「……なんか、ヤバっ……」
昨夜の乱れる涼子の姿がチラつく。甘い女の香りが漂い、柔らかな肌の感触が蘇ると、いつの間にか準備段階が本番へと変わり射精まで終わらせてしまった。
すると射精を見計らったように、タイミングよく涼子が戻る。
「あら、そっちもスッキリした?」
「え、いや、これは……」
「良かったじゃない。学校に遅れなくて済むわよ」
登校時間に余裕が出来たと頷く涼子は床に散らばる下着やシャツを拾い始める。
しっかりオナニーした姿を見られ、気不味そうな顔の琢磨は枕元からティッシュを数枚取り出し、自分のモノの後処理をする。
「ちぇっ、一発したかったのにな」
すっかり萎えた琢磨の逸物は小さく縮まった。それを覗き込むように、床から拾い上げた琢磨の下着と制服のシャツをベッドへ放り投げる。
「涼子のエッチ」
「あら、いいじゃない。もう何度も見てるんだから」
「なら、お前も股広げて見せろよ」
「……嫌よ、変態なんだから」
軽蔑した目の涼子に琢磨は呆れて溜め息を吐く。
「お前だって俺のを凝視してるじゃないか。なのに俺だけが変態なのかよ」
「だって、私は琢磨の股間のニオイなんて嗅がないし、あんたがオシッコする姿なんて見たくもないわ」
「男は女の匂いは好きだし、アソコだって見てみたいし、用足すところだって興味あるんだよ。それが男だ、悪いか」
完全に開き直る琢磨に涼子は更に冷たく蔑みの視線を向ける。
言うだけ損と感じた琢磨はベッドから足を下ろしボクサーパンツを穿くと頭をガシガシと掻く。
「昨日の服、臭うかな?」
制服姿に戻った涼子は腕の臭いを嗅ぐと、シャツの胸元を引っ張り服のシワをチェックする。
「精液たっぷりの臭いが染み付いているかもな。きっと男臭さが充満してるさ」
無神経な琢磨を睨みつけ、涼子はムッとして寝室から出て行く。
面倒臭そうな顔の琢磨も、涼子に続いて寝室から出る。
そして、リビングルームへ行った二人だが、涼子は早速学校の手荷物をまとめ登校の準備を始めた。
「もう出かけるのか?」
「そうよ」
かなり怒り口調の涼子だ。
続く涼子の不機嫌に、またもや無神経にも「生理前か?」と琢磨がからかう。すると、見る見るうちに涼子の顔色が変わり「あんたとは二度と会わない!」と怒鳴る。
「え? 嘘だろ。お前との相性抜群だし、お前だって欲しいだろ?! セックスしたいだろ? あんなに気持ちいいこと出来なくても良いのか? 躰が疼いたら誰がお前をイカせるんだよ。俺の指が欲しいだろ? 俺の息子で突きまくって欲しいくせに」
捲し立てる琢磨の言葉に、昨夜の巧みな愛撫や最高に満足した行為が脳裏に蘇り、琢磨のセリフを拒めない。かと言って琢磨の言葉に素直に応じ、従順な女に成り下がるつもりもない。
