キプロス その2
だーいぶ更新してなくて、またキプロスかい!

という声が聞こえないでもありませんが

本日もキプロスのお話です。

キプロスの首都ニコシアに、グリーンラインという南北を隔てる境界線があることはご存知ですか?

私は恥ずかしながら、今回キプロスを訪れるまで知りませんでした。

キプロスはトルコの南の地中海上にある島ですが、ギリシャとトルコの中間に位置するため、

昔から両国ではキプロスをめぐって、争いが絶えなかったということです。

1974年にクーデター等があって、

以来北部は北キプロス・トルコ共和国、南はキプロス共和国となっております。

北キプロス・トルコ共和国は国際的にはトルコだけが承認する独立国家で、

南のキプロス共和国は国際連合加盟国ですが、

加盟国のうち、トルコだけが承認をしていないという状態です。 

国連軍が北と南の紛争を避けるために、緩衝地帯をニコシア内に設け、

その時に地図上にグリーンのマーカーで境界線をひいたため、

この緩衝地帯は今でもグリーンラインと呼ばれています。

今は、観光客であっても、パスポートを見せれば容易に北キプロスに入ることができます。

ブログなどを見ると、たくさんの日本人の方も訪れているようですが、

一応国際的には承認されていない国なので、何かトラブルがあった時に、

国際ルールが通用しない可能性があるから、入国はやめておいた方がいいとアドバイスをされ

その緩衝地帯まで行って参りました。
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夜中でも兵士が見張りをしていて、緩衝地帯はさながら戦場のようで、

そのそばで南側ではたくさんの若者がオープンカフェでお酒を飲み、楽しく談笑をしているのが

何とも不思議な光景でした。1964年から国連軍が駐留しているということですから、

彼らにとっては、当たり前の景色ということなのでしょうか。

何人かの弁護士やその友人などに、この分断について尋ねたところ、

皆異口同音に「統合は難しい」と言っていました。

内心は、統合はしてほしくない、とも。南はEUの中では現在経済的に苦しい立場に置かれている

とはいえ、北に比べれば満たされている環境であるため、統合され北の面倒をみるのはたまらない、

また若者にとっては、北は生まれた時から分断されていた国であるため、

統合に対する希望などはないということでした。
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年配の方たちは、分断される前を知っているし、自分たちが北部に住んでいたり、

知り合いが北部にいるということもあり、統合を願っている人が多いということです。

アジアにいると、北朝鮮と韓国の38度線の話はよく聞きますが、

キプロスにもこのような複雑な事情があるということは知りませんでした。



今年初めの経済危機以降、たくさんの外国人がキプロスを去ったという話も聞きました。

確かにニコシアの目抜き通りでも、テナントが入っていないビルがたくさんありました。

毎年5月から10月はほとんど雨が降らないということで、

農業もオリーブオイルやトマトなど一部の生産に限られているということ。
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だからこそ、観光や金融業が主要産業なのだなぁと納得。

キプロスはヨーロッパ人の避暑地、と思い込んでいましたが、

それは本当にごく一部のビーチサイドのみのお話で、

キプロス全体でいえば、経済的にも政治的にも複雑で困難な状況がありました。

行ってみないとわからないことってたくさんありますよね。改めて実感しました。



そうそう、キプロスと言えば、ハルミチーズ。

少しグリルして食べるハルミちゃんはとってもおいしい!!
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今まで食べたチーズの中で、一番好き!と断言できるほど美味でした