遊気舎vol.50『エギング☆ロック』
2021年7月2日(金)〜4日(日)
於 神戸アートビレッジセンター KAVCホール
ゲネプロ撮影:岡大輔



シーン1「夜の観覧車」(part1)
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2009年、富山の遊園地。

高さ66メートルの観覧車に乗るテンマ(小川十紀子)とイズ(峯素子)そしてホッシー(吉沢紗那)。女子ソフトボール部beesの一行は夏の大会を終えて、三年生のテンマとイズが引退する前の最後の旅行に来ていた。息の合った他愛のないやりとりから、チームメイトとの思い出まで、話は尽きない。流れ星を探していた視線をふと下ろすと、チームメイトの姿が目に入る。

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2021年、今。

刑事に「彼女ら」について尋ねられるざぶとん(松本祐子)。巫女姿のざぶとんは何も答えることなく、仕事へ戻っていく。

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同じく、ツーリング中に刑事に呼び止められ、尋ねられた姫(中迎由貴子)。話すことと言ってもソフトボールのことしかないと言う姫は、愛車のRZで走り去っていく。
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また別の場所で、ハンバーグ定食をごちそうになりながら話を聞かれているのは、エンゲル(岸千尋)。彼女は今バーガーショップで働いている。刑事がさらに三つ星のハンバーグをごちそうしようと提案するが、店が36階と聞くとエンゲルはそそくさと逃げ出してしまう。
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エンゲルは高いところが苦手らしい。吸い込まれそうになるから。まさに、今見ている観覧車からの眺めは吸い込まれて夜空に消えてしまいそうだと思う三人。とたんに寂しくなるホッシー。「引退」という言葉が三年生のテンマとイズ、そして残される二年生のホッシーに重く響く。最後の試合、最後の打席、最後の投球に悔いが残るテンマとイズ。

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ごめんと謝るイズにテンマは誰も悪くないと言う。ホッシーが二人の手を取り、重く苦しかった空気がほどけ、話題は未来の話へ。またいつか、みんなでこの遊園地へ来ようと約束する三人。その頃はみんなどうしているのだろうか。結婚したりしているのだろうか。
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イズの予言通り、卒業後すぐに結婚したユメ(要小飴)。彼女は刑事に何を聞かれても可愛い自分の話ばかり。話をはぐらかしているとそこへ流れ星が一つ。
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流れ星に思い思いの願い事をする三人。テンマの願いは「結婚してもホームランが打てますように」。呆れ顔の二人。
そして、そんな話を聞いたなと微笑み合う今のチームメイトたち。
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刑事は、当時一年生だったかずのこ(宇佐美朋花)のところへもやってきた。昔と変わらず汗びっしょりになりながら、彼女もまた何も語ることはなく、汗を拭くばかり。
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当時を思い出して皆に語るカヤコ(西原希蓉美)。友達なんて絶対作らない、そう思っていた。だから、卒業したら会うこともないだろうと思っていた。でも、どうやら違ったようだ。
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突然、大きな音が鳴り響く。観覧車の故障か!?
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三人にとって、いや、九人にとって忘れられない夜になったこの旅行。
「そやけど、あん時から廻り始めとったんやな!……私らの星は!」