時々劇的生活

エンタメ感激日記&ライフスタイル模索

たび

夏休みは富山に行ってました

先週、劇団本谷有希子「来来来来来」見て来た。

タイトルから、どんな人間模様が見れるかゾクゾクしたけど、
劇団HPのあらすじ見ても、すさまじい。


「山間の小さな集落。蓉子は、この町の麩焼き場で麩を揚げて働く、新婚ほやほやの奥さんである。嫁ぎ先の夏目家には鳥を溺愛するあまり、自作の鳥園を作っては近所の子供から入園料を取る、商魂たくましい義母と、長男の嫁がいた。麩揚げ場には村の女達も働きに来ている。
蓉子も馴染みつつあったそんなある日、新婚一ヶ月で夫は突然、失踪してしまう。山に捜索隊も出たが見つからず、村では義母の面倒をみる嫁を身代わりにして失踪した、と噂が広まる。東京から嫁いできた蓉子に、親切とお節介で「あんたも出て行ったほうがいい」と忠告してくれる者もいたが、蓉子はきっぱり噂を退け、旦那を信じて待っている。旦那がいなくなってからも、義母は使い勝手のいい蓉子を手放そうとはしない。働き者の蓉子は義母に命じられ、鳥を世話し、食事の支度をし、麩を揚げ続ける。
鳥の世話をして旦那を待ち続ける蓉子の夢は、鳥園のつがいの孔雀がいつか羽を広げるところをみることだった。前に一度だけ羽を広げたところを夫と眺めたことがあり、その時が幸せだと感じたのだ。思い出を心の宝物にしながら、彼女は慎ましくせっせと暮らしていた……。」

明日(8・16)が楽日なのでネタバレも出来ないけれど、
やっぱり期待以上に面白くて、見れて良かった。

日経新聞の劇評には、「この劇作家の描く人間はたいてい内面が空虚。豊かな感情も倫理も規範もなく、人物像はいきおい類型化する。この劇の怖さはそんなカラッポ人間が今やリアルに見えるところにある。劇が映し出す日本人の似姿が怖い。」

ってある。
内面が空虚で空っぽっていうのは、的確な言い方だなって思った。
本谷作品の登場人物は、感情的で、本能的で、突っ走っていく人達が、
すごく人間的で、極端な物語の内容なのに共感してしまうんだよなぁ。

この作品見ると、橋田壽賀子ドラマ「となりの芝生」の人達の方が
よっぽど自分の言いたい事言って生きてるなぁって思ってしまう。

見終わった後に相方と、
下北沢の無駄にオシャレなダーツバーで、
物語はテーマが無ければ面白くないのか?って話題から、
桃太郎について論議する展開まで迷い込み、
久しぶりに迷宮入りする演劇談義をした。


まーそんな来来来来來からスタートした夏休みも
実はあっという間に明日で終わり!!
一週間、ずーーーっと、相方の実家に引きこもって、
ビール飲んでは寝てたぜ。

あー、日本には何でバカンス制度が無いんだ!!
終戦記念日の今日までに読むつもりだった、
ジョンダワーを明日中に読み切って感想をアップするぞ。

全国のジョンダワーファン、だわー。という奇特な皆様。
また明日。

天才は忘れた頃にやってくる

もし、本当に天才が忘れた頃にやってくるとしたら本当しんどいね。何かすごい不便な事があって、その不便さに凡人はどうしようもなくて、ようやくその不便さに慣れてきたところに天才だ。あっという間に便利にしちまう。

…あぁ、何かすごい書いてて不安。何故なら久しぶりだから。書きたい事はたくさんあるんだけど、時間が空くと何か書いていいのか、よくわからなくなる。今日じゃなくてもいいなら、明日でもいいんじゃないかなって。でも、そんなこんなでダラダラしてて、ある日自分のブログふと見たら書き込みが全部消えてやがって。いや、何かライブドアのサイトのシステムがおかしくなってただけなんだけど。だからすぐ次の日には修復されててめでたしめでたしなんだけどさ。

その時すごくせつなくなった。何か自分の一部が無くなったみたいで。それなりにこのブログ大事に思ってるんだなって思った。まあ、そんなんで天災も突然やってくるって事で久しぶりの書き込みの今日は、演劇のライブと音楽のライブの話。

今年の夏は六本木ヒルズとか温泉とか花火とかバーとかゴルフとか何かイロイロ初めてのことして有意義だったけど、そんな中で夏休みとって、お盆の頃河口湖に遊びに行った。男3人旅。

何故かというと大学時代の演劇サークルの後輩たちが秋の公演に向けて合宿してる先になだれ込むって寸法だ。秋公演の演目は天下のレミゼ。でも、僕一人だけ話知らないでいく。だって見たことないから。だから、話は知らない。

