2008年11月24日

私が主宰の旦那さんと飲んでいたときである。
主宰の旦那からこんなことを聞いた。

「あまからの照明のノブくんが家の安奈をねらっているようだ」

事の発端は、主宰の旦那さんと照明がサシで飲んでいるとき、照明がボソッと

「今度、安奈さんと二人で映画でもいこかなー」っとつぶやいたそうなのである。

一瞬、旦那の方は何を言っているのかが分からなかったそうなのだ。
そして、冷静になって結論付けたようなのだ。

あまからの照明は、あまからの主宰をねらっていると。
つまり照明のつぶやきは宣戦布告だった訳だ。

そういえば、昔からだ。
照明は人の物を昔からほしがっていた。

しばらくすると、仕事場から主宰が帰ってきてうふふと笑っていた。

その笑顔が照明の物になる日は来るのか?
見物である。

(19:21)

2008年09月19日

無意識とはいえ、彼は世にも恐ろしいこと仕出かしてしまった。こんな恐ろしいことが、考えられただろうか?いや、そんなことはない。

彼とは照明、田中信隆である。

彼が一体何をしでかしたか…


…事もあろうに主宰を叩いてしまったのだ!


確かに彼は昔から人をポンポンポンポン不要に叩き、人を不快にさせてきた。本人はツイと言うが…

私と演出は再三注意を促してきたが…ここで爆弾を発射してしまったのだ。

しかも着弾点が核爆弾だった!
主宰は怒り狂った!

怖い、恐ろしいを通りこして彼女の怒りはもはや神々しい呼ぶに相応しい!

主宰の怒りに任せたら照明の命が危ういと感じたので、私と演出がとっさに照明を責め立てた。

罵詈雑言が続くこと3、4時間…

それを聞いていた主宰の怒りはようやく収まってきた。

それを見てホッとした矢先、今度は私がやってしまった!照明に

「女性、特に主宰は腫れ物にさわる繊細さで接したまえ!」

と、照明に言ってしまったのだ。本当は割れ物にと言いたかった…

これを聞いた彼女の怒りの矛先が私に向いてきた。

「腫れ物とは何ですか!」

…あっ、ヤバい。死ねる。

(00:00)

2008年08月31日

主宰の言葉がますます力を帯びてきた。

特に

「私の前にひれ伏しなさい」

という言葉を言うときの言葉の力と言ったら・・・。

もう誰も彼女に逆らえなくなってきている。

そういえば、彼女は卑弥呼についての本を右手にもっていたが、その本にどんなヒミツが・・・。

(01:23)

2008年08月19日

「君に投げ釣りを教えてあげよう」

という一言で、演出と海に行ってきた。つい先日の話だ。

彼が釣りをするとはとんと聞いたことがなかったが、
本人曰く、よく釣りをしていたそうだ。

釣り道具屋に行き、日本ゴカイか朝鮮ゴカイを買うかを迷いつつ、海岸に行ったのである。

さて、いざ釣りをしてみると、彼の投げ釣りの腕前は残念な物であった。
なにしろ、5メートル飛ばないのである。

試しにちょっと私が投げたところ、20メートル飛んでしまった。

それが、彼の逆鱗に触れたらしく、彼は竿をゴミ箱に捨てて海に飛び込んでしまったのである。

まぁ、キチンとゴミ箱に捨てるだけ、彼も大人になったものだ・・・・。

(01:17)

2008年05月15日

これは、時を3ヶ月ほどさかのぼるのであるが、今年の二月は寒かった。
雪が降りつもった日であるが、その日はあまからの定例議会で、

『田中信隆はどこから来てどこへ行くのか』

を議論する予定であった。

しかし、そろそろ出て行こうかというときである。

「今日の定例議会は延期にします」

と言う主宰からの電話であった。雪で出歩くのが億劫であるからだというのである。仕方がないので演出と二人で外に飲みに行くことにしたのである。

「まったく最近のオナゴと来たら、雪ぐらいで・・・」

と演出もグチグチいっているのである。

赤提灯の入り口までつき、今から店へ入って熱燗でやろうかと思っていたときである、あっ!という叫びとともに私と演出がすっころんだのだ!つるつるに磨いてあった大理石に滑ってしまったのである。

案の定、雪は溶けかけて二人はずぶ濡れになってしまった。こんな事になろうとは、これならば出歩かない方が良かった。

後日、主宰にはそれ見たことかとののしられた。

なるほど、女の感とは恐ろしい物である。

(00:03)

