが、大きな問題を解決するにも身近な人間関係の中での安心感を高めること、これこそが初めの一歩であり、大きな解決法だといろいろなことが私の中でつながり、吉村先生のお話を聞きながら号泣してしまいました・・・



また、吉村先生は全国で大人気の先生ですが、当院のご近所にお住まいがあり、こんな近くにこんな素晴らしい先生がいらっしゃったことにまた、私も大きな安心感をいただいた一日でした。すばらしいお話をありがとうございました。また、ぜひお目にかかれればと思います。

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