2008年10月

2008年10月29日

両親に養育費を保証してもらう方法とは?!

秋の長雨と感じる季節ですが、いかがお過ごしでしょうか?
露木行政書士事務所・露木と申します。


基本的には車移動ばかりですので、傘をさす場面はないのですが
傘を開かないというのも季節感がないため、
一度も使わない可能性もあるのですが
傘をお買い上げしました。


ユニクロの傘は2つで1,000円、凄い値段ですね(汗)


さて前回までは連帯保証人の効力についてお話してきました。


今日は連帯保証人探しのパターン化についてお話していきます。
離婚前の段階ですでに「養育費が止まりそう」と不安を抱えている人は
是非とも参考にしていただきたいと思います。



このメールのバックナンバーは以下のページでご覧いただけます。
http://ameblo.jp/yukihiko55/


まず分かりやすく、結論からお話します。
お願いをして連帯保証人を引き受けてくれる可能性がある人を
可能性の高い順に挙げていきます。



あなたとしては、闇雲に連帯保証人を探す必要はありません。
まず、以下の人のなかから順に探していくことです。


そうすれば闇雲に探す場合に比べ、
高い確率で連帯保証人を引き受けてもらうことができます。


これを知ると知らないとでは大きな差が出てきますが
いわゆる試験の「アンチョコ」のようなものです。


1.両親


2.浮気相手


3.兄弟姉妹



連帯保証人を引き受けてくれる確率が高いのは
「両親」「浮気相手」「兄弟姉妹」の順番です。


この答えを聞いて「やっぱりそうなのか」「え、本当なの?」など
いろいろな感想を持たれると思いますが、やはりお願いできるのは
大雑把にいえば身内、利害関係者なのです。


身内や利害関係者だから、何かしらの人間関係があり、それを上手く使うことで
養育費に連帯保証人をつかることができます。



「両親」「浮気相手」「兄弟姉妹」の3人ですが
それぞれメリット、デメリットがあります。



連帯保証人になってくれる順番はこの通りですが、それも万全ということではなく
例えば両親を連帯保証人にするメリットもあれば、デメリットもあり
浮気相手より両親が必ずしも優れていると言えないところもあります。



そのあたりも踏まえ、なぜこのような順番になっているのかをお話していきます。


まず1番目に「両親」です。


養育費の連帯保証人を探す際、一番高い確率で引き受けてくれるのは本人の両親です。
連帯保証人を探す場合のポイントは人間関係だというお話をしました。



本人と両親との人間関係はもちろん「親子」ですが、
なぜ親子だと上手くいくのでしょうか?
そのあたりを見ていきます。



大雑把に言うと「親バカ」だということですが、
法律的には親バカになってしまう仕組みがあります。


なぜなら世間一般では未熟な子供を親が保証する
子供の失敗や悪態の責任を親がとるという制度があります。

それは思い込みではなく、実際の社会で使われています。



例えば、テレビゲームのソフトを売る場合、
本人が未成年なら、本人だけでは売ることができません。


未成年の場合、両親の委任状が必要になります。
何かを売ってお金にするという行為は、子供1人では認められていないからです。


専門的には売却というのは法律行為で、
未成年者は自分1人で法律行為をできないというルールがあります。

両親が承諾することで、子供は初めて1人前になります。



テレビゲームのソフトと考え方は同じです。


養育費の場合、本人が未成年ということは少なく、
ほとんどの場合、20代を超えています。


きちんとした成人ですが、上記のように、未熟だから親が保証するということを
そのまま応用することができます。



そもそも連帯保証人を親にお願いするということは、
本人が信用されていない証拠です。


本人がきちんと養育費を最後まで支払う人間だと思われていれば
「もし養育費が止まったらどうしよう」と心配し、連帯保証人を探す必要もありません。


養育費の支払期間中に仕事を辞めてしまう、
どこかに逃げてしまう、などの疑いをかけられています。




そのような危険がある人間は未熟で、成人しているけれど未成年も同然だから
両親が連帯保証人になるには当然だということで、
両親に引き受けるよう、お願いをします。


テレビゲームのソフトの場合と同じように、世間一般でも子供が未成熟の場合
両親が保証するのは当たり前だということを説明します。

その結果、両親が連帯保証人を引き受けてくれる可能性は高まります。




また両親を連帯保証人を引き受けてくれる可能性がより高い場合というのがあります。
それは相手方が離婚原因を作った場合です。



離婚原因を作るというのは、双方に原因があるのではなく、
相手に一方的な原因があるという意味です。
この場合の離婚原因とは浮気、暴力、借金、浪費癖などを言います。



これらの離婚原因は相手に一方的に原因があると言われています。


こちらの落ち度がなく、相手に落ち度がある場合、両親に対して
「あなたの子がとんでもないことをして、
離婚することになって、どうしてくれるんですか?」と
強く話しをすることができます。



その結果、連帯保証人の話を展開することができます。
両親としては「うちの子がとんでもないことを、仕出かしまして・・・」と反省し
謝罪し、責任をとる態度を示すからです。




そのような状況では、主導権はこちらにあります。
人間関係でいえば、こちらが上、両親が下ということになります。



このような場合、相手は責任を何らかの形で示さなければなりませんが
その1つの「連帯保証人になってもらう」ということも含まれています。




上記のように親が子供を保証することは世間一般では珍しくありませんから
それほど抵抗なく、引き受けてもらうことができます。


(次回に続く)



yukihiko55 at 21:08 

2008年10月27日

養育費をもらうには【 人間関係 】が大事?!