2008年05月01日

コンビニでこんな事があった・・・。

小生意気なガキがコンビニエンスストアで奉公していたのである。
ちょっと多めに買ってしまったのだが、奉公人が小さい袋に詰めるか、大きい袋に詰めるか迷っていて結局小さい袋に商品を詰め込み始めたのだ。

私が楽しみにしているイチゴのショートケーキはもちろんつぶれてはいけないので、もちろん一番最後に詰めようとしているのだが、ここで袋に入りきらないことが分かったのである。

もちろん、私は大人であるからして、大きい袋に詰め替えるまで待つことは何のためらいもないのである。しかしながら、この奉公人こともあろうに私の一番の楽しみのイチゴのショートケーキをこの奉公人は縦にして小さい袋に詰め込んでしまったのである。私は憤慨した!

「君!気をつけたまへ!ここ、こともあろうにイチゴのショートケーキを縦に入れることはなかろう!見たまへ!!イチゴのショートケーキがつぶれてしまったではないか!も、もちろん私が食べるのだはない、私だけがいただくならともかく、これは人に頼まれた物だ、これでは私の顔がたたん。商品を交換しなさい・・・なにぃ、これが最後のショートケーキだと!君にすぐ店主を呼んできたまへ!」

と、不満をぶちまけた・・・ことを想像をしながら、根っから人の良い私はつぶれたショートケーキを持って帰ったのである。

あぁ、こんな時は、主宰や演出の性格がうらやましくなる。

(01:33)

2008年04月15日

結城二之腕丸と言う名にかけて、美しい肉体美を作らなくてはなのだ!

と言うことで、五ヶ月ほど前から、痩せようと食事を制限していたのである。
たまたま、一度、豚骨の中華そばなどを食べてしまったが概ね上手くいったはずだ。
しかし、私の家には体重計がないのでその本当のところは分からない。そろそろ購入しようと思い量販店に行ったのである。

しかし、そこには私の思い描く体重計がない。ここにある体重計に針も目盛りもない。
おまけになんと薄っぺらいことか!

その店の主に尋ねると、最近の体重計はデジタルになっており以前の五分の一ほどの薄さしかないこのような体重計でもきちんと体重が量れるのだ、という。

半信半疑で、購入した。

帰ってすぐ、体重計を試してみた。
3キロの米袋を乗せてみたのである!

確かに3キロと表示されている・・・
ウム、確かに間違ってはいないようだ!

意を決して、今度は自信が乗ってみた。

????

やはりデジタルなどと言う物は信用ならん!

(20:54)

2008年04月01日

第32回あまから会議・議事録『たなカットの定義についての諸問題』の話はこの日記の中で一度述べたことがある。(見ていない人間はコチラへ)

しかしながらあまからは大事なことをみおとしていたのである。それはそもそものぶたかとはなんぞやと言う話である。この議論は第47回あまから会議・議事録『のぶたかの定義についての諸問題』にて議論された。

松下安奈・二之腕丸説(外観説)
信隆を信隆と認識するのにはその見た目、外観が備わっていれば事足りると言う説。この説によると信隆を知っている大多数の人間がこれは信隆だと言い切ればそれはすでに信隆であるとされる。しかしながら、この説をとるとたなカットをやめてしまった信隆を信隆として認識しがたく、たなカットでない信隆を信隆として認識しているあまからの現状には当てはまらないという欠点がある。

武田愛理説(コギト・エルゴ・スム)
つまり、デカルトが語った我思う故に我ありであると言う説。この説によると信隆がいかなる様相となろうと信隆の精神が自分が信隆だと疑わなければ真となる。ところが、例えば信隆でない第三者が阿呆で自分を信隆だと信じて疑わないときはその人間は信隆になりうるのか?と言う反論がある。やはり哲学の考え方ではこの議論に合わないのではないかと言われた。

結局、この第47回あまから会議内では結論に至らなかったため、この命題は次回以降に持ち越しとなってしまった。

最後に信隆本人の説を伝えておく。

田中信隆説
「ぼくは、ぼくよ!」


(00:12)

2008年03月15日

「あぁ、情けない、あぁ、けしからない」

と、主宰がぶつくさ言っていたのである。このようなとき、ほぼ100パーセント火の粉は私に降りかかってくる。案の上そうだったツカツカツカっと私に近づいてきて、

「あなた、ムスメモリとはどういう事ですか!」

といきなり言ったのである。私は何のことか、とんと検討が付かなかったがよくよく聞いてみると、どうやら私が、このBLOGの中に『ムスメモリ(娘盛り)』と記述しているのだという。

