【労働によってつくられた美しい筋骨が好きな方に】

薄い記憶。確か・・・本書の書評でどなたかが書いていた。
新聞の新刊レビューだったような気がする・・
なので1年以上も前のことだ。

‘肉体労働者の身体が好きな人は読め!’

印象的だった。とても・・。
素直に即‘読まなければ!’と思った。

私は労働によって作られた男性の美しい筋骨が好きだ。
軟弱体質な男性よりも遥かに断然・・。
労働による汗と埃と体臭は、そのまま肉体美となり男としての格を上げているような気がする。
男の強さと逞しさに動物的な色気を感じるのだ。
急に、守られたい衝動に駆られる。
そんなときだけ少女になる。
普段は強がってばかりいるけれど・・・。

映画化され話題となっているこの「風味絶佳」
女性作家の描く恋愛小説など、あまり好んで読まないのだが、極自然にその世界観に入り込めたように思う。

*間食
*夕餉
*風味絶佳
*海の庭
*アトリエ
*春眠

どの話も風味豊かで、愛に溢れている。
登場する人物が個性的で人間臭い。
愛にはいろんなカタチがあっても全然いい。
男と女・・二人にしかない出せないカタチがある。

男と女が持つ可愛らしさだとか、泥臭さだとか、性に剥き出しの欲望だとか・・・。
そんなものに惹かれていく・・自然に、極自然に。

私は私なりの私だけの愛し方を・・・
もっともっと優しく深い愛を・・・
捧げてあげたいと想う。

風味絶佳「風味絶佳」山田詠美