2017年01月27日19:06妊娠中〜出産後の過ごし方
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今年の健康イベントも楽しい企画が盛りだくさんです。「悪くなってから治療する」のではなく「どうやって健康を維持するか?」ということをテーマにしていきたいと思っています。その第一弾として1月は内野産婦人科の助産師 内野秋子先生にご講演いただきました。



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内野産婦人科は佐賀市にあります。当院より南に車で10分ほど行ったところです。なんとこの内野産婦人科はWHOに「赤ちゃんに優しい病院」として認定されています。WHOが作成したポスターに内野産婦人科の写真が採用されているというすごいところなのです。カンガルーケア(生まれてすぐの赤ちゃんをお母さんのお腹の上に乗せて赤ちゃん自らお母さんのおっぱいをくわえたりと・・・母子の絆を強くするケア)をしているところの写真がポスターに掲載されています。




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講演準備中に座って待っていてくれたしいくんは当院の衛生士の綾子さんの次男君ですが、ここ内野産婦人科で産まれました。




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衛生士の内田さんの挨拶から始まりました。




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秋子先生は見るからに優しそうな助産師さんです。40年間助産師のお仕事をされているそうです。いつも新米ママさんたちを包み込んでこられたんだろうなあというのが伝わってきて、お話を聞いている全員がほんわか温かい気持ちになりました。しかし、お産の現場は優しさだけでは務まりません。若手の助産師さんたちをしっかり育てるためにがんばってるのよとおっしゃっていました。




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現代は少子高齢化の時代です。30年前には見られなかった低年齢のお産、高齢出産、核家族化や転勤族、ミルク全盛期、うまくかみ合わない母子関係、食べ物も物も情報も溢れているけど、なぜか孤独な妊婦さん・・・現代には現代の社会を反映したさまざま問題があり、現場はその対応をせざるを得ません。日本の医療は世界でもトップクラスですが、医療満足度は低いと言われています。また、30年前の佐賀は安産の人がとても多かったそうです。それは田んぼに出て体を動かしていたため、体が自然ときたわれていたので、お産に耐えうる体だったのです。しかし、今はどうでしょう・・・




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妊娠中は心と体が大きく変化する時期です。特に妊娠12週までの妊娠初期がもっともホルモンバランスが変わるときで涙もろく感情の変化も大きい時です。しかし「妊娠すること」・・・そのものが「奇跡」です。ありがた〜いことなのです。代々続く両家のご先祖様から預かった奇跡的な命が宿っていると考えると、つわりの時期も少しは楽に過ごせるのかもしれません。


この12週ぐらいまでの時期はとってもとっても大事な時期です。妊娠しているかどうか気づく5週目にはすでに重要な臓器はでき始めています。3週目ぐらいには脳神経ができ始めると言われています。このころにはしっかりとした栄養を摂取しておくことが望ましいことを考えると妊娠前から食事などに気を付けておくことがとても大事であることがわかります。


30年前には例外的だった妊娠性糖尿病の方も今はとても多いそうです。しかし、こういったトラブルもすべて予防できることなのです。ですから、こういった知識を得ることがいかに重要なことか・・・お産を経験した世代が若い世代をサポートしていけるような社会にしていきたいなとつくづく思っています。




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妊娠中は体重が10Kgほど増加しますが、胎児、胎盤、羊水などを合わせたら4Kgほど・・・その他の6Kgは血液の増加や皮下脂肪の増加量です。この血液の増加のおかげでお産の時に少々出血しても大丈夫なのだそうです。ですが、食事が悪いと急激な血液増加に対応できずに貧血になってしまいがちです。どんなものを食べ、どんなものを飲むかということはとても大事なことです。


丈夫に産み育てるために考えたい3つのことの一つに「食」があげられます。Keywordは低カロリー、高植物性タンパク、高ビタミン、高ミネラル、精製塩の減塩。妊娠期、できればその前から食事に気を付けておくと妊娠期やお産の時のトラブルを防ぐことができます。例えば現在は難産傾向が強いので、お産のときに吸引分娩をすることも多く、多いところでは約半数が吸引分娩の病院もあるそうです。しかし、ここ内野産婦人科ではほとんどしないし、帝王切開も少ないそうです。ということは母親学級などを受けてしっかり学んで体調管理すれば防げるものだということです。200例中1例という例外的にあった吸引分娩の方は肉を食べ過ぎていたようです。肉の脂は血液中で冷えて固まってしまい、血管を硬くし、筋肉も硬くなるため子宮そのものが硬かったり子宮口が硬かったりとトラブルにつながります。油に関してはショートニングやマーガリンなどの人工的な油は妊婦さんには禁忌と心得ましょう。




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2番目に「いい酸素」も必要です。ためいきではなく深呼吸をしましょう。たばこもいけません。周りで吸うのも遠慮して欲しいですね。低体重児や突然死の原因になりかねません。血管が収縮してしまうのです。




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3番目に「いい言葉をかけ」「語りかけ」「なでて」「さすって」プラスの言葉かけをしましょう。6か月ぐらいから赤ちゃんは耳も聞こえていますし、お母さんの感情をダイレクトに感じています。とてもとても大切なことです。



妊娠中もなるべく安静にするのではなく、体を動かしておいた方が安産につながります。しかし、お腹にいる赤ちゃんがびっくりしないように声掛けをして動いたり、急に動くのではなくゆっくりと動き始めるようにしましょう。




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お産や母乳をあげることは女性にしかできないことです。すごく大事なことなので男性はそれが上手くいくようにサポートしてください。母親は産んだから母親になれるわけではなく、子育ての中でおっぱいを度々あげているうちに一緒に母親として成長していくものです。子どもは子どもで人間の優しい心を持った人に育っていきます。そんな素敵な妊娠期の過ごし方から育児のコツを知って過ごすのと知らないで過ごすのでは大変さも幸せ度も変わってきます。


私もこの年になってわかるのですが、子育ては周りの方に協力してもらい、いろんなことを教えてもらって、地域ぐるみですることそのものが社会なんだと思います。お産を経験した先輩女性は次の世代を見守り、若いこれからのパパママももっとたくさんの方を頼って良いお産、良い子育てをしていきましょう。


そんなお手伝いができる歯科医院でありたいので、今年もマザークラスに力を入れます。妊娠中〜1歳までのお子さんがいるママさんを対象に行っていますので(事務手数料1000円、受講料無料)お問合せください。




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今回は妊婦さん、お孫さんのお世話をされている方、また医療従事者の方にもたくさんご参加いただきました。東京からクインテッセンスの「歯科衛生士」の雑誌の編集者の方にもご参加いただきました〜




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お忙しい中、ご講演、また丁寧に質問に答えてくださった秋子先生、遠方からご参加くださった皆さん、ありがとうございました。

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