少し早いところでは紅葉が綺麗な季節になりましたね。
露木行政書士事務所・露木と申します。


本当はこの時期、京都は箱根に行くと日本の風情を感じられるところですが
どうも毎年10月後半はべらぼうに忙しく、旅行の計画を立てることはできません。

とりあえずは年末まで走り続けます。そこで少し休憩ですね


さて前回まではお金のない相手から養育費をもらうには連帯保証人をつけることだという
お話をしてきましたが、実際のところ、誰を連帯保証人にするのかが問題になります。

今回はそのあたりから始めます。


このメールのバックナンバーは以下のページでご覧いただけます。
http://ameblo.jp/yukihiko55/


養育費に連帯保証人をつけるには、自分から他人にアプローチすることになります。
連帯保証人になってくれるよう、お願いをして回ります。


少しでも引く受けてくれそうな人に対して何とか交渉し、
説得しなければなりません。

連帯保証人をつける流れは以下になりますが、そう考えると
「誰にアプローチするのかが」非常に大事になってきます。



連帯保証人を引き受けてくれる可能性の高い人にアプローチし、それを順々に繰り返す。
可能性の高い人をピックアップする作業が必要になります。



今回の場合、子供の養育費の保証ですが、連帯保証人を引き受けてくれる人というのは
ある程度決まっており、パターン化しています。


なぜなら、お願いできる人というのは、特定の人間関係に限られているからです。
日本人は1億人いますが、1億人全員に声をかけていては、まるで時間が足りません。


始めからAさん、Bさん、Cさんと相手を特定し、そこにアプローチできれば
これは話が早いですし、時間を短縮することができます。



上記のように「連帯保証人探し」には人間関係が重要ですが
どういった人間関係なら、連帯保証人になってくれるのでしょうか?


連帯保証人のイメージとしてはナニワ金融道を連想すると分かりやすいでしょう。
ナニワ金融道は借金の話ですが、連帯保証人という言葉が登場するという意味では
共通するところがあります。



ナニワ金融道で他人の連帯保証人になり、多額の借金を背負わされている人というのは
どのような特徴があるでしょうか?


それを一言でいうなら「頼みを断れない人」ということです。
連帯保証人という、明らかにマイナスの頼みを、積極的ではなく嫌々だとしても
引き受けてしまう人です。



これは借金の話ですが、養育費の場合でも「頼みを断れない人」は必ず存在します。

自分の身近なところから順番に、「頼みを断れない人」を探していくのが
連帯保証人の見つけ方です。


では、あなたの周りで連帯保証人を引き受けてくれる人は誰なのでしょうか?


この該当者を見つけるには、
離婚の場合の人間関係について少し深く考えてみる必要があります。
「頼みを断れない人」のは人間関係の問題で、天秤に例えると分かりやすいです。



あなたが上、相手が下だとすると、相手はあなたの頼みを聞かざる得ません。
頼みを聞かなければならない、力関係になっているからです。


相手に催眠をかけるというわけではありませんが
頼みを聞かさる得ないように、心理的圧力をかけることになります。



周辺の人間関係を客観的にみて、頼みを聞かなければならない人を探す方法を
ここからお話します。



なお、ここまでの話は、今回のメールでなくても知ることはできるかもしれません。
借金関連の参考書やホームページ、漫画や雑誌にも書かれていることです。


連帯保証人について、これらの情報から勉強すれば身につけることができます。
それほど離婚に特化した内容になっていないからです。


もちろん前提の情報がなければ、以下の内容を理解しにくいですから
ご存知の方には申し訳ありませんが、基礎的なところから始めています。



ただ、以下でお話することはまた別問題です。
他の参考書やホームページには書かれていないことです。

このメール限定の情報といっても良いでしょう。



なぜなら、養育費に連帯保証人をつけ、それを公正証書にするという案件ばかりを
扱っているのは、おそらく私だけだからです。


私は担当する案件は事務所に持ち込まれる事案のなかでも難しく
そのなかには養育費を支払う前から、
すでに支払不能になっているケースも多いです。

例えば、離婚直後の自己破産を予定している、
毎日のようにサラ金から督促の電話が鳴る、など。



そのような場合、一般的な場合と同じように、「普通の」公正証書を作成しても
養育費を支払ってもらうことはできません。

相手に財産がなければ、養育費が止まった場合、
強制執行をかける財産がないからです。



このような難題に立ち向かう場合、どうするのかと言うと
おそらくお分かりのように、連帯保証人をつけるように相談者に勧めています。



本人が養育費を支払えなくても、連帯保証人から回収しようということです。

破産関係の案件を初めて扱ったのは3年前で、
現在までおよそ30〜40件の公正証書(連帯保証人つき)を
作成しています。




これだけの案件があれば、ある程度がパターン化することができます。
どんな場合なら、どの人が連帯保証人になってくれるのか、です。



これは実際に私が当事者にアドバイスをし、
該当者に「連帯保証人になってくれるよう」お願いをし
その結果、引き受けてくれたケースともとにしています。



もちろん、お願いしたけれど、断られたケースもありますので
「この人にお願いしても上手くいきませんよ」ということも知っています。



yukihiko55 at 09:22 

2008年10月23日

他人を巻き込んで養育費を支払ってもらう方法とは?!