「女体盛りなどという卑猥極まりない言葉を、あなたのBLOGとはいえ劇団に関係するページで記述すること許せません。明日までに謝罪と弁明の意をあなたの日記内に記しなさい!」

そう言われたのである。
私は見に覚えが無かったのだが一応確認したのである。するとその様な記述があったのである。

ハゲと弁天』(確認してみてください)

・・・確かにこれは誤解されても仕方がない、しかしながらこれは『ムスメモリ』と読むのではないのです、『ムスメザカリ』と読ませようとしたのである。

このやりとりで分かったことが一つ。彼女の検閲は未だ続いている。

(00:00)

2008年03月01日

これではいかん!私は決意したのだ!
私の体型をあの輝いていた頃に戻さねば・・・。

と言うことで、私は健康的にやせようと決意したのである。夜はなるべくおわえて野菜におにぎり一個などと最近の暴食ぶりからすると考えられぬほど健康的な食事を取っていた。もうかれこれ2週間にはなろう。

私の中の西洋の神の使いもささやいていた、

「君の決意はこれほどまでだったとは・・・」

しかしながら一昨日の夜である。ほとほと仕事に疲れ果てて夕食をしっかり食べたくなった。歩いていると一風堂と言う名の中華そば屋が見えたのである。

「君、やめたまへ!」

声が聞こえるがつい中へ入ってしまった。

君、中華そばを一つというと、その店の小娘が

「当店では赤いどんぶりと、白いどんぶりがございます。白は普通の豚骨の汁ですが、赤はさらに背脂が入っていて大変雅な味がします。」

 なかなか洒落た娘である.気に入った!

と、つい赤いどんぶりの方を頼んでしまった。

「君、なんたることだ!君の決意はどこへ行った。」

頭の声も聞こえるが、言い返した。

 馬鹿者!私は麺しかすすらんのだ、汁などは飲むものか!

「みたまへ、焼き豚が三枚も入っているのではないか。まさか食べる訳ではあるまいな?君、君!あぁ、夢中でむさぼっているではないか!やめたまへ、そのレンゲを置きたまへ!汁をすすってはならん!その汁は悪魔の汁なのだよ!・・・君、すっかり麺を食べ終えたというのにそのニンニクをどうするというのだ!汁に入れてどうするのだ、どんぶりを持つのをやめたまへ!汁を口に運んではならん!やめたまへ!!!」

一口の汁をすする度に、恍惚感が体中に広がった。

 あぁ、飛ぶ!飛ぶのだよ!
 この中華そばの汁をすする度、頭が白い、真っ白だ!

気がつくとどんぶりはすっかりからになっていた。

「君にはほとほと愛想を尽かした!君の決心はどこへ行ったのだ!」

頭の中の声にしばらく苛まれた・・・。

(21:21)

2008年02月15日

先日の照明の発言があまりに酷かったので、あまからで照明の再教育をすることとなった。主宰と演出が「けしからん、けしからん」などと照明を責め立てている。

主宰曰く、

「あなたは無償の愛という物を知らないのですか?私をご覧なさい、無償の愛に満ち満ちていますよ・・・」

彼女が髪をかき上げたとき、彼女の耳元できらめく耳飾りが見えたのである。

・・・あの耳飾りは、数年前あまからの公演の時、公演中に彼女が買ってきた物ではないか。あのとき彼女は羽振りが良かった。そう言えば、稽古場代などと主宰が団員たちから資金を集めていた、確かに誰もやりたがらない事を率先して行っていたが、何に使ったのか開示されていない・・・まさか!そんな馬鹿な!

続けて演出曰く、

「その通りだ!私は君をさんざん世話したが見返りなどを求めたことがあったかね?そんな根性であるからして君の照明は・・・」

・・・しかし私は、演出が照明の世話をしただろうと脅し、2度、3度強制的に照明におごらせたなどという話を聞いているのである・・・。

そうだ、そうである!
信じてはならない!第一、現に彼の食事の態度を見ていたまえ。
彼は魚を骨までしゃぶり尽くして捨てる男だ!

