2019年04月29日

ブログ移転のお知らせ

ブログをご覧くださり、ありがとうございます。
本日から、久元祐子のブログが下記に移転いたします。

https://www.yuko-hisamoto.jp/blog/

引き続きよろしくお願いいたします。

久元祐子



yuko_hisamoto at 23:03|PermalinkComments(1)

2019年04月23日

ウィーン・モダン世紀末への道@国立新美術館

国立新美術館で「ウィーン・モダン クリムト、シーレ世紀末への道」展覧会のオープニングレセプションが行われました。

今回は、日本・オーストリア外交樹立150周年記念の催しということもあり、ウィーン・ミュージアム館長マティ・ブンツル氏、フーベルト・ハイッス駐日オーストリア大使らのご祝辞も。そして高円宮妃久子殿下のテープカットで華々しく始まった内覧会。

待ちに待ったエゴン・シーレ!内面を抉り出すようなラインに痺れました。そしてグスタフ・クリムトの幻想と装飾・・・。時空を超えて想像の世界へと旅したひとときでした。

ウィーン・ミュージアムからも モーツァルトとシカネーダーが登場している「フリーメイソンのロッジ」やシューベルト愛用の眼鏡、シュミット:「シューベルティアーデ」等々、音楽にまつわる作品や貴重な品も来日。啓蒙主義、ビーダーマイヤーの時代を経て世紀末に至る文化と社会の道のりを辿れる展覧会でした。


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レセプションでは、クリムト・モデルのベーゼンドルファを演奏。

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クリムトの「アデーレ・ブロッホ・バウアー」が蓋の内側に描かれた世界限定25台のうちの1台です。
アデーレの絵を巡って感動のストーリーが繰り広げられる映画「Woman in Gold」がモデルの正式名になっています。

27日(土)午後6時からは、コンサート「ウィーンの華〜世紀末への道」で再び弾かせていただきます。


アメリング:「3つの嬉しいもの(ワイン、女性、音楽)」
シェ―ンベルク:「マーラーの埋葬」
クーペルヴィーザー:「シューベルティアーデ」
ガウゼ:「宮廷舞踏会」など
展示された絵画にまつわる音楽を演奏予定です。






yuko_hisamoto at 23:47|PermalinkComments(0) 久元祐子コンサート | 美術鑑賞

2019年04月18日

追悼・イェルク・デームス先生

先日の神奈川アートホールでのリハーサルの日、指揮の伊藤翔さんがデームス先生の著書を譲ってくださいました。若き日のデームス先生がお書きになった貴重な本です。

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翌日、国立新美術館で開催されるコンサート「ベーゼンドルファーで巡るウィーン芸術の世界」の準備に入り、
入手困難なコルンゴルトの楽譜を伊藤さんから送っていただき、ウィーンに想いを馳せていた矢先、
イエルク・デームス先生の訃報が入りました。

4月16日ウィーンで天国に旅立たれとのことでした。

昨年の90歳バースディコンサートで、驚異的な演奏を聴かせてくださったばかり。
言葉もありませんでした。

常にファンタジーを演奏に求め、機械的なスケールやアルペジオの練習を忌み嫌っておられた先生。
「語れるようになった人間が、ABCの発音練習をして時間を無駄に使ってはならない!奏でる音はすべて音楽的でなければならない!」と仰り、自ら「言葉」のように、「詩」のように、「語る」ように演奏される方でした。

ディースカウやアメリングとの名盤でも知られるデームス先生ですが、心には、常に「詩」と「歌」があふれておられたのでしょう。

ウィーン三羽烏の一人、巨匠と称えられながら、常により深く、より美しく、と彫琢を続けておられました。

ザルツブルクでレッスンを受けたときにも「この指使いは10年前のものだ。そのあとこちらの青いペンで書いてあるほうが最新なのでそれを写せ!全てを学んで帰るように!」と厳しいレッスンが続きました。デームス先生直伝の指使いが書き込まれた楽譜は、私の指針になっています。

「音楽の道は険しい。しかし私は100歳まで弾くことを決めたよ。」とガーベルクの山荘で笑っておられた先生。
あと10年で100歳でしたのに。

先生のご冥福をお祈りしながら、来週27日(土)は、クリムト・モデルのベーゼンドルファーで、ウィーンの音楽を演奏させていただきます。





yuko_hisamoto at 22:15|PermalinkComments(0) 演奏家 

2019年04月16日

新学期スタート

新学期、授業も本格始動です。今年度は、大学院の授業も加わりました。
ピアノ・レッスンの他に、「演奏論」、「作曲家と作品分析」、「鍵盤楽器講義(演奏解釈)」、「ピアノ教育論」、「作品研究(器楽)」、「ピアノ・リテラチュア」などの授業も担当。

まわりの先生を見ていると、忙しい人ほど「整理術」が巧みで、時間のマネジメントが上手です。
そんな先輩、同僚から学びつつ、充実した一年を過ごしていきたいところです。

「心を亡くすと書いて”忙しい”という字になる」というのが今は亡き父の口癖でした。
「忙しい」を決して言い訳にしてはならない、「忙しい人」になってはいけない、心を犠牲にしてはならない、と言い続けていました。山のようにたまる書類に埋もれないよう、時間に流されず、上手に整理しながら、慌ただしい人にならないよう気を付けたいと思います。

基礎ゼミで音楽学の久保田慶一先生が教えてくださった中国の自然哲学、五行説。
春(青)、夏(赤)、秋(白)、冬(黒)、そして中心にある土(黄)。

そして、人生100年時代、として自分が時計のどのあたりを指しているのか・・・というあまり考えたことのない「人生時計」を計算しました。季節で言えば、「春」、青春真っ盛りの20歳。

果たして自分は今人生のどのあたりにいるのか?!という普段全く考えたことのない物差しで自分を振り返ってみました。

まだまだやるべきこと、やりたいことがいっぱい。ぼーっとしていたら、いつの間にか冬が終わっていた、、、とならないようにしたいと新年度の最初に思った次第です。
「青春」のみなさんとともに、人生時計を元気に進んでいきましょう!




yuko_hisamoto at 23:58|PermalinkComments(0) 国立音楽大学 | 雑感

2019年04月13日

第25回セレモアチャリティーコンサート@紀尾井ホール

うらららかな春の陽気に恵まれ、気分も上々。桜吹雪散る紀尾井ホールへ。
ウィーンの春風とともに日本に到着して3日目のベーゼンドルファーも無事搬入が終わり、スタンバイOK!

