たんこぶ 581回 2019.06.04『日本社会のレベルを象徴する議員』
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  『日本社会のレベルを象徴する議員』   
 維新の丸山ほだか衆院議員を見ていると、日本社会のレベルを象徴してるように見える。辛淑玉連載 たんこぶ

  安倍政権になってから成立した数々の戦争法案(特定秘密保護法や安保関連法など)を平易な言葉に翻訳すれば、丸山が北方四島ビザなし交流中に発言した「戦争しないとどうしようもなくないですか?」になるのだろう。

  そう、安倍は絶えず「圧力!圧力!対話のための対話なんて意味がない!」と口にしていたではないか。

  丸山議員は当初「そういう意見もあるということを言いたかった」と詭弁を弄し、松井維新代表も「言論の自由」と言って擁護した。この党は、憲法改正を口にしながら憲法で守ってくださいと言っている矛盾に気づいてもいない。

  丸山は、衆議院を代表して訪問団に参加したにもかかわらず、酒に酔ったあげく大騒ぎをして記者と元島民に絡んで、あげくの果てに戦争発言をしたのだ。

  元島民らが築き上げてきたロシアの人々との交流、日露の平和条約締結を望み、戦争により移住を強いられた苦しさを現島民には味あわせたくないという願いを踏みにじって、ガキのような妄想で吠えたのだ。

  英国BBCやロシアのメディアではこの発言が「衝撃」として紹介され、波紋は世界に広がっている。

  真っ当な政権なら即座に彼の言葉を否定すべきなのだが、自民党には、これを処分するとブーメランで自分たちもやられるという危惧があるらしい。それはそのまま、オレたちも同様な発言をし続けるぞという意思の表明であり、丸山発言はまさに政権忖度発言だったことになる。

  維新は保身のために丸山を除名処分にしたが、丸山の執拗さを知らないのだろう。

  ツイッター界隈では、丸山が一般人に絡んで執拗に嫌がらせツイートをしていたことは周知の事実。その彼が自分から辞職するとは思えない。

  他の国会議員に執拗に絡めば、彼は極右のスターに躍り出て、仮に失職しても、次は極右政党から出馬して当選する可能性がある。日本人の少なからぬ数が「丸山穂高的なもの」を望んでいるからだ。

  それが今の日本だ。
 
 
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