羽生結玄

2017年02月14日

市民ランナーと体の引き上げ


マラソンでは最初に実業団の選手がスタートし、そのあと自己申告のタイム順で市民ランナーがスタートする。

中継を見ていて明らかなのは
速さの違いはランニングフォームに依存しているということだろう。

それは、体の引き上げが全然違う。
市民ランナーは腰が落ちている。
これでは速く走れない。

体の引き上げについては、今まで書いているので、詳しく書かないけれど、
要するに、腰回りの腹横筋というベルトを締めて腹部を凹ます。
次に頭を天の方向へ伸ばし、足を地の方向に伸ばす。

頭を天の方向に伸ばすためにはサイドを下方向にのばすことになる。
脚は腰を地の方向に伸ばすことにより、身長を伸ばすように体をつかう。


結局体の中では腹筋が縦方向に伸びることになる。
このようにして体幹に中心軸が作られる。

腹筋2


























腹筋
市民ランナーはこの腹筋の上下の引き伸ばしがないから、腹がくたーとして、腰が落ちてくることになる。
結果スイスイと走れなくなる。

市民ランナーも走る距離を増やせば、脚の筋肉は出で来るけれど
それだけでは腰の位置は上がらないとおもう。

我々市民ランナーは距離よりフォームを重要視したほうが良さそうだ。
下図はかなり厳しい。
お尻を床に押し付けた状態で背骨を一本、一本はがしながら起きてきて、また一本一本つけていく。
いずれも急がずに意識を集中してする。これで10回3セットぐらいでも腹筋がしびれてくるぐらい効いてくる。

えいゃーえいぉぇーとよくある腹筋をしてみたところで体幹に影響なく、脚の筋トレで終わりでしょう。。


では体が引き上げられた腹筋はどのような形状になるのだろうか。

海賊image































縦方向の腹筋。。。
これはフィギュアースケートの羽生結弦の腹筋と同じ。
日本のプロダンサーの腹筋も部屋が一緒になることがあったので見たが、やはり縦ライン。

たぶん実業団や大学の長距離ランナーの腹筋はこのようなはずだろう。
そうでなければ腰の位置が高い状態を維持できるはずはない。

本来短距離もそうだと思うが、腹直筋なども鍛えられている。しかしこのような黒人たちと同じ方向を進んでよいものだろうか。
伊東浩司選手は、ごつごつした筋肉なしに100メートルで10秒の日本記録をだした。
福島千里選手も最初、オリンピックで予選を突破したころは、筋肉の盛り上がりはなかった。
 日本人には日本人にあう方法があるのではないかという気がする。

JPの練習方法にはしごみたいなものを地面に置いて、サッカーと同様に細かくステップを踏むというとトレーニング
があったが
これはバランストレーニングではないかと思うが・・・

バレエとはバランスそのものなので、こういった方法も試したらどうかと思う。
練習の選択肢はいろいろあるものだろう。かつての成功は将来の失敗になるかも・・

でも
市民ランナーは、あまり細かいことをやらなくても、腹直筋ではなくインナーマッスルで勝負しましょう。


yukio1317 at 06:34|PermalinkComments(0)