大小迫 つむぎの家

よみがえれ! 大小迫の里山、人と人、人と自然をつなぎ、つむぐ「つむぎの家」

2010年、定年と共に岩手県大船渡市三陸町の故郷にUターンし、里山暮らしを始めました。
長い間放置し、荒廃した里山の再生を目指してすぐに「大小迫 つむぎの家」を立ち上げました。
築140年の母屋を中心とした、田んぼや畑、山林に囲まれた里地・里山です。
この地で無農薬栽培による米作りや山林の整備をしながら、生き物で賑わう自然と共にある暮らしを目指しています。
里山は地域に開放し、子どもたちの稲作体験や遊びの場にもなっています。
家族は、夫婦と犬一匹、ヤギ一頭です。

このところ初夏のような温かさが続き、森の中はコクサギの匂いが漂い、タラの芽やウド、モミジガサなどの山菜がむくむくと動きだしました。

貯食
昨日、裏山を歩いていると、足元にカヤの実を見つけました。外皮のはがれたものや、動物の歯形が残る食べかすなど、前回見つけたリスの貯食用のカヤの実から7~8m離れた場所です。
http://blog.livedoor.jp/yuki1420/archives/1070391550.html
カヤの殻
その傍には、直径3cmほどの穴があり、穴の中にもカヤの殻や実が入っていました。
リスが秋口に貯蔵しておいたカヤの実を掘り出して食べた様子です。
芽出し
穴深くには、芽を出しているカヤの実もありました。
こうして、秋口にリスが木の実を貯蔵し、食べきれなかった分は、土中で発芽し、新たにカヤの木として生長していくのでしょう。

それにしても、近くにカヤの木が見当たらないのに、カヤの実をどこから運んでくるのでしょうか?不思議に思いながら周りを見渡すと、モミの木と思っていた高木が、もしやカヤではないのかという疑問がわき、よく観察してみると案の定、カヤの木でした。
カヤ
高さ20mほどあるカヤの木。
ここは、スギが植林されていた山ですが、広葉樹の森にしたいと思い、昨年、スギを皆伐し、スギ以外の針葉樹や広葉樹は残しました。60年スギの中で生長し続けてきたカヤの木で、通直に伸び、葉は上部にだけついている状態です。
しかし、もう一つの疑問が残りました。カヤは雌雄別株の木であり、必ずもう一本のカヤがあるのではと思い探したところ、13mほど離れたヒノキ林の中に胸高直径が40cmほどのカヤの大木を見つけました。
これらのカヤの木は、意識的に植えたのではなく、リスなどの動物の運んだ実が発芽し、生長したと思われます。リスの貯食は、結果として森づくりに貢献しているのでしょう。

一昨日の日曜日は、4年生のマユコちゃん親子が、ヤギのユキに会いに来てくれました。
マユコ家族1
ユキの大好きな、ヤブツバキの花を拾い集めて食べさせているマユコちゃんです。
妹の4歳のコトコちゃんは、なかなかヤギに近づけず、お母さんから離れません。
マユコ・家族2
少し慣れてくるとコトコちゃんは、左手で母親の手を握りしめながら、右手でようやくヤギに触れることができ、嬉しそうです。笑顔のとてもステキな親子です。
オタマジャクシ3
ヤギと遊んだ後、帰られようとしたので「今、池にはヤマアカガエルがたくさん卵を産んでいるので見ていきませんか?」と声をかけると、見に来てくれました。
マユコちゃんのお母さんは、早速、卵から孵ったばかりのオタマジャクシを見つけました。まだ形が寸胴で丸いお玉のような姿ではありません。色も黒々としています。
ヤマアカ・卵 4
マユコちゃん姉妹は、腕をまくりあげヤマアカガエルの卵塊をすくい上げてプルプルした感触を楽しんでいました。
姉妹5
マユコちゃんの手のひらに卵を3個乗せてあげると、嬉しそうに見つめていました。傍にいたコトコちゃんは、指でそっと卵に触れニコッとほほえみました。
休日につむぎの家にやって来た親子の触れ合いの様子です。

マユコちゃんは、家が遠く遊びに来る時にはご家族の送り迎えが必要なためになかなかつむぎの家に来る機会がありませんでした。今年は4年生、自転車による移動が許される学齢です。
お友達と一緒に里山でいっぱい遊んでほしいと願っています。

毎日の散歩コースになっている遊歩道で三日前にまんじゅう型のキノコを見つけました。”春に出るキノコ”で検索してみると、美味しいキノコと言われているサケツバタケのようです。
サケツバタケ・初日
サケツバタケ(モエギタケ科)
4月12日に発見した幼菌。
サケツバ
雨上がりの昨日(15日)、傘が開いたので掘り起こしてみました。
名前の由来になっているツバが裂けて反り返っています。傘のひだは暗紫色の深みのある色彩です。
サケツバタケ
初めて出合ったキノコですが、名前と形状が一致し「おいしいキノコ」となれば食いしん坊にはたまりません。
サケツバタケ汁
早速、味噌汁に入れて味わいました。
生のサケツバタケにはキノコ特有の香りはあまりしませんでしたが、味噌との相性が良いのか、みそ汁にすると味も風味も抜群です。
サケツバタケ・炒め
もう一個は、オリーブオイルで炒め、しょうゆをかけて食べてみました。
肉厚で歯ごたえがあり、油との相性も良いキノコらしいキノコの味でした。

初めて出合ったキノコは、観察にとどめていますが、サケツバタケは特徴がよくわかり、自信をもって食してみました。思いがけない春のキノコに舌鼓、ごちそうさまでした。

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