2012.06.10 高校の秋卒業に道を開くというが、雪ん子114
教育体制の見直しとして、高校の秋卒業について検討に入ったという。もともとは、飛び級がうまく機能していなかったところに、渡りに船、東大の秋入学の話が出てきて、高校教育見直しということになったという。最近の国際化という風潮の後押しを受けて、担当部局は何としてもごり押すという。
わたしは、そうした動きには何の理念もビジョンもないといいたい。まずは、飛び級の論理や秋入学の論理が一部産業界等からのニーズにこたえた即席栽培教育推進そのものであり、そこにはどんな人間を育てようかといったビジョンが全くない。あるのは知識を詰め込んで早く世に出すことであり、時間をじっくりかけて人間力の育成や今指摘されている絆の構築といった教育には何も触れていない。世の中効率一辺倒を見直そうとしているのだから、即席教育の効率化の推進ではなく、人間の触れ合いをもっともっと求めてほしいものである。