今日は仕事の合間にスーツを買いにいきました。
露木行政書士事務所・露木と申します。

仕事柄、スーツ姿でコーヒーを飲むことが多いので
万が一、こぼしてしまったときにことを考え、今までは黒のスールばかりでした。


ちょっと怖いのですが、今日はグレーとブラウンをお買い上げしました。
さてさて、これから緊張の毎日になります(苦笑)


さて前回まではお金がない相手から養育費をもらう方法についてお話し
その方法が連帯保証人だというところまで進めていきました。
今回はその続きからです。



このメールのバックナンバーは以下のページでご覧いただけます。
http://ameblo.jp/yukihiko55/


なぜ連帯保証人が怖いかと言うと、本人に支払う意思が
あるかどうかを考慮しないからです。

本人にお金がないのは本当だとしても、意図的に養育費を支払わなかったとします。


例えば働けるだけの体力があるのに働かない、ギャンブルで貯金を使い果たした、など。
「どうせ自分が払わなくても連帯保証人が払ってくれるだろう」ということが
気持ちのどこかにあります。



そのように本人が無責任でいい加減な場合でも、
連帯保証人は養育費の保証をしなければなりません。


本人にお金がなくても、親戚や友人からお金を融通してもらう、
などの方法があります。



本人に努力を促すこともなく、上記のようにいきなり、
連帯保証人に請求することができます。



つまり本人が連帯保証人に、最低限の誠意を示すことは求められていないのです。
言い換えるなら、本人が無責任でいい加減な人間であることを
前提に作られた制度です。



連帯保証人の怖さはここにあり、本人が「わざと」支払わない場合でも
連帯保証人に迷惑がかかってしまうということです。


例えば本人が月100万円の給料をもらっていて、1,000万円の貯金を
持っていたとしても、本人に請求することなく、
連帯保証人に養育費を支払わせることができます。



そのように本人からすれば、この制度を悪用することもできます。
つまり連帯保証人の側からすれば、騙されたような形になります。



もちろんお金をもらう側からすれば、本人と連帯保証人、2人に請求することができるため
高い確率で養育費を回収することができます。
そういった意味で回収率を上げるための有効な方法です。



ただ連帯保証人になる側からすれば、連帯保証人になるようお願いされた場合
よくよく考えてから判断する必要があります。


連帯保証人を頼まれているということは、
そもそも本人が信用されていないということです。



もちろん第一の支払義務者は本人ですが、本人が支払いをせず
自分が尻拭いをする可能性があることを覚悟しておくことです。



このメールをご覧になっている方で養育費の連帯保証人に
なる方はいないはずです。



ただ上記のように連帯保証人は養育費に限らず、
借金、慰謝料などにも、そのまま応用できますので
そのような事態になった場合、この話を参考に、どうするのか決めることです。


さてここまで保証人と連帯保証人の違いについてお話してきましたが
保証人より連帯保証人の方が圧倒的に有利であることが分かりましたので
他人に養育費の保証をしてもらえるのなら、
是非とも連帯保証人にしたいところです。



養育費を他人に支払ってもらう方法とはイコール
「他人を連帯保証人にすること」を覚えておくのが良いでしょう。



さて養育費に連帯保証人をつけるのが有効ですが、1つ問題があります。

連帯保証人をセットした公正証書を作るには、
「誰を連帯保証人にするのか」という問題が発生します。




ここまでのお話で連帯保証人という方法が、
お金をもらう側にとっては非常に便利で
逆に保証する側からすれば、相当に厳しいものであることが分かりました。



下手をすれば本人の代わりに養育費を負担しなければならない立場を
誰が引き受けてくれるのか、これが一番大きな問題です。



特に今回の場合、保証する内容は養育費です。
養育費は子供の親が支払うものですが、世の中に子供の親は2人しかおらず
片方が子供を引き取り、片方が養育費を支払います。



ということは養育費を保証する人からすれば、子供は何の関係がありません。

もし本人が養育費を支払わなかった場合、他人の子供の養育費を負担する事態になります。



そういった意味で、誰も自分から進んで
「連帯保証人になります」と申し出ることはありません。
連帯保証人の引き受け手をどのように探すのでしょうか?

(次回に続く)


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◆◇ ここだけ読めば分かる!「今日のまとめ」 ◆◇



■ 連帯保証人が怖いかと言うと、本人に支払う意思があるかどうかを考慮しないから


■ 本人が「わざと」支払わない場合でも連帯保証人に請求できる。


■ 本人と連帯保証人、2人に請求することができる。
 


■ 連帯保証人の引き受け手をどのように探すのかが問題。



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yukihiko55 at 10:01 

2008年10月20日

養育費の【 連帯保証人 】って何?!

静かな日曜ですが、いかがお過ごしでしょうか?
露木行政書士事務所・露木と申します。


毎週日曜は楽しみにしている番組があります。
19時〜テレビ東京の「田舎に泊まろう」です。


ちょうど事務所がこの番組に出てくる田舎の近いんですね。
そんなわけで妙に親近感を感じています。


所ジョージさんの「ダーツの旅」もほぼ同様です(笑)



さて前回までは普通の保証人と連帯保証人の違いについてお話してきました。
今回はその続きになります。


このメールのバックナンバーは以下のページでご覧いただけます。
http://ameblo.jp/yukihiko55/


保証人の場合「本人に催促してもが養育費を支払えない場合」に限り、
保証人に強制執行がかかる。ということです。


これを具体的に見ていきますと、養育費が止まり、本人に強制執行をかけ
給料も財産もないので、養育費を回収できませんでした。


その段階になって初めて、保証人に強制執行をかけることができます。

養育費が止まって、いきなり保証人に請求することができない、
というのがポイントです。


本人に請求する時期と、保証人に請求する時期との開きがあるのが特徴です。



なぜ連帯保証人に比べ、保証人の効力が弱いかと言うと、ここにあります。


例えば本人に強制執行をかけた段階で、そのことを保証人が知った場合、
そろそろ自分も強制執行を受けるだとう、と予想することができます。
そうすると保証人は会社を辞めてしまったり、財産を隠してしまったりします。



もちろん簡単に会社は辞められませんし、
財産を隠し通すことができるかどうかという問題はありますが
保証人の場合、財産隠し、夜逃げ、逃走の危険があるということです。



