大小迫 つむぎの家

よみがえれ! 大小迫の里山、人と人、人と自然をつなぎ、つむぐ「つむぎの家」

2010年、定年と共に岩手県大船渡市三陸町の故郷にUターンし、里山暮らしを始めました。
長い間放置し、荒廃した里山の再生を目指してすぐに「大小迫 つむぎの家」を立ち上げました。
築140年の母屋を中心とした、田んぼや畑、山林に囲まれた里地・里山です。
この地で無農薬栽培による米作りや山林の整備をしながら、生き物で賑わう自然と共にある暮らしを目指しています。
里山は地域に開放し、子どもたちの稲作体験や遊びの場にもなっています。
家族は、夫婦と犬1匹、ヤギ2頭です。

昨日、台所で作業をしていると、目の前をフワフワと飛ぶほど1.5㎝ほどの小さな虫がいました。この厳寒期、どこから舞い込んできた何という虫だろうと不思議に思い、調べてみました。
アシマダラヒメカゲロウ
網目模様の翅をもち、斑模様の足をしたヒメカゲロウ、”アシマダラヒメカゲロウ”です。
かげろう(陽炎)という言葉から、はかない命を想像しますが、このカゲロウは、完全変態で成虫越冬し、幼虫も成虫も主にアブラムシを捕食する益虫のようで驚きました。
このかぼそい体で、厳しい冬の寒さを乗り切るエネルギーをどこに蓄えているのでしょうか?
エメラルド
アシマダラヒメカゲロウの目は、まるで宝石のようにエメラルドグリーンの美しい輝きでした。
招かざる客との出会いに、昆虫たちの未知なる世界に、しばし思いを馳せました。

今年も柿酢づくりに取り組みました。
今年は、夏の暑さが功を奏したのか、柿の実がこれまでより大きく、糖度の高い実をつけました。
老木
例年より大きく実った柿ですが、100年以上の老木の実は粒が小さく、いつも取り残される運命にあります。
今年もこの老木の実を収穫して、柿酢づくりをしました。
収穫 (2)
柿酢づくりのために収穫した柿。
寒風にさらされた師走の柿は、先月の干し柿づくりの時よりも、つややかに色づいた完熟柿です。
重量37K
収穫した柿を、洗わずに表面の汚れを落とし、ヘタを取って大カメに投入、約37㎏ありました。
つぶす
杵でつぶすと、かさが減って、カメの大きさの半量ほどになり、熟し柿の甘い香りが長屋に漂ってきました。
時々攪拌して、天然酵母による熟成を促します。
柿酢カメ
長屋のカメの中で約半年が経過すると、天然酵母による発酵でまろやかな味の柿酢が出来上がる予定です。

里山の恵みに感謝し、ワクワクしながら出来栄えに期待を寄せています。

昨日は、綾里小5年生による収穫祭をつむぎの家で行いました。
5月の田植えから6月の草取り、そして10月に稲刈りしたお米でもちをついて収穫に感謝するお楽しみ会です。
それに加えて、飛び入りで”麦踏み”体験をしました。
1 (2)
心配されたお天気にも恵まれた昨日、まず、つむぎの家の庭でセレモニーを行いました。
この日の最高気温は4度と肌寒い一日でしたが、子どもたちは元気溌溂。
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まずは、餅つきに入る前の準備運動として、小高い丘の上の畑に移動し、麦踏みを体験しました。
この取り組みは、担任の先生から麦踏みをぜひ体験させたいという要望があり、ちょうど良い時期でもあり、みんなでカニ歩きをしながら列になって15㎝ほどに伸びた麦を踏んで根元を固めていきました。

今年の品種はユキチカラ(強力粉)、5年生が卒業時に、最後のお楽しみ会の”ピザづくり”の折に食することができればと思っています。
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畑から戻ってきたころには、ちょうどいい具合にお米が蒸しあがっていました。
そこでまず、おふかしを試食してみました。初めて食べるおふかしに「あまい!、美味しい!」と驚いていました。さあ!いよいよ餅つきです。
みんなで拍子をとり、つむぎの家の代表と呼吸を合わせながら一人30回ずつ杵を下ろし餅を搗きました。
初めての取り組みにしては、みんな上手に杵を真ん中におろしていました。
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約15分ほど搗くと、蒸し米の形がなくなり、粘りのあるつややかなお餅につきあがりました。
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二臼目の米が蒸しあがるまでの間は、マキ割り体験です。
斧の持ち方や振り方など、つむぎの家の代表から指導を受けた後に、5年生全員が体験しました。
ユウキ君が振り上げた斧で見事に割れた出来栄えに、周りの見学者から拍手喝采。
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二臼目の餅も搗きあがりました。
つむぎの家の台所では、地域の方々が、食べる準備をしていてくれました。
お餅の種類は、黄な粉餅、辛み餅、しょうゆ餅、えごま餅の4種です。
子どもたちが食べやすいような大きさに餅をちぎって、準備万端です。

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さあ!待望の時間がやってきました。
まず、それぞれ食べたい餅を2個ずつ皿に盛り、「いただきまーす!」の合図で食べ始めました。
おかわりは自由で11個食べたという子がいるほど盛況で、特に黄な粉餅が好評でした。
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自分たちが作り育てた米が、美味しいお餅に変身し、お腹いっぱい食べた後は、最後の質問や感想を述べる時間がやってきました。
囲炉裏には90歳のタカコさんが暖を取り、子どもたち見守っていました。
すると、食べ終わった子どもたちの何人かがタカコさんの隣に座って暖をとりはじめました。
そこで、全員が囲炉裏を囲んで、終わりの会をすることにしました。
質問では、「今は餅つき機で餅を作るのに、どうしてつむぎの家では”臼と杵”で行うのですか?」とか、「臼と杵で搗いたお餅は、どうして美味しいのですか?」など、子どもらしい純粋で素朴な質問がありました。
感想では、全員が「美味しかった」「楽しかった」、「今度は、麦踏した小麦を食べたい!」などと、自分たちで栽培した作物への思いが込められていました。
今年最後の体験学習になりましたが、子どもたちの満足した笑顔にたくさんの元気をもらいました。

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