11時15分からのリハーサルも順調に進みました。
「おなかすいたわね〜」の美しいプリマドンナの声を合図に、13時から「セレモアお弁当」を囲んでランチタイム。

15時オンタイムに、満席の会場で、モーツァルト「魔笛」序曲スタートです。
「平成最後のセレモア・チャリティーコンサート。モーツァルトにとって最後のオペラ ”魔笛” 序曲で始まりました・・・」とウィットに富んだ松平定知さんの温かいお声で進行が進みます。

溌剌としたモーツァルト:ピアノ協奏曲「ジュナミ」は、春の陽気にピッタリの曲です。青春時代のモーツァルトのエネルギーが音符の間から迸ります。そのスピード感に振り落とされないよう、けれど冒険と挑戦の気概を持って・・・。第2楽章は、天才モーツァルトのアリアがそのままピアノの音符に変身したような歌心にあふれています。

コンチェルトの舞台のときには、柔らかさが命!のベーゼンドルファーであっても、優雅さの中に硬質な輝きとよく通る明快な音色、輪郭のはっきりとした粒立ちが求められます。そんな要求に応えてくれる今回のベーゼンドルファー280VCでした。楽器が本領を発揮してボディ全体を鳴らしてくれた実感がありました。

ピアノ・ソロのアンコールには、しっとりとしたグリークの「アリエッタ」。
後半の「大きな歌」の前に、アリエッタ(小さな歌)でつなげたい・・・とそんな思いでした。

休憩後、福井敬さんの「荒城の月」で始まり、澤畑恵美さんの「浜辺の歌」「この道」など日本人の心に残る、そしてこれからも歌い継いでいきたい曲を静かにお届けしました。

最後は、お二人の得意とするイタリアもので、会場は一気にブラボーの大歓声、熱狂、手拍子!
お客様を惹きつけ、魅了するプリモ、プリマのパワーに圧倒されるステージでした。

最後のアンコールは出演者全員で「ふるさと」。私のピアノ伴奏でリート風に始まり、オペラのアリア風に二人の重唱、ダイナミックにオーケストラが加わり、3番は会場のお客様とともに全員で斉唱。
会場が一つになった瞬間でした。

新しく始まる「令和」の時代が、皆さまにとって素晴らしい日々となりますように、と願いを込めて、感謝とともにコンサートが終演となりました。

舞台から袖に入り、平成最後の?!記念撮影。
右から司会の松平定知さん、マエストロ伊藤翔さん、神奈川フィルハーモニー管弦楽団コンサートマスター谷直人さん。左から編曲の大橋晃一さん、テノール福井敬さん、ソプラノ澤畑恵美さんです。

コンサートにご尽力くださいましたすべての皆様に心から御礼申し上げます。

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yuko_hisamoto at 22:40|PermalinkComments(0) 久元祐子コンサート | ピアノ(楽器)について

2019年04月12日

かながわアートホールにて。

昨日、今日の2回にわたってかながわアートホールでオーケストラ合わせがありました。

神奈川フィルハーモニー管弦楽団とは7回目の共演。本拠地のかながわアートホールにも度々お伺いしています。

このアートホールでは、神奈川フィルのリハーサル風景を公開しています。料理で言えば仕込みの段階をお見せするようなもの。

当初は、少し抵抗があったのですが、今は全く平気です。

むしろ音楽家同士のやりとりや、本番に向けての調整を見学したことがきっかけで、神奈川フィルのファンが一人でも増えるのなら望ましいことだと思っています。

笑顔のマエストロ伊藤翔さん、そして出来上がったばかりのオーケストラ編曲楽譜を手にアドバイスに来てくださった大橋晃一さん。

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日本一背が高い?!コンサートマスター、谷直人さんと。

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yuko_hisamoto at 18:34|PermalinkComments(0) ホール・音風景 

2019年04月10日

ウィーン・モダン

展覧会のお知らせです。
4月24日から「ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道」が国立新美術館で開催されます。会期中の4月27日(土)午後6時から 国立新美術館ロビーにて「ウィーンの華、世紀末への道」と題し、ウィーンにちなんだ音楽を演奏させていただきます。

クリムト


https://artexhibition.jp/wienmodern2019/events/20190322-AEJ68904/

使用ピアノは、ベーゼンドルファー クリムトモデル(世界に25台の限定生産のうちの1台)です。

クリムトモデル


今回の展覧会では、シェーンブルクがマーラーの埋葬を描いた絵画や、シューベルトの友人クーペルヴィーザーがシューベルティアーデを描いた絵画もやってきます。それらにちなんだ曲も弾かせていただく予定です。

個人的には、大好きなエゴン・シーレをまじかに鑑賞できることを楽しみにしているところです。

先週の桜満開の日に、打ち合わせと会場下見をさせていただきました。


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ゴールデンウィーク、お時間ありましたら、ぜひお出かけください。


yuko_hisamoto at 22:20|PermalinkComments(0) 美術鑑賞 | 久元祐子コンサート