そのため養育費に限らず、お金を保証してもらう場合は
保証人より「連帯保証人」を選ぶことが大半です。


例えば住宅ローンを組まれた方は経験があると思いますが、
1人の収入では審査を通らない場合
もう一方の配偶者を連帯債務者または連帯保証人にするように求められます。


連帯債務者にすれば収入のすべて、連帯保証人なら
収入の半分を合算することができるため
2人の収入を合わせて審査を通すことができるからです。



住宅ローンの契約書や審査関係の書類に「保証人」という言葉は出てきません。
必ず「連帯」債務者、または「連帯」保証人という言葉を使います。



私は銀行に勤めていた経験がありますが、「保証人」と
書かれた契約書を見たことがありません。


100%、「連帯」保証人です。



銀行といえば、お金を貸して、金利をつけて返してもらうことで商売をしており
ある意味、お金を回収するプロをいえます。



そのようなお金のプロが保証人ではなく、連帯保証人を使っているということは
やはり保証人より連帯保証人の方がお金を回収しやすいのです。


さて、ここまでお金の保証人についてお話してきましたが
ようやく、ここから「連帯保証人」についてお話していきます。


上記ではお金の保証人は「本人にお金がないことが分かってから保証人に請求される」


逆に言えば「本人にお金がないことが分かるまで請求できない」ことをお話し
それが連帯保証人に比べ、保証人に劣っている点だということが分かりました。



そこで連帯保証人ですが、もう1度、定義を確認しますと


上記では
→養育費の支払いが止まった場合、代わりに連帯保証人が養育費を支払う。
連帯保証人にも強制執行がかかる。


と書かれていました。



保証人の場合、本人が強制執行を受けるまで、保証人に請求することができませんでしたが
連帯保証人は違います。


「本人に強制執行をかける」という
この手順をすっ飛ばして、いきなり連帯保証人に強制執行がかかるということです。

これが連帯保証人の大きなメリットであり、少し怖いところでもあります。



保証人と連帯保証人の違いは保証の範囲、どこまでを保証するのかです。


連帯保証人の場合、法律的には主債務者(今回の場合、養育費の支払義務者)と同等の立場
であるという規定があります。


連帯保証人とはいえ、法律的には本人と同じような扱いを受けます。
そのため本人が養育費を支払わなかった場合
いきなり連帯保証人に未払い分を請求できるのです。



連帯保証人の怖さとは一体何なのでしょうか?
そのあたりは、また次回にお話します。



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◆◇ ここだけ読めば分かる!「今日のまとめ」 ◆◇

■ 保証人の場合「本人に催促してもが養育費を支払えない場合」に限り、
保証人に強制執行がかかる。


■ 保証人の場合、財産隠し、夜逃げ、逃走の危険がある。


■ お金のプロが保証人ではなく、連帯保証人を使っている


■ 養育費の支払いが止まった場合、代わりに連帯保証人が養育費を支払う。



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yukihiko55 at 08:38 

2008年10月15日

無収入の相手から養育費をもらう裏技とは?!

10月も折り返しですが、いかがお過ごしでしょうか?
露木行政書士事務所・露木と申します。


3連休があったので今週もあっと言う間ですが、祝日がいつも3連休になるので
「どこか行かないともったいないかなぁ」と思い
目的もなく買い物に出かけてしまうので、3連休の誘惑が困ったものです(苦笑)


まぁ、日本経済を刺激したということで・・・



さて前回は公正証書を作成しても養育費をもらえない場合についてお話してきました。
お金がない相手から養育費をもらう方法はあるのでしょうか?


このメールのバックナンバーは以下のページでご覧いただけます。
http://ameblo.jp/yukihiko55/



まず基本的な考え方として、
今回の場合、相手が働かず、貯金を食いつぶして
お金がないということが前提です。


お金がない相手から養育費を回収できないのは、もうお分かりでしょうから
相手本人にどうにかしてもらうという問題ではありません。


相手が働き始めて、貯金をするのかどうかは、
これは神のみぞ知ることだからです。



つまり、ここでは養育費を本人から回収しない、
ということが1つのポイントになります。


養育費を本人以外に支払ってもらうというのが、このプラスアルファの答えです。
本人以外の、本人よりお金を持っている人に
養育費の未払い分を支払ってもらうということです。



誰から支払ってもらおうと、お金の価値は変わりませんから
例えば滞納分が100万円なら、他の人に100万円を振り込んでもらいます。



子供と血のつながった人間は世の中に1人しかいません。
それは親です。


今回の方法は血縁上の親ではなく、血のつながっていない他人に
養育費を支払ってもらおうという
かなり都合の良い話です。


本当は本人が支払えば良いものを、他人にそれを押し付けることになるからです。



このように都合の良い、見方によってはワガママな方法ですから
かなり厳密に対処しなければ、この方法を使うことはできません。



法律的には少し難しい分野になりますが、細かいところまで知る必要はありませんから
今回の場合に関連するところだけ抜き出して、お話したいと思います。



「他人に養育費を支払ってもらう方法」

話を分かりやすくするため、先に結論をお話してしまいます。
その都合の良いことを実現する方法は『連帯保証人』です。


他人を連帯保証人にすることで、その人に「強制的に」
養育費を支払ってもらうことができます。


公正証書の『プラスアルファ』というのは
他人を連帯保証人にする、という内容を公正証書に盛り込むことです。



これは非常に強力な方法ですので、知っておいて損はありませんし
もし相手にお金がない、または怠け癖(働かない、浪費が激しい、など)という場合は
有効なテクニックです。



お金がない相手から養育費を回収する
それを実現する方法が『連帯保証人』です。


離婚時に本人と養育費の金額、期間などを話し合い、約束するのはもちろんですが
もう1人の人間とも同じ話をし、連帯保証人になってくれるよう、約束することです。


そうすれば仮に本人の財産が相手の財産が「スッカラカン」の状態でも
連帯保証人から養育費を回収することができます。



このように連帯保証人という制度が、本人にお金がない場合
有効なことは分かってきましたが、この制度を実際に利用するには
もう少し、『連帯保証人』が何なのかについて理解を深めておく必要があります。



