大小迫 つむぎの家

よみがえれ! 大小迫の里山、人と人、人と自然をつなぎ、つむぐ「つむぎの家」

2010年、定年と共に岩手県大船渡市三陸町の故郷にUターンし、里山暮らしを始めました。
長い間放置し、荒廃した里山の再生を目指してすぐに「大小迫 つむぎの家」を立ち上げました。
築140年の母屋を中心とした、田んぼや畑、山林に囲まれた里地・里山です。
この地で無農薬栽培による米作りや山林の整備をしながら、生き物で賑わう自然と共にある暮らしを目指しています。
里山は地域に開放し、子どもたちの稲作体験や遊びの場にもなっています。
家族は、夫婦と犬一匹、ヤギ一頭です。

つむぎの家の里山は、ヘイケボタルが恋の季節を迎え、夜空の星と共演しています。
田んぼでは、アキアカネやオツネントンボ、イナゴが次々と羽化し、賑わいを呈しています。

雨上がりの早朝、田んぼの様子を見に行くと、ため池に、普段目にすることのない色合いが目に留まりました。
何と水色をしたアマガエルです。
水色カエル1
ため池にいた水色のアマガエル。
アメンボも見慣れぬ色のカエルに驚きの表情です。
水色カエル2
2㎝足らずの小さな水色アマガエルは、草を上り始めました。
水色カエル3
小さいながら正面の姿は、立派なニホンアマガエルです。
空色がエル
手を差し出すと上ってきました。きれいな水色をしています。

アマガエルは、環境によって体色を変えることはよくありますが、水色のアマガエルは初めてです。

調べてみると、アザンティック(黄色色素欠乏個体)と言って黄色の色素が何らかの原因で欠けた色素異常による色変わりのようです。どんな生物にも色素の突然変異はあるのでしょうが、なぜ?、どうして?という疑問が残ります。

今月出産予定だったユキは、予定日が来ても出産の気配がなく、予定日一週間遅れの18日の夕方になって、ようやく陣痛がきました。
この一週間、徴候のない様子に、ユキの出産元に電話で相談したところ、”ユキの母親も予定日より時間がかかった”と聞き、ユキもその血統なのかと、経過を見守ってきました。

出産前のユキ
出産予定日の日のユキ。
藁の上で横になっていたユキに、「ユキ!変わりない!」と声をかけると、優しいまなざしで見つめてくれました。
この時、出産の前兆は全くありませんでした。
出産日 (2)
その一週間後、陣痛が始まったばかりの凛々しい顔をしたユキ。
5時間後、徐々に陣痛が強くなり約7時間後には胎児の頭と前足が見えてきましたが、なかなか生まれません。ユキも私たちも初めての体験であり、とにかく、”自然分娩での出産を”と祈り見守りましたが、それから2時間経過しても生まれず、陣痛が弱くなった気配を感じ、これでは母体が危なくなると思い、胎児を無我夢中で引っ張り出しました。

ユキはとても頑張ったのですが、残念ながら子ヤギは死産でした。難産で息絶えてしまったようです。
りっぱな雄ヤギでした。

振り返ってみると、ヤギを家畜としてではなく、ペットのような愛玩動物として接し、育てていました。日中は、放し飼いにより自由に好きな餌を食べられる環境に置き、普段からユキの喜ぶものを積極的に与えてきました。
大きくなりすぎると難産になるということを聞いていたので、朝晩と2回与えていた米ぬかなどの濃厚飼料を途中から1回に減らしました。しかし食欲は旺盛で、特に妊娠後期には、よく食べていました。

6月後半までは毎朝、犬のヤマトと朝の散歩を日課にしていましたが、その後は、暑さに加えて、体が重かったせいか、散歩にはついてこなくなりました。暑さに弱いヤギにとって、夏の身重はきつかったようで運動がおろそかになり、結果として難産に結びついてしまったようです。

子ヤギの墓
子ヤギの名前を、「ユキ太」と名付け、母ヤギといつも一緒にいられる放牧地内の一角に葬りました。

子ヤギの誕生を楽しみにしていた綾里っ子たちに、良い知らせができなかったことが悔やまれますが、心やさしい子どもたちは、ツメクサで花輪を作りユキ太の墓をかざってくれたり、ユキの体を心配して、好きな餌を集めて食べさせてくれ「ユキちゃん、元気になってね!」と温かく受け入れてくれました。

ショックが大きい私どもですが、ユキの産後のひだちの回復を願いつつ、初乳の搾乳などの母体管理に努めています。ヤギのミルクは、牛乳アレルギーにも対応でき、栄養価が高く、チーズなどへの用途もありますので、ユキ太の死を無駄にしないようにと、思いを新たにしています。

朝から小雨が降る一昨日、綾里小2年生がつむぎの家に生き物捜しにやって来ました。
虫取り道具に雨傘を持ち、長靴姿で「おはようございます」と、元気いっぱいの子どもたち、幸いにも、つむぎの家に到着した時には雨は上がっていました。
生き物捜し1
雨上がりだけに、飛んでいるチョウやトンボは少なく、長靴で草むらをかき分けながら生き物を捜しています。。
バッタ2
「あっ、バッタがいた!」「どこ どこ!」と羽化して間もない小さなバッタを捕まえていました。
アゲハの幼虫3
こちらでは、キアゲハの幼虫を見つけ「ワー カ・ワ・イ・イ!」とやさしく触れ合っていました。

草むらでは、オタマジヤクシからカエルになったばかりのアマガエルがピョンピヨン飛び跳ね、それを追いかける子どもたち、「つかまえた、先生みてみて!」「小さなカエル、ワー かわいい!」「茶色いカエルがいた!」と子どもたちの歓声が里山に響き渡っています。

水辺4
一時間ぐらい野原を探し回った後、今度は水辺に移動しました。
「あっ、オタマジヤクシがいる!」「アメンボもいる!」と真剣な表情で田んぼをのぞいている子どもたちです。
泥6
ため池では、泥ごとすくいあげた網の中を捜し、アカハライモリやヤゴ、オタマジャクシやガムシを捕まえに夢中になっていました。
捕った生き物は、育てる自信のある人は家に持ち帰り、育てられない人は自然にかえしていきました。
ヤマト7
夢中になって過ごした生活科の2時間が終わり、学校に戻る時間になりました。
生き物大好きな子どもたちの最後は、ヤマトとの触れ合いを楽しみ、”さよなら~”の挨拶をして、学校へと向かいました。

「今度はバッタ目で捕まえよう」とか「次はカエル目だ!」と飽きることなく生き物を追いかけ、目を輝かせてくれた2年生です。




↑このページのトップヘ