2011年08月

2011年08月28日

「人生、ここにあり!」楳田ガーデンシネマ4

CCF20110828_00000イタリアでは1978年バザリオ法の設定によって、精神病院が閉鎖されます。精神科医フランコ・バザリアの発想は「どの人間も正気と狂気はある。だから、社会は狂気も受け入れなければならない」という強烈な発想です。舞台は1983年、病院をでて病院付属の「協同組合180」に移った元患者たちは、安定剤を投与されながら切手貼り等をする毎日です。そこへネッロがマネージャーとして登場。皆に床板貼りの事業を立ち上げるのです。


この発想は未来の発想でしょう。病院の中で治療するより社会の中で、皆と交流して自立した方がいいという理念があります。日本では考えられない考え方。社会の中でもし、何か問題を起こしたらどうするの?っていのうが、日本の考え方。
この映画は実話をもとにしていますが、1983年ごろはまだまだ、バザリア法が受け入れられない人たちも多く、いろいろな対立もあったのです。

笑いあり、涙もあり・・・社会に入ろうとすればやはり純粋な、脆い彼らは軋轢を生みます。でも、主人公のマネージャーのネッロも、いろいろと人生で失敗したり、恋人になんとか支えられて生きているのです。

この法律は理想ではなく、今ではイタリアでは当たり前に2500以上の協同組合があるそうです。

映画の最後は「ほぼ3万人に及ぶ異なる才能を持つ組合員に働く場所を提供しています」で締めくくられます。
組合員たちの直面する問題もたくさんあるけれど彼らの個性として受け入れていく・・・優しいイタリア人の心の広さに感銘しました。
11人の元精神病患者たちを演じた俳優たちに乾杯!見ながら、こういう人いそう・・と思えます。そして元気になると生じてくる性の問題を、こんな具合に描かれるとかなり笑ってしましました。
この映画を見たら社会の成熟度について、深く考えさせられました。

yukipy1954 at 19:43|PermalinkComments(0)TrackBack(0) ヨーロッパ映画 | サ行の映画