日常会話でよく使われるのは、連帯保証人ではなく「保証人」です。
例えば

・「親父をアパートの保証人にする」

・「奥さんをローンの保証人にしないと審査に通らない」

・「就職するとき、身元保証人になるよう求められた」

など。



法律的には上記のような「保証人」と「連帯保証人」は意味が違います。

何かを保証するという意味では、保証人も連帯保証人も同じですが
どこまで、どのように保証するのか、
保証の程度について大きな違いがあります。



連帯保証人の効力を理解するには、「保証人」と比較することが重要です。

言葉にすれば「連帯」がついているか、ついていないかの違いですが
この「連帯」が非常に大きな意味を持ってきます。



ざっくりお話すれば、連帯保証人の方が保証人に比べ、強力です。

連帯保証人>保証人という力関係で、やはり連帯がつく方が立場が上です。
では、どのような点で強力なのか、以下でお話します。



連帯保証人と保証人の定義ですが、以下のようになります。

これ以外にも違いはありますが「養育費を回収する」というところにフォーカスすると
これだけ知っておけば問題ありません。



・保証人

→養育費の支払いが止まり、本人に催促してもが養育費を支払えない場合、
代わりに保証人が養育費を支払う。
保証人にも強制執行がかかる。


・連帯保証人

→養育費の支払いが止まった場合、代わりに連帯保証人が養育費を支払う。
連帯保証人にも強制執行がかかる。



この2つを見比べて、どこに違いがあるのか、分かりましたでしょうか?


上記でお話したように保証人と連帯保証人の違いは「どこまで保証するのか」です。
そこを見ていくと、この2つでは大きな違いがあります。



(次回に続く)

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◆◇ ここだけ読めば分かる!「今日のまとめ」 ◆◇


■ 養育費を本人から回収しない、ということが1つのポイント


■ 「他人に養育費を支払ってもらう方法」とは連帯保証人


■ 日常会話でよく使われるのは、連帯保証人ではなく「保証人」


■ 保証人と連帯保証人は違う



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yukihiko55 at 18:54 

2008年10月12日

公正証書を作っても養育費をもらえない?!

夜は少し冷える季節になりましたね。
露木行政書士事務所・露木と申します。


わりと簡単にお腹を壊す方なので、夏場から毛布を布団に置いています。
さすがに今日は毛布が活躍しそうですね。

季節の変わり目は体調を崩しやすいので、気をつけてくださいね。


さて前回は公正証書を作成しても養育費をもらえない場合について
お話してきました。今回はその続きになります。


このメールのバックナンバーは以下のページでご覧いただけます。
http://ameblo.jp/yukihiko55/


では、もう少し具体的に「養育費を回収できない場合」についてお話していきましょう。
ここで言う財産というのは、例えば給料、預金、株式、車、バイク、家などです。

このような財産を持つ経緯というのは

・会社で働いて給料をもらう

・ボーナスを貯金しているから、銀行の口座に残高がある

・貯金を株で運用し、3年間で1.5倍になった

・今までの貯金200万円を使って車、バイクを購入した

・親の遺産を使って中古マンションを購入した



このように何らかの財産があれば養育費が止まった場合、財産に強制執行をかけ
未払い分を回収することができます。
具体的には・・・


・給料が振り込まれる前に会社にお願いし、こちらの口座に振り込んでもらう

・銀行にお願いし、残高のなかから、こちらに振り込んでもらう

・証券会社にお願いし、残高のなかから、こちらに振り込んでもらう

・車やバイクを差し押さえ、売却し、その金を養育費に充てる。

・マンションを競売にかけ、落札金額を養育費に充てる。

という流れになります。その結果、未払いになっていた養育費を回収することができます。



一方、以下のような場合、養育費を回収することができるでしょうか?


・働いていないから給料がない

・貯金を食いつぶしたから、銀行口座にお金がない

・サブプライムローンで株の価値がゼロになった

・車にはローンが残っており、売却してもローンが残る

・あまりにも古いバイクで売っても価値がない

・家には住宅ローン以外にサラ金の抵当権がついており、売却できない



事情でいろいろあるでしょうが、相手に給料や預金、株式がなく
車やバイク、家などを持っていない場合、
養育費を回収できるのかどうかが問題になります。


相手に財産がない場合、もうお手上げなのでしょうか?



養育費も広い意味ではお金の1種ですが、どんなお金でも考え方は一緒です。


お金のルールとは「お金を持っていない相手から回収できない」ということです。
法律や制度、駆け引きや交渉というテクニックは『打出の小槌』ではありませんから
何もないところから、お金が湧き出てくることはありません。


これらの方法がお金のあるところから、お金を引っ張ってくる方法で
お金を生み出す方法ではないからです。



つまり、結論として、公正証書の効力は相手がお金を持っているかどうかに
大きく左右されます。
お金があれば回収できる、お金がなければ回収できないという結果になります。



