2016年12月15日

「海賊とよばれた男」5

1f6576a5-s第10回本屋大賞を受賞した百田尚樹のベストセラー小説。石油事業に尽力した国岡鐵造の戦争前から戦後・・・彼の20歳代から亡くなる95歳まで描く。モデルは出光商会を設立した出光佐三である。私はこの原作を読んで、日本にこんな人物がいたのかと感動を覚えました。この上下巻ある長い作品を145分の映画に収められるのかと心配しましたが、まさに画面に引き込まれる映画でした。

『永遠の0』の監督&主演コンビ、山崎貴と岡田准一のタッグで実写映画化。吉岡秀隆、染谷将太、ピエール瀧、堤真一等山組が多数出演してます。

1912年門司で石油小売業を始めた国岡商店は新参者ゆえ石油を売り込めずにいたが、関門海峡に船を漕ぎ出し海上で軽油を売る事でのし上がっていく。その後、満鉄に冬季でも凍らない車両油を売り込むが、メジャーの反発にあう。戦後に石油を売れない苦境をラジオの修理や旧海軍タンクの残油処理でなんとか乗り切る。しかし日本の市場を狙う石油資本と対決して、取引停止となってしまう。たった1隻のタンカー「日承丸」をイランに送り出す。しかし、そこは英国が牛耳る場所で英国海軍が待ち受ける場所でした。

数々の困難を乗り越え石油事業に尽力した男の生きざまを、描く。岡田准一がなんと20歳代から95歳まで演じている。焼け野原になった東京・・・・そこに戦地から帰ってくる「国岡商店」の社員が自分たちの会社のビルを見つけて感激する場面。国岡の為に働く社員たち。今では考えられない家族主義的な会社である。彼はどんな不況でも社員一人として解雇しないで乗り切る。人に考えつかない行動力で突き進んでいく。特に最後のタンカーをイランに送り出す場面、その船の船長の英国海軍に対する判断の場面は知っていても手に汗を握ってします。山崎監督得意のVFXが駆使されるが、どこまで実写か解らないくらいよく出来ています。
国岡鐵造の戦いは、すべて統制に対する自由な闘いなのです。こんな男子今やいない!この本を読んだ時に、出光佐三の男気に感動を覚えた。ありがとう!出光さん!と言いたいくらいです。
国岡の周りの多くの人たちの汗みどろの戦いが戦後の復興に繋がるのです。
このような型破りの人現代にいるのかしら!?
伝馬船の上の旗を持つ国岡の姿が目に焼き付いてしまった。
美しく誇り高い映画でした。日本人って素晴らしいと思えました。


yukipy1954 at 22:55│Comments(2)TrackBack(1)mixiチェック 日本映画 | カ行の映画

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1. 『海賊とよばれた男』  [ こねたみっくす ]   2016年12月30日 23:31
海賊とよばれた男、國岡鐡造。士魂商才で日本の未来を信じ、礎を築いた男。 改めて日本人としての誇りを感じさせる、何とも日本的で和の心に満ち溢れた作品なのか。 出光興産株式 ...

この記事へのコメント

1. Posted by にゃむばなな   2016年12月30日 23:31
こんな上司の下で働けたら、そりゃ幸せですよね。
やっぱり仕事は「自分のために」であり「誰かのために」でもありますからね。
その「誰か」に上司が当てはまるなど、素晴らしいことですもん。
2. Posted by YUKKO   2016年12月31日 10:37
にゃむばななさん、なかなかこのような人には出会いませんよ。でも、どこかに今でもいそうなんです。会いたいなあ!こういう人に!

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