Yuki　の　Sweets Diary

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カテゴリ：プリン > 母のプリン

さてさまざまな方のご協力を得て実現の運びとなった HAPPY アイデア




とうとうプリンができあがりました。


この日は　私がウエッジウッドのナフキンを持参してのＴＥＡ　ＴＩＭＥです。

子供のころと同じように、スプーンの背で陶器をぐるっとして、ひっくりかえしてみたところ
ビターなカラメルがおいしそうな小さめのプリンがぷるんとでてきました！
なんだかかわいい〜



これぞカスタードプリン！

なんだかもうもったいなくてたべられません、、、
食べたらもうこのプロジェクト終わってしまうんだと思うと　余計に食べにくい。

と思いながらも、感謝しながらたべてみました、、、




みんな「ウソ〜！」と口々にいってしまったほどに　おいしい、、、
こんなにプリンっておいしかったのかな、、、？

本当に普通に卵と牛乳だけ　しかもわざと火を通してすだたたせてるのに
こんなにおいしいの？

これは私　我ながらプリン好きになるはずです。
小さいころにこの味たべてたんだ、、、

舌の肥えたＩさんも　「どこのお店のものよりおいしいですね」

初めてばあばのプリンを食べた姪っ子も「おいしい〜！」と大歓声をあげていました。

姪っ子と、ボーイ兄が
ある日、私が仕事中に二人でスーパーに材料を買いに行って、
プリンを途中までつくって最後の仕上げをＹＵＫＩちゃんと、と待っていてくれたことがあるんです。
だから今度また　こんなおいしいプリン　一緒に作ろうね！

そして今回のプロジェクト
本来の目的は母に元気になってもらうことなんですが、私はでない！と嫌がっていた母をどきどきして反応をみていると

おいしい！と言ってくれて
そして　「こんなにみんなが喜ぶなら、これからは”ばあばのプリン”つくらなあかんね。
おかげさまで　元気出さなくっちゃと思いました」

といってくれたんです。

本当にうれしい。
私は小さいころから、母が喜んでくれるのが一番の喜びなんです、今回は本当にみなさんのおかげです。

このプリンの感謝だけは、なかなかわかるように伝えられなかったし、今一緒にこのおいしいプリンをたべたからこそわかるんだろうと思います。

今回　実現してもらえるようになったのは
まずは応援してくださった方々のおかげ
もちろんリビングの企画の方が各方面にはたらきかけてくださったおかげ

もともとは　
今回2日ともご協力くださったＩさんが　そもそも40年前に母にプリン作りを教えてくださったおかげ。

そして今の私があるのは母が、私がすきだからといつもプリンを作ってくれていたおかげなんです。

本当に本当にありがとうございました。

さて、わが家での大切な人をハッピーにしたい！ゆえのプリンの思い出＆再現プロジェクトの
種明かしの翌朝



千里の大阪ガス　の体験館　
ＤＩＬIPA　に集合です。

こちらで、40年前に入社したという方がアシスタントについてくださって
ガスオーブンを前に再現クッキングです。

今日はＩさんがおられるので、心強い、、、

まずはコトブキのプリンカップにバターを塗ります。


子供のころはこれが私の仕事でした。
なのでここは姪っこにしてもらいました。





その間にまずはかなめのカラメルソース作り
砂糖を水にとかして火にかけ　色がついてきたら真剣勝負
ぶくぶくと泡だててお水を投入！




「バシ〜！」と水がはじけるのが小さいころも怖かったけど
今でも怖いです。
小さい頃はこれは絶対　母がやってくれる仕事でした。

カラメルソースをスプーンで器に流しいれ

そして卵液
今回は本当にシンプルに牛乳と卵とバニラエッセンスだけ。
卵だけは良いものを使いましたが決して生クリームはいれません。牛乳は40度くらいにあたためて

泡だて器だと空気がはいりすぎるのでさいばしを　3組くらいでまぜました。

2度濾して、あとはカラメルソースの入った器にいれるだけ。

そしてここぞ大阪ガス！のオーブン　160度に余熱していたものに20分

なんだけど、私がどうしてもすだっていて膜があるのが食べたかったので
あと10分　バージョンもつくりました。






そして出てきたプリン！
思ったほどの焦げはないけれど、味はどうかな〜


本当は親子3世代ということで
ボーイ兄弟のエプロンももってきてたんだけど
やはり二人はおとなしくしてるわけもなく、
マイクに雄たけびが入るとこまるので
退場！
担当のＹさんがずっと外でみていてくれて
弟のおむつまでチェンジしてくれるという、、、
若いＹさん　ハンサムだし、子供まで面倒みるし　これが今きく　イケダンなのね、、、
関西ではあまりみないけど、東京には本当にいるんや、、、