これが公正証書の欠点です。

公正証書がいくら、強制執行のかかる強力な文面であっても
その前提には『相手が財産を持っていること』があります。



強制執行をかける対象は相手の財産ですが、財産がゼロであれば、
やはり強制執行はかからない、養育費は回収できないということです。


まずはこのことを理解した上で、「じゃぁ、どうするのか」考えていきます。

上記の話を聞いて「どうせ相手はお金を持っていないし、
公正証書を作っても意味ないじゃん」と
あきらめたり、絶望するのは簡単なことです。何もしなくて良いからです。



ただ今回に限らず、勇気を持って行動した方が、最後に笑うというのは
世の中の変わらない法則です。


何もしない人に比べ「何か1つでも実行した人」は恩恵を受けることができます。
その恩恵は今回の場合、養育費です。



ここからは勇気をもって実行する人だけ受け取ることができる
「恩恵」についてお話します。


ここまでは少し厳しい現実についてお話してきましたが
実際問題として「打つ手がない」「絶望するしかな」ということではありません。


相手にお金がない場合でも、きちんとした対処法があって、
もちろん、それを知った上でお話をしてきました。


そこまでキツい言い方をしないと、
なかなか自分のことをして真剣に話を聞くことはできないからです。



さて今日お話するのは、相手の財産がなくても養育費を回収できる方法です。
その方法は

・相手に宝くじを買うように進める

・相手が亡くなることを祈り、生命保険におりることを願う

・両親が亡くなり、遺産が入ることを期待する

といったラッキー、偶然を神頼みすることではありません。



もちろん世の中、運よくラッキーなことが発生することはありますが
それはあくまで偶然の域を出ません。


自分で自分の人生を切り開いていくためには、自分の手足で行動を起こし
物事が上手く進むよう、対処をしなければなりません。


上手くいくというのは今回の場合、
相手にお金がなくても養育費を回収できることです。



さて養育費を回収する方法として、一番有効なのは公正証書を
作ることであるというお話をしました。


そして回収率をさらに上昇させるためには、公正証書に加え、
プラスアルファが必要であるということも
お話しました。



今回お教えする方法はこの『プラスアルファ』の部分です。
では公正証書にどのようなプラスアルファを加えれば、
より強力なものになるのでしょうか?




(次回に続きます)

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◆◇ ここだけ読めば分かる!「今日のまとめ」 ◆◇


■ このように何らかの財産があれば養育費が止まった場合、未払い分を回収することができる。


■ 車やバイク、家などを持っていない場合、養育費を回収できるのかどうかが問題


■ 相手の財産がなくても養育費を回収できる方法がある。


■ 回収率をさらに上昇させるためには、公正証書に加え、プラスアルファが必要



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yukihiko55 at 16:09 

2008年10月08日

3分で分かる!お金がない相手からお金をもらう方法

さて前回までは「養育費をゲットするマル秘テクニックとは?」と題して
養育費を高い確率で支払ってもらうためには、どのような対策が必要なのか
についてお話してきました。


養育費に限らず、お金の問題について、そう簡単に思い通りに進むことはありませんが
上手くいかないなかで、どれを優先し、進めていけば良いのか
最低限、何をしなければならないのか、そのあたりを理解いただきました。


あまり他の場所では聞くことができない、ちょっとマニアックな話や、際どいテクニックについても
触れてきました。


他の場所というのは参考書、ホームページ、新聞や雑誌などですが
このメールは基本的に私の責任で書いていますので、他の人に負い目を感じることなく
ありのままをお話することができます。



マニアックで際どいテクニックというのは、例えば

・離婚時に公正証書を作成していないのに、相手の財産に強制執行をかける方法

・自営業の財産をすべて没収する方法

・養育費を最終回まで自動的に振り込んでもらう方法

などです。



いずれも非常に強力な方法ですので、どのように使うのかは常識や倫理観が問われますが
相手がどうしようもない人間で、ここまでやらないと仕方がないという場合に限り
使うことが許される方法です。


過去のバックナンバーは以下のページでご覧いただくことができます。
http://ameblo.jp/yukihiko55/



ここまでお話した内容は基本的に「書類の作り方」でした。

公正証書の作り方は当たり前すぎてお話しませんでしたが
それ以前の例えば、念書、誓約書、覚書などの書き方、
効果などについて具体的なお話をし
あまり他では語られることのないテクニックやノウハウを手に入れることができました。



今日お話する内容も「養育費を回収する方法」であることには変わりありませんが
少し視点を変えていきます。


なぜなら、離婚時にバッチリ公正証書を作成しても、
それだけでは解決できないケースもあるからです。


もちろん公正証書を作成する側の人間としては
「公正証書は100%完璧で、絶対に養育費をもらうことができる」と
断言できればカッコいいでしょう。



ただ現実問題として、そのような思い切ったことを言うことはできません。


公正証書にもやはり限界があり、例えば全体の80%の人は公正証書を作ることで
養育費を最後までもらうことができますが、一方で20%の人は
「公正証書を作っただけでは」養育費を全額もらうことはできません。


途中で養育費が止まっても、未払い分を回収することができず
「やっぱりダメじゃん」と泣き寝入りすることになります。



つまり養育費を最後まで支払ってもらうには、公正証書を作ることはもちろん大事ですが
それにプラスアルファ、味付けが必要になります。

今日はその「プラスアルファ」「味付け」の部分についてお話していきます。



さて早速ですが、公正証書を作成しても養育費をもらえないケースとは
具体的にどのようなシチュエーションなのでしょうか?


上記で8割の場合は養育費をもらえる、というお話をしましたが
残り2割というのは、どのような状況なのでしょうか?




少し話は戻りまして、公正証書は何ぞや?というところです。

公正証書とは養育費が止まった場合、相手の財産を差し押さえることができる法律文書です。
お金の種類は養育費に限りませんが、慰謝料や財産分与、借金や生活費も同じですが
今回は分かりやすく養育費に限定してお話をします。




ここで大事なのは強制執行は「相手に財産がある」ことが前提の方法だということです。
当たり前のように書いていますが、全員が全員、財産を持っているわけではありません。

財産を持っている人、持っていない人、玉石混交です。



財産というのはイメージとして、資産家と連想しますが、そこまでのことではなく
きちんと働いていて、ある程度の貯金があれば、それで十分です。

そのような相手でしたら、強制執行は非常に有効な方法ですが
一方できちんと働かず、貯金を持っていない人もいます。



上記のように「相手に財産がある」ことが前提ですから
財産がない相手から養育費を回収できない、というのがおおまかな結論です。

「財産がない相手には効力がない」というのが公正証書の、唯一の弱点といえます。



(次回に続く)


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◆◇ ここだけ読めば分かる!「今日のまとめ」 ◆◇

■ 「書類の作り方」をきちんとすれば、高い確率(8割方)で養育費をもらうことができる。


■ 残り2割の場合は公正証書を作っただけでは養育費をもらうことはできない。


■ 残り2割の場合は公正証書にプラスアルファが必要。


■ 「財産がない相手には効力がない」というのが公正証書の、唯一の弱点



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yukihiko55 at 09:15 

2008年10月02日

養育費をゲットするマル秘テクニックとは?

