雑板屋

グロ画像に要注意! おかげさまで映画525本、読了本220冊!映評・書評の黒ブログです。

心理学

「深層心理テスト―恐いくらい自分のすべてがわかる」 清田 予紀,ペルソナ学会3

三笠書房出版の王様文庫のお気楽雑学本です。
‘怖いくらい自分のすべてがわかる!’というサブキャッチが堂々と書かれていますが、ま、たいして怖かないです。
そんなわけで、うだうだと・・・このテの雑学心理学本は、独りこそこそと楽しみたい!というものです。

前半は、軽めの心理テストがちょうどドラマ仕立てに面白く展開されています。登場人物もベタな名前がそれぞれに付けられていて、おまけにカラフルなド派手イラストの挿絵がたっぷり登場するので、どちらかと言えば、電車内では読めない傾向にあります。(個人的には恥ずかしくて人前では読めません)
後半の真面目な心理テストは、なかなか興味深くて面白いものがありました。

自分に当てはまるもの、また家族身内に当てはまるものなど、なんとなく当たっている人物がいるような気になること事態が面白いのです。

気分転換!真面目な小説の合間に読む心理テストも楽しめていいものです。


「深層心理テスト―恐いくらい自分のすべてがわかる」 清田 予紀,ペルソナ学会

「心の扉を開く」河合隼雄5

 【興味のツボを突かれっ放し】 

尊敬する河合先生の著書を久しぶりに拝読。
あまりの面白さに読書を中断することが、少々困難であった。

深層心理学の世界を説明・解説するには、普段なら難しい専門用語も飛び交うはずだが、この著書は河合先生が特に推薦する‥私達が手にし目にすることの出来る一般的‘書物’を通じて物凄く解り易くお話しをされている。

フロイトやユングの言葉や解釈は勿論登場するが、先生が今回引用している‘書物’には、物語として大きな意味でそれらを楽しませてくれる。
‘自我=Es’‘意識と無意識’‘二重人格と二重身’‘善と悪’‘夢と現実’‘アニマとアニムス’ とにかく最後まで私個人の興味のツボを突かれっ放しだった。

本を読まない人間の増加を危惧する者は多い・・と思うのだが、
河合先生も同様に、人と本との出合いを密かに期待している人である。
たくさんの本、溢れる本、溢れる情報、そんな中から自分に合った出会いを見つける手がかりや興味の対象になれば・・・という想いは、私には十分過ぎるほど伝わってきた。

この著書で登場する小説や絵本や児童文学を、少しずつ読んでみよう!と素直に思うのだ。

昨年、河合先生が脳梗塞で入院され、今では文化庁長官も任期を満了されているはずだが、お元気にされているのか・・・本当のところ正直、気になっている。
1度は講演にも是非お伺いしてみたいと真剣に思っているので、お元気になられることを心からお祈りします。





「犯罪心理が面白いほどわかる本」

4690e4ed.jpg【罪深き者の心理】

「殺人」「ストーカー」「幼児虐待」「万引き」「詐欺」・・・などなど
悪質な犯罪に手を染める人間に共通の心理や行動を読み解き、
彼らの心にひそむ‘闇’に鋭く迫る入門書!

多くの参考文献を用いて、不可解な犯罪者の心理の謎を解き明かす
心理雑学集大本だ。

実は内容もよくまとまっていて、充分な読み応えがある。
1日のうちの隙間時間を大いに利用し、楽しく読むべし!

(2004年春読了)

「こころの処方箋」河合隼雄

【常識って何?理不尽な世の中に怒りを感じるとき読む本】

「こころの処方箋」河合隼雄センセの代表的な著書である。

55章から成る処方箋。
その55章のタイトルは、ざっとそれだけに目を通してみてもどれもこれもが素直に頷ける・・納得のいく、極々当たり前なことを執筆されているのだが、説得力があって実に重みがある。

あまりにも有難く感じる心地の良い処方箋なので、
一気に読むのは勿体無い気がした。

なので、お馴染みの読書法・・・勤務先での休憩場で、じっくり時間と日数をかけて大切に貴重感を持って読ませていただいた。

不思議なことだが・・・
河合センセの著書は、怒りの感情を和らげるチカラを持っていると思う。
くだらなく理不尽な世の中に、怒りを独りぶつける場所を探して・・・結局は孤独感を味わうような挫折と屈辱を廃退させるチカラがあると・・・そう、思う。

そしてまた・・・
活きるチカラと生きようとする希望が与えられるのである。
こころの処方箋

「ものぐさ精神分析」岸田秀5

【自分という人間】

人生倦怠期の真っ只中にいた頃、
互いにそれぞれの悩みを持つ友人から勧められた1冊。

内的自己と外的自己の葛藤然り・・・。
落ち込むだけ落ち込んだ自分は一体誰が自分を救い上げてくれるのだろう?
そんな想いがさらに自分を責めて自虐的になる。
「ものぐさ精神分析」この本は、間違いなくその頃の自分を救ってくれた。
自分と言う人間と向き合って自己の存在を確かめることができた。
何よりも楽になれた気がした。

