2012年12月09日
高吉色々
高吉まとめ
須さん宅 高虎さん 高次さん
マザーさん宅 秀長さん
お名前お借りしてます
須さん宅 高虎さん 高次さん
マザーさん宅 秀長さん
お名前お借りしてます
高吉は基本、運命みたいなものに逆らわない。
けど野心やこうありたいと思うものが無い訳じゃないので「藤堂の当主になりたいか?」って聞かれたら「はい」って即答する。
少しの切っ掛けさえあれば全力で食らいつくつもり。
けど100%安全な橋じゃないと絶対に渡らない。
義父と義弟に刃を向けるような選択は絶対にしない。
豊臣に縁深い養子の自分が実力行使で実子から家督を奪えるなんて甘い考えはない。何より高吉は二人に対して悪意も害意も怨恨も無い。
ただ、もし高次さんがとんでもない失態をしたら?後継者に相応しく無いとされたら?
そのときは、きっと行動を起こしてしまうかもしれない。
ただし、99%成功するって確信がなければ何もしない可能性のほうが高い。
よって、ほぼ100%、高吉はただこれも自分の運命と全部あきらめて受け入れてしまうだけなんだろう。
だって、高虎さんや高次さんを困らせたり陥れたりしたいわけじゃないから。
下手に頭がいいから、自分がこんな言動をしたら周りはこうなるかもしれないってのが大体見えちゃうんだろうな。
自分だけに累が及ぶならまだしも、高虎さんたちに行くなら、駄目だ、別の道を探さなきゃいけないっておもっちゃう。
だから結果的に動けなくなっちゃう。
仮に、何かしらの行動を起こして藤堂の家督を継げたとしても、それは高吉的には「高次様を助ける」って認識になるのかも。これでもう、お心を煩わせることはありませんよ、後は私にお任せくださいって。
高吉は、高虎さんの事は義父として好きだし、高次さん生まれるまでは本気で藤堂家の後継者になるつもりで努力してきてたイメージなので排治騒動の時はつい力んでしまったというか、ついキレちゃったんだろうな、というイメージ。
諦めなきゃいけないのは分かってるから本人は後継者を降ろされる事に納得した気でいるだけで、心の何処かでは諦めきれない所があった。
だから高吉らしくなくキレちゃって家臣に止められるなんてこともしたんだろうな。
うちの高吉は、寧ろ自分から謹慎するって言いだしそうだ。謹慎を命じてくれ、かな、頼むとしたら。
******
覚えていらっしゃいますか?
私は高虎様に、こう言われた事があります。
お前の事も好きだ、と。
幼かったあの頃は、そう言われて純粋にとても嬉しかった。好きだと言ってもらえて、心から、嬉しかった。
しかし、もしも今、同じ事を言われたとしたら、私は素直に受け止められる気がしません。
無論、あのお言葉に嘘偽りはないと私は確信を持って言えます。それを疑う事は、齢九つより今日まで私を育んで下さった恩深い父であり私の忠義を捧げるべき主である藤堂和泉守高虎様に対しあまりにも不敬であり不忠であると言うものです。
私はあの日のお言葉を信じています。これは嘘偽り無き、私の本音です。
しかし、あのお言葉を額面通り受け取る事は私にはもう出来ません。あのお言葉を今でも信じているのに、出来ないのです。
……高虎様………いえ、義父上、私は、何がいけなかったんでしょう?
私はこれまで、偏に藤堂の為に、ひいては我らが主君が為に、何よりも己の為に、貴方様の良き後継者たりたいと思い、貴方様に認めて頂きたい一心で、務めて参りました。
貴方の背中を追う事、貴方の様な武士になる事、そしていつか貴方と肩を並べ貴方の背を護れるようになる事を、私は志しておりました。
朝鮮の初陣の折、小藤堂と賞された事、流石は藤堂和泉守の息子だと、そう言われた事は、私にとって誇りでした。
いつかは敬愛するこの人のあとを継ぎ、秀長様を、秀保様を、大和豊臣家亡き今となっては徳川家を、お支えするのだと、それが、私が私である理由なのだと、私の生きる意味なのだと、そう、信じて今日この日まで生きて参りました。
……義父上、私は、時折この世の全てが呪わしく感じます。憎らしく感じます。妬ましく感じます。この世の全てから、見放された気がします。
そんな事、思いたくないのに、この様な、酷く、醜い事を、考えたくないのに、それでも、気がつけばこのドス黒い感情に、飲み込まれそうな私が居ます。
私が私である為の理由が、意味が、全てが、目の前から消えてしまった気さえします。
義父上のご温情を知っているのに、義父上のご好意を知っているのに、私を守ると、そう言って下さった事を知っているのに、それすら呪わしく思うこんな私こそ、真に醜く呪わしい存在なのだと分かっているのに……
それでも……それでも、私は私の過去が、今が、未来が、全てが奪われた、それを心底恨めしく思う気持ちを、抑える事が出来ません。
義父上……私は……どうすればよかったのですか?