しかも、まあ、行っても案の定何もしない。しかも同じサークル出た男ども2人と一緒に行ったが、二人共レミゼ大好きで、練習にも顔出してるみたいだ。そして、運転も出来るし、後輩からも相談受けたりしてる。だから、すげぇ役に立ってるのだ。少なくとも客観的には。

僕はそういうの何も無いので、なんとか後輩の話を聞こうと頑張った。一年生や新しい仲間の皆とは喋れなかったが名前は覚えた。いい奴ばっかである。
実際、合宿に遊びに行っても邪魔するだけかと思って躊躇もした。でも、頑張ったからいいのだ。そういうのは主観的だけど、客観的ではないけれど、主観的でいいのだ。と、バカボンのパパも言ってる。サンセイの反対はアルカリセイなのら〜。

稽古の合間に、車出して、おかし買って、酒買って、ケーキ買って、後輩の誕生日プレゼントも買って、メシ食って、風呂入って、宴会ネタ作って、ネタ合わせして、飲み会でネタやって、誕生日会して、河口湖飛び込んで、後輩に浴衣着せて神輿して、隣の宴会場の東大生のところ乗り込んで酒飲んで、枕投げして、…本当にいいのか???いいのら〜。その分、たくさん話もした。…と、思う。

まあ、学生劇団だから先輩が卒業すると新しい新人が入って劇団内は活性化して新しくなる。で、新しくなるとちゃんとシステムというか劇団の体制というのは存続するか心配するんだけれど、案外うまくいく。こういうところでも、天才は突然やってくるっていうのか。なんというか、適材適所というか。誰かが抜けると誰かが補完される仕組みだ。でもだからといって誰でもいいわけじゃないし、誰かが抜けていいものでもない。不思議な仕組みだ。学生劇団って。

で、合宿内の練習見てやっぱ練習中のこの熱い論議がいいなぁと思った。皆でケンケンガクガク。本番以外の面白さを、ライブで体感する。

で、レミゼのすごさを実感。レベルの高い内容の話である。ミュージカル好きってだけでやっていいのかってくらい深い。何が問題かって、だって戦争とか貧富の差とか差別とか飢えとか生命の危機とか普段感じるか?いやいや。それを弱冠十代の男女が演じるのだ。お前ら皆、藤原竜也か!鈴木杏か!ロミオとジュリエットか!蜷川幸雄か!生きるべきか死ぬべきか!それが問題だ。そうか、それが問題か…なるほど。

大体、ああ無情だよ。無情ってなんだ。24時間テレビに出てくる、紛争や情勢によって貧しい生活送ってる人たちへの無情な現実も違う。大体、外国で苦しんでる人たちを無情だっていうのは、傲慢だし簡単すぎるしね。もう、レミゼは無情過ぎて歴史の重さを感じるよ。

まあ、そんなどうでもいいこと思いながら練習見たよ。合宿から帰って速攻CD聞いたよ。いいなぁ。早く本番見たい。あの面子なら面白いもの作ってくれそうだなぁ。と、いうかレミゼに向き合ってる彼ら彼女らが本番までにどんな顔になるかが楽しみだ。

あと、男3人のコントが良かった。自分達が現役の頃は毎年コントのような宴会芸をやっていた。何故か?宴会は楽しくやりたい。でも、急に先輩にネタやれって言われても出来ないし、って考えもあった。が、まあ実際お笑いみたいな事が好きだし、何より少しでも芝居がしたかったのだ。で、何やってんだかだが今年もやった。

ネタは事前に僕が考えてあった。男2人でやる用のだ。当初は2人でやる筈だった。しかも、練習なんてほぼナシで本番のはずだった。宴会芸なんてアドリブだ。ところがふたを開けると練習に熱が入って、結局宴会直前の時間は後輩達が宴会の準備してる間とか、風呂は入ってる間にずっと稽古する始末。3人でトリオコントのような形になるわ、オチは変わるわ、大変だった。
でも、まぁ笑いも起こったし良かった。少しでも疲れを癒せたなら良かった。そんだけ。

レミゼみてコントして、芝居っていいなって思った。やりたいなぁ。

そうそう、で、話が音楽ライブに飛ぶ。昨日、友人が野外ライブするってんで行く。まあ野外って言っても、ショッピングモールの特設会場で、入場無料、雨天中止のやつなんだけれど。音楽で自分を表現できるっていいなぁと思った。3曲歌って、3曲ともラブソングなのはどうかと思ったけど。愛に生きてるんだなぁ。

で、それ聞きながら、こいつが将来ビッグになる頃、僕は彼の事を忘れてしまうのだろうか?で、忘れた頃に…。みたいな、また、どうでもいいこと思ってボーっとした。

一応、毎回終わりにオチみたいなものをつけようと思ってるんだけど、忘れたよ。多分、書き込みした後思い出すよ。

ぷりんぷりんぷりんせーす。
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