2016年02月12日19:18「創傷治療の最近の考え方〜傷の消毒はやめよう」
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今月は福岡の増田整形外科内科医院の増田義武先生に「創傷治療の最近の考え方〜傷の消毒はやめよう」と題してお話ししていただきました。とても丁寧にわかりやすく教えてくださいました。祝日でしたのでいつもは来れない方の初めての参加もあったのでしょうか?たくさんの方にお越しいただき質問もたくさんあって大盛況となりました。



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増田先生とは以前勤務させてもらっていた矢山クリニックで開催されていたバイオレゾナンス医学会で一緒に勉強していた仲間です。福岡のこども病院などの勤務を経て、13年前にお父様の病院を継承され現在に至ります。



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今までは傷を作ってしまったとき、消毒をしてガーゼを当てて・・・とやっていた傷の手当てですが「湿潤療法」と呼ばれる方法で手当てをすると治りも早く、痛みも少ないという知っておくと為になるお話をしてくださいました。



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傷を作ったとき、表皮の下の真皮まで傷ついているかその下の脂肪組織まで深く傷ついているかで治り方が違います。真皮があれば治りが早いです。しかし、どちらにしろ傷口を乾かさないようにした方がいいのです。傷のジクジクしたところ(浸出液)は治癒するために様々な細胞を呼び寄せている細胞成長因子がたくさんあるのです。ですからそれを乾かしてしまっては治りが遅くなってしまいます。かさぶたができてしまうのはよい治り方ではありません。



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そして、これまでは傷口を消毒するというのが常識でしたが、消毒薬というのは細菌の一番外側の細胞壁を壊すことで作用するのですが、人の細胞は細胞壁もなくむき出しの状態、そうすると消毒薬によって人の細胞は死にやすく細菌は生き残りやすいということが起ってしまいます。この画像はイソジン消毒をした場合としなかった場合の治りを比べたものです。消毒をしなかった方が早く治っています。



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しかし、消毒はしませんが異物を良く洗い流すことは大切です。砂などが残ってしまうと化膿する原因になってしまいます。細菌より異物の方が問題です。水道水で構わないので、よく洗いましょう。異物がきれいに洗えたかどうか自信がないときは医療機関を受診しましょう。



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傷を治すには以下の3つが大切です。

消毒しない
乾燥させない
良く洗って異物を残さない 



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傷を乾燥させないために、創傷被覆材で覆います。プラスモイストやハイドロコロイド、BAND-AIDなどいろいろ手に入ります。これまではガーゼで覆っていたところをこういった乾かさないもので覆います。しかし、ジクジクが多すぎても少なすぎてもいけません。あまりにジクジクが多い時は一日に数回付け替えるようにしましょう。量が減ってきて4日ほど持つようになってきたら剥がすタイミングです。



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家にこういった商品がない場合は食品用のラップを使用しましょう。さらにワセリンなどあるともっと良いです。無い場合にはラップで覆い端をはがれないようにテープなどで留めましょう。ラップの場合、ジクジクを適度に吸ってはくれないのでこまめに取り替えます。



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自宅で様子をみていい傷と医療機関を受診した方がいい傷を知っておきましょう。



火傷の場合も基本的に同じです。水泡がない火傷なら湿潤療法で自分で対処できます。ただ、低温火傷の場合は要注意・・・真皮の下の皮下脂肪が壊死してしまっているので見た目がそんなにひどく見えなくてもいずれ表面の皮膚組織も壊死してしまいます。こういう場合は早めに医療機関を受診しましょう。



怪我したときに慌てずに対処できるように知っておきたいことです。よく怪我をする幼稚園、保育園、小学校の子どもたちを最初に手当する先生などに知っておいてもらえるとよりいいですね。こういった知識はぜひ、広めていきましょう。


増田先生、お休みのところありがとうございました。とっても有意義な学びの時間となりました。














 











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