2008年04月
2008年04月30日
「紀元前1万年」TOHOシネマズ梅田
「デイ・アフター・トゥモロー」のローランド・エメリッヒ監督が紀元前1万年を映画化しました。
あらすじ
山奥に住むヤガル族は狩猟民族。デレーは幼い頃から美しいエバレットと将来を誓い合っています。巫女がマンモスを倒したハンターとエバレットと結婚することでヤガル族が救われると預言します。偶然マンモスを倒したと思われたデレーですが、正体不明の男たちが村を襲いエバレットたちをさらっていきます。4人の仲間たちとその男たちを追いますが、その途中でサーベルタイガーに遭遇し、さまざまな民族たちととともにピラミッドが立ち並ぶ土地で”神”と戦う事になります。
「デイ・アフター・トゥモロー」のローランド・エメリッヒ監督ですから、全く期待はしていませんでした。段々地球が凍っていく様が全く迫力がなくその年のワーストにあげようとしたくらいでしたから。今回はマンモスの毛筋までCGでよみげらせたとか、ピラミッドの建設シーンはCGではなく映画史上最大のセットとか聞いて驚きの連続でした。実にもったいないお金の使い方です。
大体マンモスがでてきた時点で「カップヌードル」のCM「Are You Hungry?」が頭に点滅してしまいました。エメリッヒ監督が来日した時にこのCMを見たのでは?なんて思ったら、マンモスがでるたびに思い出して笑いそうになりました。
サーベルタイガーがデレーの顔の横で口を開けた場面はエイリアンと対面しているリプリーだし、さまざまな民族が登場するところは「ロード・オブ・ザ・リング」だし、ピラミッドのシーンは「スコーピオン・キング」でした。新鮮味のない映像が次から次に登場し、デレーとエバレットの恋愛模様もはっきりと描かれません。ピラミッドの部分ででてくる”神”とやらもあっさり死んでしまうし、一体どこが山場だったのでしょう。主人公たちに魅力もありませんでした。
今年のワースト映画の候補になるような映画でした。いくらレディースデイで1000円とはいえ、忙しい中レイトショーで見た私の時間を返して!