百済王らは朕の外戚なり
—桓武天皇と渡来人の母ー
  日本列島の渡来人と渡来文化 
Part3
 日本列島の古代社会を生きた人々のなかで、とりわけ渡来人は歴史と文化の発展に大きな貢献をしました。彼らは先進的な文化・文明をたずさえて、朝鮮半島から渡来してきました。それらのなかには、自身がそれを宣言していますが、※1桓武天皇の母方の祖先たちもいたのです。古代日本は、東アジア世界のこうした豊かな環境のなかでその歴史と文化を築いてきました。
 今回の講演会では、桓武天皇の母の※2高野新笠(たかののにいがさ)をとりあげて、渡来人が日本の歴史と文化に果たした役割などを考えてみたいと思います。

※1 第50代桓武天皇(かんむてんのう 737年ー806年4月9日)
   日本の第50代天皇
   平城京から長岡京および平安京への遷都を行った。また、践祚と日を隔てて即位した初めての天皇であ
  り、桓武平氏の始祖となる。
※2 高野新笠(たかののにいがさ)
  光仁天皇の宮人、後に夫人。桓武天皇・早良親王・能登内親王の生母。桓武天皇の即位後、皇太夫人。
 薨去後に贈皇太后、贈太皇太后。諡号は天高知日之子姫尊(あめたかしるひのこひめのみこと)。
  先祖は百済の武寧王である。父は百済の夫餘氏の子孫で和氏の史姓の和乙継(やまとのおとつぐ)、母は
 宿禰姓の土師真妹(はじのまいも)(真姝とも)。高野朝臣(たかののあそん)は光仁天皇即位後の賜姓。
 

2024-06-08びら-百済王らは朕の外戚なりP1
2024-06-08びら-百済王らは朕の外戚なりP2


【KUCKS歴史講座2024
       ー日本列島の渡来人と渡来文化Part3ーのご案内】
■タイトル「百済王らは朕の外戚なり-桓武天皇と渡来人の母-」
■講師:井上満郎先生(京都産業大学名誉教授)
■日時:6月8日(土) 14-16時(受付13:15より開始)
■参加方法:①会場参加、②後日オンライン視聴
①会場参加の場合
 ・会場:朝鮮大学校講堂
 ・定員:200名(事前予約制)
 ・参加費:1,000円(学生無料)
 ・申込方法:住所(〒)、氏名、電話番号、職業・所属などを
  記載のうえ、メールかFAXでお申込みください。
   Mail:kucks1105@gmail.com
   Fax:042-346-0405
   件名は「歴史講座参加」
②後日オンライン視聴の場合
 ・録画家像を11月14日14時から12月16日14時までオンライン配 
  信いたします。
 ・定員:無し
 ・参加費:1000円
 ・申込方法:後日オンライン視聴をお申込みの方は、添付して
  あるチラシをご覧ください。申し込みの際、事前にPeatixへの
  新規登録が必要。
■当日16-17時まで「朝鮮歴史博物館」をご覧になれます。
■お問い合わせ
 朝鮮大学校朝鮮問題研究センター(KUCKS)
 〒187-8560 東京都小平市小川町1-700
 TEL:042-346-0414(直通)/042‐341-1331(大学代表)
 担当:金(キム)、康(カン)