「後妻業の女」「ある天文学者の恋文」

2016年09月19日

「怒り」4

320吉田修一の原作を映画化した「悪人」で高い評価を得た李相日監督が、再び吉田原作の小説を映画化したミステリードラマ。
東京八王子で起こった殺人事件の犯人山神一也が1年後整形して逃げている・・・というところからドラマが始まります。
千葉に現れる男田代が松山ケンイチ。田代に魅かれる愛子が宮崎あおい。彼女の父親が渡辺謙。
沖縄に現れる田中が森山未來。ここでに広瀬すずが絡みます。
東京では藤田優馬(妻夫木聡)同性愛者ですが、高級マンションに住むサラリーマン。大西(綾野剛)を拾ってヒモにする。

3人とも妖しい・・・でもよく見ると誰が真犯人か解ってくる。そして全員が哀しい。見ていて胸が締め付けられる。

愛しているのに、もしかして山神一也と思ってしまう・・・。果たして愛する人は殺人犯なのか!?

俳優全員の演技が鬼気迫ります。何かに取りつかれています。特に妻夫木くんの演技。あまりの凄さにぶったまげた。綾野剛と本当に愛しあっているのでは!?と疑ってしまいます。そして最後の最後の妻夫木くんの哀しい表情・・・あまりのせつなさに、人を愛するってこういう事なのかと思ってみました。

テーマの「怒り」・・・・が最初の殺人現場にあった言葉だが、これが解りにくい。犯人が何に怒っていたのかが、解らない。単に異常性が見えるのみです。つまり彼は救いようのない異常者です。
いろいろな事がてんこ盛りの映画ですが、日本を代表する俳優さんたちの演技は見る価値あり。
原作も読んでみたいです。




yukipy1954 at 20:17│Comments(2)TrackBack(1) 日本映画 | ア行の映画

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1. 『怒り』  [ こねたみっくす ]   2016年09月19日 22:39
彷徨い続けるこの怒りをどこへ向ければいいのだろうか。 2007年に起きたリンゼイ・アン・ホーカーさん殺害事件を基軸に、感情の中でもっともエネルギーを要する「怒り」に焦点を当 ...

この記事へのコメント

1. Posted by にゃむばなな   2016年09月19日 22:38
犯人が怒りを覚えているのは理不尽な世の中ですよ。
自分より弱い者をバカにする世の中に。
ただ彼もまたその流れに逆らえず、自分より弱い者を殺めてしまった。
自分の弱さに怒りを覚えつつも、そのエネルギーの向かう先を間違えたのでしょう。
2. Posted by YUKKO   2016年09月19日 23:11
にゃむばななさん、そうですか。でも、山神の泉に対する態度が許せませんでした。最初の殺人より許せない気がしました。エネルギーの矛先を間違える人って現在多いかもしれませんねえ。

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