CRMは元からバッテリーがないので
コンデンサ(バッテリーレスキット)をつける必要があります。

自分は33,000μFという巨大なコンデンサをつけていました。
LEDのインジケータが十秒くらいは点灯する容量があります。

コンデンサというのはバッテリーに比べると豆粒ほどの容量しかなく、
当然、容量は大きい方が安定するわけです。


そこで、最近はスーパーコンデンサというすごいものがあるようで、
容量が遥かに大きく、小型化もできるということで自作しましょう。

スーパーコンデンサはMAX流していい電圧が小さいので、
複数個を直列に繋ぐ必要があります。
普通のコンデンサは50Vとかなので1個でよかったです。

コンデンサを複数個直列につなぐと、それぞれ電圧に偏りが生じて
1つだけ高くなると定格をオーバーして壊れるなんてことがあるようで、
バランス回路というものが必要になります。

バランス回路の作り方はいろいろありますが、
↓の特許が取得されているものが、簡単省エネですごいらしいです。

https://astamuse.com/ja/published/JP/No/2009194122

これを作って販売してしまうと特許侵害になるので、
既製品ではこの回路のバッテリーレスキットは手に入らないということです。
個人使用は問題ないので、これで作ります。

このバランス回路、ネットを検索すると個人の作例が色々出ているわけですが、
どれも間違いだらけではないか?と思ったので、特許の内容をよく読んで
理論をちゃんと自分で解釈しましょう。

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スーパーキャパシタ 秋月で1個200円

特許のバランス回路の肝は、赤色LEDを使用していることです。
赤色LEDはスレッシュ電圧が約2Vで、2V以上流すと点灯します。
1個のコンデンサに印加される電圧が2Vを超えると、
LEDが点灯して電圧降下により余分な電気を消費して電圧上昇を抑えてくれるわけです。
2V以下だとLEDは点灯しない=電気を消費しません。

つまり、コンデンサが1つだけめちゃくちゃ
電圧かかってるみたいな状況になりにくくなるのです。

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コンデンサとLEDを6個ずつ繋いでいる作例をよく見ますが、よく考えてください。
2V×6個=12Vで問題ないじゃんと思うでしょう。

いや、バイクや車の電圧は12Vと言われていてますが、実際は13.8Vくらいです。
テスターで測ってみてください。
6個だけだと、1個のコンデンサにかかる電圧は13.8÷6=2.3V
0.3VがLEDで無駄に消費されてしまうわけですね。

実際、動作している写真を見るとLEDがビカビカ光ってます。
電圧に偏りが出るとLEDが光って分かるというのがウリの回路なのに、
常に光らせてたら意味ないでしょう。

解決策は、7個ずつにすることです。
13.8÷7=1.9Vくらいです。
ちょうどいいですね。
上の写真は7個繋いでます。

LEDの制限抵抗は、特許を読むと定格電圧時に1mA流れるようにせよとのことで、
2.7V-2V=0.7V
700Ωになります。

まぁ500Ωくらいでいいでしょう。
手元にあった510Ωの抵抗をつけます。

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なるべく小さくしたかったので、
アクロバティックな感じになりました。

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充電して動作することを確認

あとは防水コーキングしてウレタンとか巻いて装着です。

でも雨ばっかりなのでまた今度!