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2006年05月31日

連続で間違えるとき

テスト前は、こうなりやすい。
連続3問、間違えたとき。
「ポイントを何度でも教え込みます。」
…これ一辺倒では、ドツボにはまる。
「アメリカン・アイドル」よりも確かな興奮を得るために、すべきこと。


基礎を身につけさせた後の問題演習で

「と、解けねえっ!」
「あー!!もうっ!また35点だあ。」
「…連続3問だよ。同じ単元なのに、3問も連続間違え中だ。」

 特に、テスト前にこんな発言は、ぼんぼん出てくる。


 もちろん、ほとんどの場合、
  
          「ポイントの把握が不十分。」

                         これが原因。

 当然のように僕らは、ポイントを再度教えなおす。わかるまで。
 これは、正しいプレイ。


 ただし。 ただしです。

 特にテスト前や、指導開始後1時間半あたりの数学でよくあることなのだが、
 「…連続3問、間違えた。」と生徒が言ったとき。

 …彼は、ポイントを把握していないのではない。

   …彼は、ポイントを把握していないのではない。

      …彼は、理解が不十分なわけでは、ないのだ。

 
 彼は、「さっきと同じやり方で解く。」という心構えができすぎている。
 頭が固くなってしまっており、ちょっと別のやり方を使う問題になると、
 できなくなる。

 一度やったのと全く同じ問題以外、解けなくなる(涙)。

 あせりもあって、真剣さが深刻さに変わってしまうと、こうなるんです。


 心理学で言えば、「構えの硬さ(rigidity)」ってやつ。
 
 同じ解決法を適用しようと深刻に構えると、思考がかえって妨げられる。


 解けない原因は、ほとんどが「理解不足」なのだが、
 たまに出てくる、「頭がカタすぎて、解けなくなってる」という原因。

 これ、実は、適切な声かけが180度変わるんだ。

 前者は、いつもやっているように、ポイントを教えなおせばよい。
 後者は、「数学なんてピースオブケイクだ。」
     「今は、120%の全力で考えちゃだめだ。87%の力で考えて。」

 なんていう声かけが必要になってくる。

 この見極め。「わからない」は1種類ではないのだなあ。


 ついつい「教え込ん」でしまうパターンが多いらしい。
 その方が疲労感もあり、「仕事したあ。」という気にもなるのだろうが、

 目的は、何だっけ?

 そうだ。
   
 目的は、1学期の終わりに2人でガッツポーズをとることだ。

 目的は、結果を出したときに、
     「これは私のおかげなんかじゃないよ。君ががんばったからだ。」
     なあんてクールに言っておいて、
     こっそり一人、帰宅時にビールを買って、星空と祝杯をあげ、
     ニンマリしながら、ウィニングウォークをこっそりと楽しむことだ。
     「アメリカン・アイドル」より確かな興奮を得ることだ。

 皆様、期末、近づいてきたでしょ?共に、がんばろうぞ。

 では、最後にこのブログの順位を皆様に。
 人気ブログランキングでは、ここにいます。
 見届けてやってください。



yukitom at 09:00│Comments(0)TrackBack(0)

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