あぁ、ジーザス!私は誰を信じれば・・・

(21:45)

2008年02月01日

ふとしたことで、私と照明の共通の知人が上京してきていることを知ったのである。
懐かしい限りだと二人で話していた。
彼は(知人は)今何をしているのかと照明に訪ねると聞いてないと言うのである。

私は激怒した。

「何で聞いて来ないのか!もしかしたら仕事の一つでも振ってくれるかもしれんだろう!」

と言うと、照明は

「そ、そうやね。利用できるかもしれんね」

私はこの照明の言葉を聞いてあきれ果てた。私はそう言うことを言っているのではなく、お互いに仕事でつながりがもてるかもしれないだろうと仕えたかったのである。そんな事も知らず、照明は

「今度あったらもっとうまくやっとくわ」

などと言っている。照明・信隆 26歳になる誕生日の前日の話だ。

(23:34)

2008年01月12日

とある月刊誌で以前週刊ジャンプで連載されていた変態仮面の読み切り漫画が掲載された。
あまからのメンバーはまさに変態仮面の世代なので、非常に懐かしいのであるがその評価はまちまちである。


主宰・松下安奈

 「変態仮面は数ある少年誌の中でも名作の部類に入ります。父と母の影響を強く受けた式丞狂介には人間の宿命が・・・(以下・略)」


演出・武田愛理

 「変態仮面は単なる漫画を超えた人間としての真実がそこにある。誰しもが心の中に変態仮面を持っており、そもそも人間とは生悪説の・・・(以下、略)」


団員・結城二之腕丸

 「私はあのような下品な戯画などは認めない。あの作品は私の大好物おいなりさんを汚す物であり、少年・少女に悪影響を与えるものである。また私の二の腕の方が立派であること・・・(以下・略)」


照明・田中信隆の場合
 
 「ぼ、ぼくは変態仮面おもしろい思う。ここだけの話やけど変態仮面を見るたびに僕の中の変態仮面が覚醒する。下着をかぶったことがない人には到底分からんことやろうけど、あの感覚は得も言えぬ恍惚と・・・(以下・略)」



(15:34)

2007年12月06日

まずはこの写真を見ていただきたい。

祭り







(クリックすると画像は拡大される)

青い丸が私で、赤い丸が演出である。
私の方が明らかに重そう、疲れていそうな顔をしているが、
疲れているわけでも重いわけでもない。神輿などたいした重さではないのだ。
私の二の腕を持ってすれば路肩の石ころ同様である。

では何故この様な顔をしているのか?
それは神の重さを感じ取っているからである。
神への畏敬の念を体現するためにわざとこのような姿になっているのだ!

それに比べ演出は・・・
あぁ、神をも恐れぬ無礼者!
なんて、なんて信仰心のない男なんだ!

残念に思う。
私がつらい顔をしているのは、決して神輿が重いわけではない!!
重いわけではないのだよ!

(00:47)

2007年09月15日

実は、晴れてあまからの照明の担当も、田舎から出てきてコチラで一人暮らしを始めたのである。もちろん照明の仕事をしに。

ところがうちの照明と来たら、目先の金欲しさに日雇いバイトとパチンコをするだけの日々を過ごしていたのである。照明の仕事を探したらどうだときりだすと、

「まっておるんよ、まっておるんよ」

それを繰り返すばかりだ。見かねて演出を呼び出して説得を続けたのである。

「貴様は照明の仕事をするためにここへ来たのだろう。なぜ毎日日雇いの仕事ばかりしているのだ!稼ぐなら照明の仕事をして稼げばよいし、第一、照明の勉強をしているのかね!」
「ぼ、ぼかぁ、何も遊ぶために日雇いの仕事をしているわけではないのです。照明の機材を運ぶその力をつけるために、照明の為に日雇いの仕事をしているのです。ば、ばかぁ、何も金ほしさに日雇いの仕事をしておるわけじゃないんです。」

さすがに、演出もあきれてしまった。

さてあまからの照明だが、演出のツテもあり何とか照明の仕事にありつけたのだが、その現場から帰ってきて言うのには、

「照明機材、軽かった・・・・」

(20:01)

2007年08月15日

指の先の血管が見える機械という物がある。その顕微鏡のような物に薬指をおいてみるのだが、見る人が見れば、その人の生活環境や食事の取り方、体調からどこが悪いかまで分かってしまうそうだ。

ある機会に、専門の人に指の先の血管を見てもらった。健康な人間は、血管がまっすぐにキレイに伸びていると言うのである。私は自信があったのである。お肉中心の食生活を捨て、なるべくお魚を食べ、野菜を食み、我慢を重ねてこうしてやってきたのであったからだ。

思えばあまからでは演出が団員の食事にまでちょっかいを出してくる。肉を食いましょうと言えば、肉は体に良くないから魚を食い給えとか、私は春菊が苦手なのですからお鍋に入れるのは勘弁してくださいというと、春菊が一番体に良いのだからと、私の小鉢に春菊ばかり入れるのである。