今日から10月がスタートですね。
露木行政書士・露木と申します
年末から逆算すると残り10月、11月、12月と残り3ヶ月です。
ゴールが見えていると、心に余裕を持って物事に取り組むことができますね。


さて相手が会社役員の場合の養育費回収方法ですが
基本的にはお金の流れを掴むことが大事です。
相手はどのような流れで収入を得ているのでしょうか?


商売が有限会社なり株式会社なりになっている場合、
個人と商売の財布は別々です。

個人的に購入するものは個人の財布から
商売用に購入するものは商売の財布からお金を出すことになります。
これを混同することは税務上、許されません。



商売の売上は原則、商売の財布に入ってきます。
商売の経費も商売の財布から出します。

売上から経費を差し引いた部分は利益となり、儲けになります。



ただ商売の財布に儲けが溜まったままでは、
個人的な買い物をすることができません。

上記のように商売の財布で個人的なものを
購入することができないからです。


そうなると商売の財布から個人の財布にお金を移す必要があります。
このお金の移動を専門的には「役員報酬」といいます。

相手方が会社役員の場合、会社から毎月、役員報酬をもらっています。



相手方は自分で自分の会社を経営しているのに、
会社から役員報酬をもらうという流れは
違和感を感じるかもしれません。


ただ上記のように個人と商売の財布は別々ですから
どうしても「お金を移す作業」が必要になります。
会社と個人は別人格だからです。


ただ役員報酬という概念が、養育費を回収する場面に
おいては非常に使い勝手が良いです。

かなり高い確率で養育費を回収することができるからです。



「会社から個人がお金をもらう」



このお金の流れを見てみて、どこかで同じようなパターンを見た、
と思い出されるかもしれません。
そう、会社員の場合と同じです。


名前は「役員報酬」と「給与」という違いはあります。
ただ、一連のお金の流れは非常に似ています。


では会社から役員報酬をもらっている相手から、
どのように養育費を回収すれば良いでしょうか?



これも給与の強制執行をそのまま応用することができます。


ここで覚えておいていただきたい、大事なことがあります。
それは「役員報酬」には強制執行がかかることです。

役員報酬を未払いの養育費に充て、未払いを解消することができます。


さらに回収方法は養育費と同じく、天引きすることができます。

会社が個人に役員報酬を支払う前に、
優先して養育費に充てることができます。


念のため、強制執行の流れを復習しますと・・・



◆ 離婚時に公正証書、調停調書、判決のいずれかを作る。


◆ 毎月の養育費の支払いが止まる。


◆ 「地方」裁判所に強制執行の申し立てをする。


◆ 裁判官が申立書、離婚時作成した書類などをチェックし、差押命令を出す。


◆ 相手方、相手方の会社に裁判所が手紙を送る。


◆ 裁判所の職員が相手の会社に連絡をする。
相手に支払う予定の役員報酬から、優先的に養育費に充てるよう、交渉する。


◆ 会社から直接、子供の口座に未払いの養育費が振り込まれる。


◆ 養育費を差し引いた金額が本人の口座に役員報酬として振り込まれる。



さて給与と役員報酬の違いは、
相手が会社に勤めているか、経営しているか、です。

給与は会社に勤めているから支払われるもの
役員報酬は経営しているから支払われるものです。


そういった細かい違いはあるにしても、給与の場合と全く同じ方法を使って
役員報酬を差し押さえることができます。
そのことは一連の流れをご覧になってお分かりいただけたと思います。


さて最後に給与と役員報酬の違いについて、
特に大きなものを挙げておきたいと思います。
それは「どこまで強制執行がかかるのか」です。



実際に手続させると分かりますが、
強制執行がかかる範囲というものがあります。
逆に強制執行がかからない範囲のことを差押限度といいます。


例えば給与の場合、最低限の生活費を差し引いた部分にしか、強制執行はかかりません。
この「最低限の生活費」のことを差押限度といいます。


大雑把にいえば、本人には最低限の生活を保障し、
それでも余ったお金について
強制執行をかけ、回収できるということです。



会社員の場合、単身、アパート暮らしという設定ですと
月15〜18万円が差押限度です。


例えば月40万円の給与なら22〜25万円、
月20万円なら2〜5万円について強制執行がかかります。


そういった意味では会社員の場合、養育費を支払う側でも
法律によって最低限の生活は保証されている、と言えます。



では役員報酬をもらっている会社役員の場合、どうなるでしょうか?