そして急速に氷で冷やして念願の味見となります！

わが家での撮影が一日　そしてプリン作成が一日！
本当にうまくいくのか不安です、、、、
私のおもいでのプリン



担当の方と母と、私で
親子モデル撮影ということで母をわが家のＨＯＭＥ　ＰＡＲＴＹへご招待。


せっかく担当の方が　実は今日はＹＵＫＩさんがお母さんを喜ばせるために素敵なシークレットがあります！
と種明かし。
とはいえ、プリン作りをおしえてくれたお友達のＩさんにはすでに来ていただいていたし、
ある程度母には話していたので
担当の方が思っていたほどシークレットというかんじにはならずに申し訳ない、、、

でも今の母は、元気そうにみえてあまり、精神的にはすぐに状況がのみこめないのでやっぱり事前にある程度お知らせていることが必要だったと思います。

そしてＩさんと3人で、当時のプリンのこと、幼稚園のこと、などなど懐かしくお話。

Ｉさんが　当時　外であまり買えなかったプリンを、母親が、ＹＵＫIちゃんが好きだからと一生懸命たくさん　作ってそれをＹＵＫＩがここまで　大好きになり、本当に子供の時の食の記憶というのは大切なものですねと言っておられて本当　その通りだと思います。

私にとってプリンがいっぱいの冷蔵庫は子供の時の一番幸せな思いで
家族がたくさんいた時の楽しい気持ちを思い起こさせる素敵な宝物なんです。


正直なところ、母はそれほどプリンがすきではなく、
また小学校の時に働き出してからはめったにつくってはくれなかったけれど、
それでも今も私の宝物



Ｉさんと母　私のプリンや思い出話はカメラの前でもりあがり
私のコトブキのカップをみて
Ｉさんが学生のころ　コトブキの店頭で　プリンネージュという　プリンとクリームがのったものが売っていたのよなんて話もでたり、、、

そして最後に明日3世代で母のあじを受け継いでいこうね！と姪っ子と、ボーイ兄、弟とカメラの前でがんばろう〜と誓い合いました。


実は、今の時代どこのお店でもおいしいプリンが買えるし、
当時はおいしく感じたけど今となってはそうでもないかもしれない、、、
、、、なんて気持ちもありましたが
絶対ゆずれないのが
すがたっていることと　焦げた膜がはっていること
これはどのお店にも売っていません。　
それがうまく作れるかな〜

40年前のガスオーブンに近いできのものを作るためにオーブンを探し、
昔のレシピを探し、
そして乗り気でない母を担ぎだして、一緒に
お菓子は一応習ったりしていてつくるけど決しておかし作りの達人ではない私が
プリンをつくりあげることができるのか、、、、

みなさんに協力をお願いしておきながら本当にあの懐かしくてたまらないプリンを再現できるのか、、、

これでできなかったらなんて申し訳ない、、、

そこでまず担当の方が動いてくれたのが、私が一番むずかしいと思っていた
肝心かなめのガスオープン


古いガスオーブンのことを　型とかメーカーとか、
いろいろ聞いていただいていたのですが
どうやら大阪ガスさんの協力をえることができましたと。なので大阪ガスさんのキッチンを借りてつくることになりそうですとのお話。

そしてプリンの型の写真をコトブキさんの社長さんがみて、自分の入社当時のことなので覚えておられたということでとても感激なさったとのこと。




確かに思っていた以上に各方面のご協力を得てとうとう実現の運びとなりました。

そして10月のある週末　2日間かけて実現＆撮影のために東京からスタッフの方々がこられるということで
計画をねりました。

まずこれは
母にはシークレットということで、、、
最初は　まったくシークレットでとのことだったんですが
あのオシャレな母が　ちゃんと化粧して髪も整えていない状態でカメラにうつったら怒られるわ〜

とある程度話しました。
しかし母は乗り気でなく、そんなんで私を担ぎださんとってちょうだいと、私がその話しをしても
あんたは外出することばっかり考えて、もっと子育てと仕事に専念しなさい！とかいって怒られてしまう状態、、

しかし、レシピをおしえてくれた奥様は龍野市でレストランをなさっているし、、、、
と困っていたら
ちょうどこの秋
十数年　予約制で大人気だった
龍野のお店を閉められたということで
そのＩさんが実家から徒歩一分の、ご近所の小さいころうかがった家に帰ってこられたんです！

