2011年05月14日
「ブラック・スワン」TOHOシネマズ梅田
ナタリー・ポートマンがアカデミー賞の主演女優賞を獲得した作品です。完全なる肉体改造をして完璧なバレリーナ役を演じます。
ニューヨーク・シティ・バレエ団のダンサー、ニナ(ナタリー・ポートマン)はオーディションでついに念願の「白鳥の湖」で白鳥の女王役を獲得します。しかし、芸術監督ルロワ(ヴァンサン・カッセル)からニナには白鳥の踊りは出来ても、黒鳥の踊りは出来てないと手厳しい。元ダンサーの母親に過保護に育てられたニナは完璧な踊りはできても、色気のある踊りは出来ないのです。その上新しくはいってきた大胆なリリーに役を奪われる恐怖にさらされます。彼女は段々と精神のバランスを崩していきます。
ナタリー・ポートマンの完璧な美貌とスタイルに心を奪われます。段々と精神のバランスを崩していく様の痛々しさって・・・・たまらない痛い映画です。過保護な母親に反発しながらも、真面目なニナの二面性が怖い。それを演じたポートマンは脱マチルダです。清純でいながら、そこに潜むエロチックな願望。美しいナタリー・ポートマンが演じるだけに壮絶さが見ていて、心に締め付けられます。
監督のダーレン・アロノフスは「レスラー」でミッキー・ロークを再生させた監督ですが、今回はハリウッドの優等生ナタリー・ポートマンを完璧なバレリーナ・・・そして恐ろしいまでの2面性を持つ女性に変身させました。
予告編を見たときから、大体の筋は想像できましたが、「白鳥の湖」の舞台シーンの素晴らしさ・・・・特に黒鳥のパート部分は圧巻。そして、最後は・・・・・・まさかまさかでした。
トゥシューズを履く足の痛々しさ・・・あのトゥで自分の体重を支えるなんて普通の人は出来ません。美しいバレエを踊る人たちの限界を超えた鍛錬に、凄味を感じました。一流になるという事は並みの努力ではできません。
ホラーと芸術の狭間のような作品でした。
「僕が結婚を決めたワケ」で浮気をする妻を演じウイノナ・ライダーが落ち目の元プリマを演じてました。又痛痛いすぎて、なんだかかわいそうでした。昔、本当に可愛かったのに・・・。
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この記事へのコメント
なのになぜ主演女優賞は取れて監督賞は取れなかったのか!
今年のアカデミーは断然この映画をもっと評価すべきでしたよ。
それくらいに凄い映画でした。