演出の言う体によい食事をしていたのだから、私の血管は美しくて至極当然なのである。自信を持って私は訪ねた。

「先生、どうでしょうか?」
「うむ、はっきり言った方がよいかね?それとも・・・」

私はドキッとした。私の体に異常があるなどと露にも思わなかったからだ。

「はっきりおっしゃってください!」
「キミの血管は細すぎるのぅ。普通、キミぐらいの年の頃は獣をバリバリ食べて血は濃く、血管も太いはずなのだが、見た前キミの血管を!細くて、血液も薄いではないか!」

その晩は、焼鳥屋でたらふく食べた。

(19:47)

2007年05月11日

演出がはしかで高熱でうなされている姿を見学しに行った。彼は、一人寂しく冷たいベットでうなされていた。さすがの彼も高熱では弱々しい。

「君は、いったい何をしに来たのかね?」
「ちょっとしたお見舞いですよ」
「君、私のために果物を買ってきたまえ」

と言うわけで、私は果物屋さんに言ったのである。なんとそこに季節外れのタネナシスイカがおいてあるではないか!高熱で男性生殖器に異常を来すんじゃないかという不安にさいなまれている彼に目にものを言わせてやるため、私はスイカを買ったのである。

私は早速切って彼の枕元に差し出した。

「季節外れとはいえ、スイカはうまいなあ」

彼はなにも知らずにむしゃむしゃ食べている。
彼は高熱で頭が働いていないらしい、スイカに種がないことを気づいていなかった。業を煮やして私は言ってしまったのだ!

「このスイカに種は入っていないのです!」

彼は声にならない声を上げて暴れ回った。
彼のはしかが一日も早く直ると良い。

(19:37)

2007年05月10日

残念ながら、演出がはしかにかかってしまったようだ。この間夜に彼からメールが来たのである。今、都内ではやっているという、はしか。私は彼に電話をかけてみたのである。

「あなたは、はしかにかかってしまったんですってね?」
「そうなのだよ、何か良い対処は無いものかね?」
「はぁ・・・ありませんなぁ・・・強いて言えば、滋養のあものを食べるぐらいですかね。晩年の正岡子規の様に」
「君!私は死んでしまうのかね!?」
「死にはしません。たかがはしかです。しかし、熱が39度を超えているのは良くないのです。解熱剤を飲んだ方がよいですね」
「しかし薬屋などもうやっていない時間なのだよ」
「そうですか・・・・かわいそうに・・・・」
「39度を超えるとどうなるのかね?」
「男性生殖器に異常を来すのです」
「・・・なんと!?」
「男性生殖器に!異常を来たすのです!!」
「つまり私は男性として生きていけないと言うことかね?」
「そうなる可能性もありますなぁ」
「・・・・」

彼は電話を切ってしまった。
彼のはしかが一日でも早く良くなると良い。

(22:26)

2007年04月22日

 最近、肉よりも魚を好むようになってきた齢25。私が上京してきた頃の演出よりも歳を取ってしまった。時間の流れはなかなか速いものである。

 さて私であるが、根っからの便秘症でお通じが異常に悪いのである。しかし最近、恵比寿のガーデンプレイス内にあるランチで野菜食べ放題のお店へ行ったとき一ヶ月分の野菜を食いだめしてみた。その夕暮れである。私の腸が変動を始めたのである!

 腸が動く、腹が痛い、お通じの合図である!

 駅のホーム、コンビニなどのトイレの誘惑をはねのけ、這うように家路へつきトイレへ駆け込む。すると今まで見たことの無い量のお通じが始まったのである。それは、そう、シカのサイズから像のサイズになったと言っても過言ではない。

 食物繊維の威力というものは恐ろしいものである。

(07:34)

2007年04月21日

 私が作った二束三文のプロモーションビデオが完成したのである。私がカメラを取り私が編集したのであるために、かなりのシュッとした映像になったのである。

 先日、そのビデオをメールで送って演出に見せたのであるがまだ感想を聞いていない。しかしである、彼は今頃涙を流して感激をしているであろう。それほどできがよいのである。

 思えば撮影時、自分勝手に衣装を選び、寒いと言って早々と撮影を切り上げたあの映像をよく加工したものだと自分で感激しているのである。しかしあと倍の撮影時間があればもっと良いものが出来上がっていたのだが、仕方あるまい、これが彼の業のなせる限界である。

仕方ないものだ。

(07:25)