私は……私が、いけなかったのでしょうか?
私が至らないから、私が悪いから、いけないのでしょうか?
その通りなのだと、そう思っても、思おうとしても、何が悪いのか、何がダメであったのか、私にはどうしても、解らないのです。
解らないからダメなのでしょうか?
そんな事も解らずに居るから、私は嫡子から降ろされたのでしょうか?
責を負うのであれば、いっそ腹を切ってしまいたい。それなのに、貴方はそれを命じてすら下さらない。
私の命ごときでは贖うことすらできないと、私の血では、何も価値も意味もないと、そういうことなのでしょうか?
私の、この身に流れる血統だけが、理由なら、私は……私には、どうする事も出来ない…!!
そんなもの、私にどうしろと言うのですか!!
私の所為ではないではないですか!!
私だって!!
……
私だって……貴方の……本当の嫡子として……本当の息子として……生まれたかった……貴方を、義父ではなく、父と、そう、呼びたかっ……た……のに…………
…………
………ご無礼仕りました、殿。
不肖無才の戯言、何卒ご容赦下さいませ。
かの騒動の一端を担った者としてのご裁断、謹んでお受けいたします。
*****
何と無く、高吉にとって秀長さんは父親は父親でも「パパ」って感じで、高虎さんは「父上」って感じなのかな、と。
秀長さんは仙丸の父で、高虎さんは高吉の父って感じ。ニュアンスで伝わればいいな…
一回くらい、ボロボロに泣きながらこう言う事言わせて見たい。こう言う事を言動に表すのは、多分これが最初で最後。これ吐き出しちゃった以降は、全部諦めるのかなぁ。
ちなみに、排治騒動の徳川家からの最終裁断は、藤堂家はお咎めなしで、加藤家は騒動起こした領地剥奪と使者を殺した部下の切腹と騒動の起きた排治を治めてた嘉明の実弟を剃髪させた上に寺のお預けって感じらしい。
そもそもは高吉の部下同士のいざこざから始まったらしいのに、嘉明涙目すぎる。
嘉明の弟もちょろっと調べてるんだけど、生没年も不明って……
実の弟だったらしいけど、いくつ年離れてたんだろ?
けど野心やこうありたいと思うものが無い訳じゃないので「藤堂の当主になりたいか?」って聞かれたら「はい」って即答する。
少しの切っ掛けさえあれば全力で食らいつくつもり。
けど100%安全な橋じゃないと絶対に渡らない。
義父と義弟に刃を向けるような選択は絶対にしない。
豊臣に縁深い養子の自分が実力行使で実子から家督を奪えるなんて甘い考えはない。何より高吉は二人に対して悪意も害意も怨恨も無い。
ただ、もし高次さんがとんでもない失態をしたら?後継者に相応しく無いとされたら?
そのときは、きっと行動を起こしてしまうかもしれない。
ただし、99%成功するって確信がなければ何もしない可能性のほうが高い。
よって、ほぼ100%、高吉はただこれも自分の運命と全部あきらめて受け入れてしまうだけなんだろう。
だって、高虎さんや高次さんを困らせたり陥れたりしたいわけじゃないから。
下手に頭がいいから、自分がこんな言動をしたら周りはこうなるかもしれないってのが大体見えちゃうんだろうな。
自分だけに累が及ぶならまだしも、高虎さんたちに行くなら、駄目だ、別の道を探さなきゃいけないっておもっちゃう。
だから結果的に動けなくなっちゃう。
仮に、何かしらの行動を起こして藤堂の家督を継げたとしても、それは高吉的には「高次様を助ける」って認識になるのかも。これでもう、お心を煩わせることはありませんよ、後は私にお任せくださいって。
高吉は、高虎さんの事は義父として好きだし、高次さん生まれるまでは本気で藤堂家の後継者になるつもりで努力してきてたイメージなので排治騒動の時はつい力んでしまったというか、ついキレちゃったんだろうな、というイメージ。
諦めなきゃいけないのは分かってるから本人は後継者を降ろされる事に納得した気でいるだけで、心の何処かでは諦めきれない所があった。
だから高吉らしくなくキレちゃって家臣に止められるなんてこともしたんだろうな。
うちの高吉は、寧ろ自分から謹慎するって言いだしそうだ。謹慎を命じてくれ、かな、頼むとしたら。
******
覚えていらっしゃいますか?