幼稚園児だった私はお話しした記憶はないけど、このプロジェクトのためにどうしてもご協力いただきたい、、、
と不審者と思われるかなと思いながら　急にうかがったら　すぐに「ｙｕｋｉちゃん！」
と覚えてくださったんです。　母がどうしても間にたつのは嫌がったので　勇気出していってよかった！


プリンを教えたことは覚えていなかったのですが、
まさかご自分が教えたプリンを、母が子供につくり、それが私の心に、そこまで深く残っていたか、（私がどれほどプリン好きかということは知らなくても、あの懐かしいプリンをいつも夢見ているという気持ちはとても理解していただけて）


そしてまさにそのプリンで今　母を元気にしたいという私の気持ちに
と〜っても心を打たれたといってくださったんです。


東京からスタッフがくる2日前に急に行ったのですが
快く、撮影＆　プリン製作にご協力いだだけるということで、本当に感謝！

あとでわかったんですが
私の生徒さんで、私が第2の母と慕っている方と、とっても仲良しで　私がご紹介させていただいたアキュイールにランチにいったばかりだったりして
子供のころは話したことはなかったはずだけど、今はすごくお話がもりあがるＩさんと、私もやはりご縁があったのかな〜と思います。（しかもお互い食べることが大好きなのでそっちでも話がもりあがりました）

こういうわけで、プリン実現プロジェクトの日がやってきました。

しかし、撮影というかプロジェクト自体をいやがってる母がテレビカメラの前に来てくれるかな、、、話してくれるかな、、、一緒に作ってくれるかな、、、そして何よりも最後に元気になってくれるかな、、、
と私は不安がいっぱいです。






ＨＡＰＰＹ　アイデア実現プロジェクト　みなさんに、私の夢をかなえてくださいとお願いさせていただいて　とうとう実現の運びとなりました。


「大切な人をHAPPYにする」アイディアを募集し、その中でもっとも
共感を集めたアイデアをLiving.jpが全面協力して"実現する"企画

800以上の応募があったなかで10作品にノミネート
最終的に1000以上の方が投票してくださって一位になりました。
ちょっと面倒な、Ｌｉｖｉｎｇ．ｊｐへの会員登録が必要な投票　本当に、ありがとうございました。


一位になったものの、しばらく連絡なかったりしたのですが
9月に連絡があり
それからはシークレットで計画がすすんでいたので
ブログでは書けない状態でした。
ご心配いただいて個人的に連絡くださった方もいて
本当にご心配かけました。

さて私の夢はなにかというおさらいですが

私のプリン好きはもうキャッチコピーみたいになっていますが
もともとは、母の作っていた手作りプリンが大好きだったからなんです。

私が小学校低学年のころまで、よく古いガスオーブンで冷蔵庫いっぱいにつくってくれた、懐かしいプリン。

お菓子作りはまったくしない母が、近所の奥さんのおうちに習いにいったプリンは
堅くて　焼き焦げがあったり、ちょっとすがたったりして、カラメルがビターでおいしかった、、、
学校から帰って、大事に大事にたべていました。

小学校４年生くらいのころに母が働き始めてからはめったに作らなくなり、
その後、ガスオーブンから、電気オーブンにかわってから
自分でもあの味がたべたくて作ったけど、どうも味が違う、、、
あの古いガスオーブンとはちょっと味が違うんです。

もうまったく作らなくなったんですが
それでもいつの日にか、、、と思って当時のプリンの焼きがた
これがコトブキさんのプリンがはいっていたであろう、陶器の型なんですが
いまも14個もっています。


このプリンが懐かしくてたまらないのは、たぶん昨年から今年にかけて
母が元気を失っているから、、、
体調のこと、心の問題、老いの問題　　いろいろあることはわかっているし
私もいろいろ努力していますがやはり本人に元気になってもらいたい、、、

母に私がどれほど子供のころ、母のプリンが好きだったか、しってほしい。
そしてあの時の味を再現したい。

そして当選してから
本当に感じよい親切な担当者の方と連絡をとりあいました。


問題は　40年前のガスオーブンと同じ効果があるガスオーブン
40年前のレシピの再現です。
実は母はそれほどプリンが好きではなく、
また姉や兄もほとんど記憶になかったというプリン

しかも、母に40年前に教えてくれた料理上手な奥様は、引っ越して
兵庫県の龍野で囲炉裏料理の予約制のレストランをなさっているということで
これって再現できるの？
という状態からはじまりました、、、、


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