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2006年09月

2006年09月08日

VS生徒の行き詰まり

 きっつい状態の生徒がいる。

 学力の問題ではない。

 彼は、数々の非常事態が起こって、時間がとれない。

 不謹慎な言い方で申し訳ないけど、
 学校に行っている場合じゃない状態。

 彼の長所は、徹底的に素直なところ。
 無理につらそうなフリもせず、実に淡々と事態に対処している。
 天性のオプティミスティックさも手伝っているのだろう。

 しかし。

 「勉強の時間、とれませんでした。…っつーか、どうしよう。」

 めずらしく彼から出た、「行き詰まり」に満ちた言葉。
 ちょっとだけ重い沈黙。
 十分な間の後、 沈黙を破ったのは、僕の言葉。


 「クリスタル・キング。」

 生徒「…へ!?」

 「クリスタル・キング。」

 生徒「…なんすか、それ?」

 「いや、昔、流行ったらしい歌手。2人組。
  北斗の拳のオープニングの歌がね、俺は好きだったの。
  ♪あ〜いを〜、取り戻せ〜うぇ〜〜(←ビブラートつき)♪」
 
 生徒「…はあ。」

 「ほい。紙。今は愛じゃなく、人生を、取り戻そう。計画つくりましょう。」

 
 行き詰まりの時。実は、生徒は本当には悩んでいないことが多い。
 彼も(今回は)このパターンだった。
 目の前の忙しさに立ちすくんでしまって、
 「結局、何をすればいいのか」までは、考えられなかったのだ。

 「勉強しなきゃ!したいこともしなきゃ!」と考えるので精一杯。
 よって、「どうする!?」っていう解決法を考える段階まではいってなかった。
 (実は、このもがいてる段階が、苦しい。)
 
 事実、「ほれ。昨日何するつもりだったの?」と聞くと、
 「勉強。」というぼやけた答えが返ってくる。

 計画を立てる。もちろん、その前に「うまくいってる感」を高める会話。
 明日から何をするのか、を明確にした …とたん。途端に。

 生徒「おお。明日が待ち遠しくなってきた。やることが決まってるって便利。
    そして、時間は、…見つけるもんなんだね。
    昨日までは、俺、生きてない感じ。」

 私「(軽い、驚いた顔を維持して)チャラララッチャッチャーン♪」
生徒「おお。ドラクエ。レベルが上がったの?」
 私「そう。あがったの。君のレベル。」


 「打開策」に意図を放ってやんないと、悩みはドツボにはまる。
 (ただ、悩む空気だって吸っておいて損はない。全部、正解。)