私は高虎様に、こう言われた事があります。
お前の事も好きだ、と。
幼かったあの頃は、そう言われて純粋にとても嬉しかった。好きだと言ってもらえて、心から、嬉しかった。
しかし、もしも今、同じ事を言われたとしたら、私は素直に受け止められる気がしません。
無論、あのお言葉に嘘偽りはないと私は確信を持って言えます。それを疑う事は、齢九つより今日まで私を育んで下さった恩深い父であり私の忠義を捧げるべき主である藤堂和泉守高虎様に対しあまりにも不敬であり不忠であると言うものです。
私はあの日のお言葉を信じています。これは嘘偽り無き、私の本音です。
しかし、あのお言葉を額面通り受け取る事は私にはもう出来ません。あのお言葉を今でも信じているのに、出来ないのです。
……高虎様………いえ、義父上、私は、何がいけなかったんでしょう?
私はこれまで、偏に藤堂の為に、ひいては我らが主君が為に、何よりも己の為に、貴方様の良き後継者たりたいと思い、貴方様に認めて頂きたい一心で、務めて参りました。
貴方の背中を追う事、貴方の様な武士になる事、そしていつか貴方と肩を並べ貴方の背を護れるようになる事を、私は志しておりました。
朝鮮の初陣の折、小藤堂と賞された事、流石は藤堂和泉守の息子だと、そう言われた事は、私にとって誇りでした。
いつかは敬愛するこの人のあとを継ぎ、秀長様を、秀保様を、大和豊臣家亡き今となっては徳川家を、お支えするのだと、それが、私が私である理由なのだと、私の生きる意味なのだと、そう、信じて今日この日まで生きて参りました。
……義父上、私は、時折この世の全てが呪わしく感じます。憎らしく感じます。妬ましく感じます。この世の全てから、見放された気がします。
そんな事、思いたくないのに、この様な、酷く、醜い事を、考えたくないのに、それでも、気がつけばこのドス黒い感情に、飲み込まれそうな私が居ます。
私が私である為の理由が、意味が、全てが、目の前から消えてしまった気さえします。
義父上のご温情を知っているのに、義父上のご好意を知っているのに、私を守ると、そう言って下さった事を知っているのに、それすら呪わしく思うこんな私こそ、真に醜く呪わしい存在なのだと分かっているのに……
それでも……それでも、私は私の過去が、今が、未来が、全てが奪われた、それを心底恨めしく思う気持ちを、抑える事が出来ません。
義父上……私は……どうすればよかったのですか?
私は……私が、いけなかったのでしょうか?
私が至らないから、私が悪いから、いけないのでしょうか?
その通りなのだと、そう思っても、思おうとしても、何が悪いのか、何がダメであったのか、私にはどうしても、解らないのです。
解らないからダメなのでしょうか?
そんな事も解らずに居るから、私は嫡子から降ろされたのでしょうか?
責を負うのであれば、いっそ腹を切ってしまいたい。それなのに、貴方はそれを命じてすら下さらない。
私の命ごときでは贖うことすらできないと、私の血では、何も価値も意味もないと、そういうことなのでしょうか?
私の、この身に流れる血統だけが、理由なら、私は……私には、どうする事も出来ない…!!
そんなもの、私にどうしろと言うのですか!!
私の所為ではないではないですか!!
私だって!!
……
私だって……貴方の……本当の嫡子として……本当の息子として……生まれたかった……貴方を、義父ではなく、父と、そう、呼びたかっ……た……のに…………
…………
………ご無礼仕りました、殿。
不肖無才の戯言、何卒ご容赦下さいませ。
かの騒動の一端を担った者としてのご裁断、謹んでお受けいたします。
*****
何と無く、高吉にとって秀長さんは父親は父親でも「パパ」って感じで、高虎さんは「父上」って感じなのかな、と。
秀長さんは仙丸の父で、高虎さんは高吉の父って感じ。ニュアンスで伝わればいいな…
一回くらい、ボロボロに泣きながらこう言う事言わせて見たい。こう言う事を言動に表すのは、多分これが最初で最後。これ吐き出しちゃった以降は、全部諦めるのかなぁ。
ちなみに、排治騒動の徳川家からの最終裁断は、藤堂家はお咎めなしで、加藤家は騒動起こした領地剥奪と使者を殺した部下の切腹と騒動の起きた排治を治めてた嘉明の実弟を剃髪させた上に寺のお預けって感じらしい。
そもそもは高吉の部下同士のいざこざから始まったらしいのに、嘉明涙目すぎる。
嘉明の弟もちょろっと調べてるんだけど、生没年も不明って……
実の弟だったらしいけど、いくつ年離れてたんだろ?