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1月13日(水)をもちまして「第4回悠々貫々展」が終了いたしました。

 例年以上に、多くの方に足をお運びいただきましたこと心より御礼申し上げます。
回を重ねるなかで本展の名前も憶えていただき、いくつか反響も頂戴いたしました。皆さまから賜りましたご意見ご感想を糧に、メンバー一同より一層精進してまいりたいと思います。
来年も同じ時期に開催が決まりました。第5回に向けてこれからまた少しずつ準備を進めてまいりたいと思います。 
 また、今回も売り上げの一部を東日本大震災の義援金にさせていただきます。被災地の皆様の元に一日でも早く心落ち着くふるさとが戻りますようお祈り申し上げます。
 

さて、今回出品の新作(試作?)額を纏わせたタイルもご縁あってお嫁入り。ありがたいです。
タイルシリーズは個展でも多数出品いたします。東京では初お披露目です。
もちろん日本画の新作もございます。宜しくお願い致します。

以下、個展のインフォメーション&ステートメントです。

個展「山口裕子日本画展−いとおしきせかい−」 
会期:2016年 2月24日〜3月11日
会場:新生堂 南青山
 http://shinseido.com/ex/yuko-yamaguchi-ex2/

いま目に映る この愛おしい世界は
いつか消えてなくなることを受け入れる強さと
他の命を思いやる優しさの両輪で回っている。
古く日本では森羅万象に神が発現し命が宿っているという考え方があった。
その中で人々は自然を尊び敬いながら暮らしてきた。
命あるものはやがて消えゆくということを受容しながら。
そして、他の生命との共存は、自らのほんの少しの犠牲の上に成り立っている。
ちょっとした命のおすそわけが集積して次の世代に命をつなげ、空や海を青く輝かせ、
花々を鮮やかに彩らせている。
まさにこの瞬間もそれらの中で生かされていることを忘れずにいたい。
 
東京から自然豊かな山形に移り住み10年。
様々な場所へ出かけ、多くのヒト・モノ・コトに出会い、
それらを見つめ、多様な気づきを享受してきた。
思わず語り掛けたくなる生き物たち かわいらしくも怖い目をした野生動物
ふっくらとした山菜 光り輝く葉や花々など・・・    旅先と日々の暮らしの中で出会ったモチーフたち。それらが紡ぐ物語を描く。
身近で、そして世界で起きている悲しい争いが少しでもなくなるように。
大切なものたちが優しさで包まれるように。
そんな願いを込めておくりたい −いとおしきせかい− を。

※2014年〜2016年に制作の日本画大作・小作を約15点とタイル作品約20点を発表予定。