1/1「仮面ライダーBLACK」制作記19

先日シャドームーンが完成したので、今年は遂に上映
となる「シン・仮面ライダー」に合わせて旧1号の
リメイクを考えていたのですが、お世話になっている
撮影スタジオさんが2月末で閉店となると聞き予定を
変更、2月中旬に撮影の予約を入れて頂くことが
出来たので、先日撮影頂いたシャドームーンと
同フォーマットにバージョンアップしたBLACKの制作に
入ることにしました。
主な変更点はシャドーチャージャーと同原型のベルトを
準備することですが、せっかくなので可能な限り他の
納得いっていない点を作り直すことにしました。




まずはボディアーマーの修正です。
Ver.4を改修していますが全体的に横に広がりすぎている
印象だったので胸部・パワーストライプス・脇腹を全て
剥がし各部を調整した型紙から再制作し交換しています。


パワーストライプスのアップです。
正面から見た際に、首元から胸に掛けて極僅かに
窄まっているようなラインにしました。
この作業は苦手で何度もしているにも関わらずラインが
歪んでしまっていますね…。
…制作当初はまさか5回も繰り返すとは思いもしません
でしたがｗ
この部位は当時のアップ用スーツの質感に合わせて
ラリッサを使っていますが、こちらも生産が終了しており
作り直し分のストックが確保出来て良かったです。

脇腹は接続の補助パーツにアレンジしているのですが、
繋がりが不自然になってしまっていたので薄く調整し
ラインがなだらかに繋がるようにしました。

蝶板の固定はボードを2mmのプラ板で補強してからビスと
接着で行っていますが、袋ナットに変更しなるべく身体に
干渉しないようにしました。



接続の様子です。
前後の接続を横方向からのマグネットホックで蓋をする
事により補強となる訳です。
割りと効果的なのですがデザインに落とし込める事が前提
となるので割りと使い所が難しいのがネックです。
（本当はRXやシャドームーンにも使いたかった）


旧（Ver.4）と新（修正後）の比較です。
・パワーストライプスが末広がりになっていたので
　やや窄まる形状に変更
・胸部の横幅を少し細めに修正
・脇腹の段差がなだらかに繋がるように修正
というのがお分かりでしょうか。
（肩のフィルブローンとゴルゴムマークは流用）
あとは積層部のアールのエッジが立ちすぎていた
ところのヤスリがけに時間を掛けてなるべく自然になる
ようにしたり、ゴルゴムマークの位置の微調整なども
行っています。
胸下のメタリックの部分もVer.4完成時からレザーを
変更しているので、背中と背面のパワーストライプス
以外は全て作り変え交換となったので実質Ver.5と
言ったところです。


今まではコスプレ用のグローブを使っていたのですが、
シャドームーンと同様に今回のBLACKは牛革を使った
グローブを使うことにしたので、その分増えた厚みに
合わせて前腕部も型紙を微調整して作り変えました。
（左：旧・右：新）
これで今までよりも力強いシルエットになればと
思います。

という訳で仮面ライダーBLACKコスチューム
改修編（2023）です。
本当ならマスクのリペイントなどもしたいところですが
あまり欲張りすぎて肝心の撮影日に間に合わなくては
意味が無いのでその辺の取捨選択も大事ですね。
時間の許す限りベストを尽くしたいと思います！