ここは非常に大事ですが、役員報酬には差押限度がありません。
つまり月40万円の役員報酬なら、
40万円まるまる、強制執行がかかります。

仮に未払いの養育費が40万円あった場合、
役員報酬の全額を養育費に充てることができます。



会社役員には最低限の生活は保証されていない、ということになります。

強制執行に関する法律は「民事執行法」といいますが
給与には差押限度があると書かれていますが、
役員報酬にはそのような記載がないからです。

稀に法律にはこのような欠陥があり、
誰も指摘しないまま、法律は今でも残っています。



相手方が自分の商売できちんと稼ぎ、強制執行を受けても
残ったお金で自分の生活ができれば、特に問題はありません。


ただ稼いだお金をすべて強制執行により回収され、
手元に1円も残らないのは非常に困ります。


相手が生活できないことも問題ですが、このような事態になり
人生に絶望して、夜逃げや自殺するようなケースがあり、
私もそのようなケースを見てきているからです。



つまり役員報酬の強制執行は非常に強力ですが、あまりにも強力なため
相手に与える影響が大きく、過度に追い詰めることにもなりかねません。



そのため、逆に強制執行をかける側としては、いきなり強制執行をかけるのではなく
上記でお話した内容を相手に伝え
「強制執行をかけると大変なことになるけれど、それでもいいのか」という話をし
自主的に支払うように、まずは1度促すことです。



それでも養育費を支払う見込みが立たなければ、強制執行をかけても仕方がありません。


事前に情報を伝え、それでも不誠実な対応を続けるということは
相手も覚悟の上ですので、それを実行しても過度に追い詰められ
奇抜な行動はとれないはずだからです。



yukihiko55 at 01:29 
Profile
行政書士・露木幸彦と申します

平成11年4月  国学院大学法学部法律学科 入学
(3年時に早くもオリジナル名刺を作成。インターンシップで人事部長に手渡し、強烈なイメージを植えつける。大手の分業制に価値観の違いを感じ、地元金融機関へ)

平成15年4月 某金融機関に入社
(融資係へ配属。わずか3ヶ月で住宅ローンの契約5件1億円を達成し、脚光を浴びる。しかし、当時の支店長より「儲からない商品を売るんじゃない!」との言葉に激怒。確かに10年固定10%は採算ラインぎりぎりであった。17年1月、行政書士 同3月にFP試験に合格する

平成17年4月 露木行政書士事務所を開業
主に離婚問題に特化し、業務を遂行。「離婚サポート.net」を立ち上げ、日本初!養育費見積もりサービスを開始。日々、メール電話鳴り止まず
露木幸彦を読み解くキーワード
1.「お客様の立場になってモノを言う」


 銀行マン時代のこと。住宅ローンの借換を営業していたところ、いろいろ質問してくるお客さんがいた。当時は本当の新人だったので、分からないことだらけ。もちろん、質問されたところで、8割方は答えられない。なので「調べてから、お電話しますよ」といって、一目散に逃げていき、営業店の書物をひっくり返した。
 質問される→調べる→電話する
を繰り返すうちに、その方とは仲良くなっていった。しかし、問題だったのが、借換をしてもほとんどメリットがなかったのだ。ふつうであったら、自分にとって都合の悪いことはお客様に話さないところだ。だが、本当に心の底から「何か役に立ってあげたい」気持ちがあったので、言ってしまったのである
 「今回のケースでは借換のメリットはわずかです。返済されている住宅ローンの現状がわかっただけでも良いじゃないですか」 
 結論的には住宅ローン借換の契約を結んでいただいた。後で聞いた話では、他の銀行マン3人も営業をかけていたとのこと。なぜうちを選んでもらえたのですか?
 「あんたの言っていることが一番信用できたからだよ」
今でもそのお客様とはプライベートでも親交があります。「お客様のためにならない契約はしない」これが信条です





2.「ウソをつかない、つけない」


 正直、あまり頭は良くない方です。法律系国家資格の中では一番易しいと言われる行政書士を5回も落ちているのだから、弁解の余地はありません。
 ですから、お客様から質問されたことには、ありのままお答えすることしかできません。もっと賢い方でしたら、「もっと契約に近くなる答えをしよう」とか「もっと高い報酬を得るために、わざと理解しにくい言葉を使おう」とかいうテクニックは持ち合わせていません。
 銀行マン時代。
 質問される→調べる→電話する の繰り返しで契約をとっていた私にとって印象的な言葉があります


「あんただから契約した。あまりにも正直すぎるから」


自分としては、ありのままを答えただけなんですが・・・・

露木幸彦主催セミナーのご案内

行政書士としてこれから開業する方、

又開業済で軌道に乗せようという方へのご案内です




同業者の友達の口から出た言葉に私は声を失いました。

「おまえは馬鹿か?この以上ライバルを増やしてどうするの?



余計なことしてる暇があったら、集客してりゃいいじゃん」



本当に余計なことでしょうか?

 私は開業以来、ダイレクトマーケティング、ブランド戦略など様々勉強し、

吸収してきました。これから進化していくことでしょう。



 セミナーで話すことは今現在のノウハウであって、

これを公開することでウチの事務所に影響があるとは考えていません。

むしろここでカミングアウトすることで、自分の進化スピードに拍車がかかると期待しています。



 開業初月から100万200万を売り上げるためのセミナーではありません。

その金額を初月から目指すのはリスクが大きくギャンブルに近いです。



今回は着実に60万円を売り上げ、この中から事務所の家賃、自分の給与、

温泉旅行代?を賄うノウハウです。個人の貯金から切り崩すなんて、

開業した意味がありませんから

 私も開業する前、開業直後はいろいろな本を読み、話を聞き、セミナーに顔を出しました。

すると頭ばっかり大きくなってきます。頭が大きくなると「自分でやったような気が」してくるんですね。

何もやっていないのに、やったような気が。



 現場ではその時その時でシチュエーションが変わります。いくら本を読み、

話を聞き、セミナーに顔を出したとしても残念ながらそれと全くお同じ場面は登場しません。

では、このセミナーも無駄か?



 そんなことはありません。セミナーは考え方を学ぶ場です。私がピンチになったとき、

何を考え、どう行動して解決したのかお話します。



 あなたがピンチに陥ったとき、きった役に立つ「考え方」だと思います。




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