そんなわけで、岸田秀氏との出会いは、それ以後の私の読書意欲を存分に湧き立たせてくれたのだ。

そして本当の意味で自分にとって忘れられない1冊となった。

(2002年秋読了)
ものぐさ精神分析

「魂にメスはいらない〜ユング心理学講義〜」河合隼雄 谷川俊太郎4

<河合氏と谷川氏>

‘こころの専門家’である河合隼雄氏と
‘こころの表現者’である谷川俊太郎氏。
生について死についてそして夢について・・・
両者の対談形式のこの書は、実に読み易く、心和ませてくれるような雰囲気を持ち合わせている。

河合氏がユング研究所で学んでいた頃の思い出話は、特に興味深かった。
日本人でありながら他国で学問を学ぶことの厳しさは想像を絶するものがある。
それでも氏は‘自分’を持ちながら、強い信念と固い意思で‘自分を貫く’のだ。
その姿勢が実に清々しい。

対して谷川氏はそんな河合氏にさまざまな疑問を投げかけ
‘こころについて’‘人間について’懸命に学び得ようとするのだ。

またこの著書には、有り難いことに特別講座として
谷川俊太郎氏の詩について、河合隼雄氏が詩解釈なるものをされている。
こちらもまた存分に楽しませてくれた。

ちょっとしたこころのクスリが必要なときに、こんな書物もたまにはいいのではないだろうか。

(2002年秋読了)
魂にメスはいらない―ユング心理学講義

「人の心がよくわかることわざ心理分析」斉藤勇

世の中ににたくさん存在することわざ。
そんなことわざを用いて、人の心理を解き明かそうという内容。
たった一文のことわざが人の心理を突いていることもままあるのだ。
解り易く、心理学の知見で語られた、一風変わったことわざ本!

いつものごとく、職場の休憩時間に読むための我が仕事に役立つ雑学便利本だ。ことわざ一文を心理学的見解で全てが2ページ分の容量で解説しているような読み易さだ。
国語の授業を思い出す・・・。ちょっとした懐かしさを感じる。

流行の言葉や略語や話し言葉にも、自分自身がその流れに遅れているなどとは、さほど思わないけれど・・・。
ただやはり時と場合により、正しい日本語、正しい尊敬語や丁寧語、自身にとっても大切な、自然な接客話法は身に付けていたいと思う。

ことわざは、日本語の古き良き言葉の表現でもあるし、出来れば少しでも多くを知り、自分の言葉として声に出して遣うのも悪くはないだろう・・なんてことを思った。

ちょっとしたお役立ち本!








人の心がよくわかることわざ心理分析―ことわざが語る愛と仕事と人間関係

「しぐさと心理のウラ読み辞典」匠英一

<しぐさと心>
何気ない行動・クセなどから相手の本音が見えてくる!

このテの心理雑学系は、実は現在の自分の仕事そのものに大いに役立つので、時々は職場の誰もいない大食堂で、休憩時間にひっそりと読むことがある。

接客業という立場からすると、相手の心にすんなり入り込めて、怒る気持ちもやわらげて、時には相手と共感し、そして笑顔で納得のいく気持ちのいい去り方をしてもらいたいわけで、
その距離感をいかに保つか・・・というのは日々毎日の己の課題のひとつでもある。

また、日によればクレームの嵐・・‘申し訳ございません’
を連発、しかも理不尽な謝罪も自分の心の中で抑圧しなければならないという・・・。なんとも苦々しいことだらけで・・。

まさに怒れる自分との戦いでもある。
自分の感情をコントロールし、その場でいかに抑えることができるか・・・。
客観的思考と視線は欠かせない。

ちょっとした思考の切り替えは、実戦では大いに役立つ。
相手のちょっとしたしぐさやクセは、心を表す!ということも
頭の隅におけば、自分の中の怒りがそのまま笑いに成り代わることだってあるのだ。

そんな風に、人間関係にはお役立ちの心理雑学的な1冊。

「しぐさと心理」のウラ読み事典―なにげない行動・クセから相手のホンネが見えてくる
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よくお邪魔するBloggerさんたち
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雑板屋について
映画と読書について、時々美術やアートについても書いています。
映画はジャンルと製作国に問わずどんな作品でも・・。
グロ・スプラッタ・ホラーも大好物!‘ホラーウィーク’と題しストレス発散のため集中鑑賞もします。なので時々グロ画像も掲載しますのでご注意を!!!
読書傾向は男性作家が多く、活字ネクロフィリア系ノンフィクションは大好物です!
その他にも最近激増の、ベストセラー小説の映画化は、原作読了後に映画鑑賞することも楽しみのひとつです。
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