植樹地の下草刈り中、タニウツギの葉裏に泥で作った巣を見つけました。狩りバチのヒメベッコウの巣で、巣穴の様子からすでに羽化した用済みの巣でしたので、持ち帰って観察してみました。

葉裏に泥で作られたヒメベッコウの巣
ヒメベッコウは、クモを狩り、育房で卵から孵った幼虫の餌にします。

巣を作ったタニウツギの葉をはがしてみると、いくつかの育室があり、中からクモの亡骸が見えています。

育室を分解してみると、足が動いているクモがいて、体液を吸われても動くクモの生命力に驚きました。
ヒメベッコウは、狩ったクモの脚を数本切断し、麻酔をかけて死なないようにして幼虫の餌にするので8本揃ったクモはいませんが、クモの体は縮んでいました。
数年前に見つけたヒメベッコウの巣は、狩りをしたクモを育室で囲い、そこに卵を産み付け羽化する前の状態で、麻酔をかけられ幼虫の餌としてじっと待つクモたちの姿に、狩りバチの神秘を感じたことを思い出します。

折しも、その後にヤギ小屋でクモを狩るヒメベッコウを目撃しました。

人の気配に危険を感じたのかヒメベッコウは、仕留めたクモを置いて立ち去り、姿が見えなくなりました。でも、すでに麻酔をかけられたクモは、逃げることはできませんので、必ずクモを取りにやってくると目を離さずにいました。

すると、数秒後に姿を現し、あっという間に咥えて飛び去りました。
ヒメベッコウの体よりも大きなクモで見事な狩りでした。
ヒメベッコウの巣を見つけたのは2度目で、生態についてはまだわからないことばかりです。
葉裏での巣作りは、タニウツギという大きな葉を選んだとはいえ、雨をしのげても落葉する危険性もあるのになぜだろうという疑問や越冬形態は、幼虫や蛹は考えられず、成虫での越冬と思われるが、どのようにして冬を越すのかなど、また次の出会いに期待したいと思います。

葉裏に泥で作られたヒメベッコウの巣
ヒメベッコウは、クモを狩り、育房で卵から孵った幼虫の餌にします。

巣を作ったタニウツギの葉をはがしてみると、いくつかの育室があり、中からクモの亡骸が見えています。

育室を分解してみると、足が動いているクモがいて、体液を吸われても動くクモの生命力に驚きました。
ヒメベッコウは、狩ったクモの脚を数本切断し、麻酔をかけて死なないようにして幼虫の餌にするので8本揃ったクモはいませんが、クモの体は縮んでいました。
数年前に見つけたヒメベッコウの巣は、狩りをしたクモを育室で囲い、そこに卵を産み付け羽化する前の状態で、麻酔をかけられ幼虫の餌としてじっと待つクモたちの姿に、狩りバチの神秘を感じたことを思い出します。

折しも、その後にヤギ小屋でクモを狩るヒメベッコウを目撃しました。

人の気配に危険を感じたのかヒメベッコウは、仕留めたクモを置いて立ち去り、姿が見えなくなりました。でも、すでに麻酔をかけられたクモは、逃げることはできませんので、必ずクモを取りにやってくると目を離さずにいました。

すると、数秒後に姿を現し、あっという間に咥えて飛び去りました。
ヒメベッコウの体よりも大きなクモで見事な狩りでした。
ヒメベッコウの巣を見つけたのは2度目で、生態についてはまだわからないことばかりです。
葉裏での巣作りは、タニウツギという大きな葉を選んだとはいえ、雨をしのげても落葉する危険性もあるのになぜだろうという疑問や越冬形態は、幼虫や蛹は考えられず、成虫での越冬と思われるが、どのようにして冬を越すのかなど、また次の出会いに期待したいと思います。