2011/11/12

チェックアウト済まし、バックパック担いだままロビー邸へ向かう。行き方が不安だったがいろんな人が親切にしてくれたおかげで早めに着く事が出来た。シカゴ大学にかなり近く最寄駅もシカゴ大学で降り、周りをウロウロしてから9時にツアー開始。実は今日、フォート・ワースへ行くのに4時のバスか11時半かで迷ってフォート・ワースに早く着かないとキンベル美術館などが見れないのでタクシー使って11時半に間に合うようにツアー終わりにタクシーを予約してもらっていた。先ずはロビー邸に関して。

ロビー邸-Frederick C.Robie House (1908-9)


草原様式(Prairie Style)の代表作品と言われるロビー邸は強調された美しい水平ラインと低く構えられた全体のバランスによってまさに草原様式といった趣であった。ローマスタイルの細いレンガを積層させた壁面はラインを強調させ緩勾配の屋根と白いコンクリートのラインが引き立っている。屋根にもレンガのパネルのような物を使用しているので全体的に赤い印象を受けた。



西向きのエントランスから入ると低めの天井に広いホールが迎えてくれる。この住宅ではオリジナルのカーペットを多く使っていてベージュカラーにライトがデザインしたロゴが場所によって異なり面白い。このカラーはフィラデルフィアで見たライトのユダヤ教会でのカーペットと同じ色。時間にギャップがありながらライトの色彩が与える空間への要素のこだわりが感じられる。汚れが目立つのは採用されにくいながらもこれでなくてはならない理由が存在している。

1階部分の居間はあまり当時の様子が伺える物はなく当時の写真を部屋に展示していて残っているのは躯体と暖炉でさみしい感じだった。ただ見えている梁やコンクリート床は当時もそのようにされていてカーペットを敷いて利用されていた様だった。長手に伸びる空間は扉なしで繋がっており、南側の連続窓沿いに廊下が抜けている。暖炉などで仕切られながらも繋がる様はこの様式の特徴である。


回遊性はもはや当たり前のように使われぐるりと廻ってエントランスホールに戻り2階へ上がる。階段部分はホールの天井が低い為、少しだけ天井を丸く削っているのが可愛らしい。

2階では1階の殺風景さが嘘の様に素晴らしい空間が広がる。左右に伸びる空間とそれを繋げる意匠。綺麗にまとめられた家具やオリジナルの照明、装飾ガラスの開口部からの光、連続する天井の装飾、ホテルのロビーの様に広々として優雅な雰囲気が漂っていた。ライトの建築ではいつも採光が気になっていて落水荘は除き、すーっと伸びている軒によって採光があまり取れていない様にも感じていたが意外にも明るいのに驚いた。時間の関係などもあるだろうが、南面に向けられた壁面全体に連続的に開口部があるのは意匠的にも機能的にも良くできている様に感じた。もともと装飾ガラスはプライバシーを守るべく考案されたらしいが、特徴的な窓で逆に気になって見てしまうのは如何なものか。内部からでも見て楽しめるのは良い事であるが。




この1.2階の大広間がこの住宅の全てを特徴付けながら小さな居室群にもこだわりが見られた。全体を低く見せながらも3層分あるロビー邸は広間以外は天井が低く機能的であり、居室では屋根の寄棟形状がそのまま反映していて低く収める中で最大の広さを追求している。その為、外観からの低さとは反比例する様に内部では広く高く感じる事ができる様になっている。この上ない計画である様に感じる。

ショップ兼チケット売り場は当時の車庫らしくロビーさんはバイクや車のパーツを集めていたらしく車庫兼、ミニ工場兼、洗車場としても利用していたそう。西側エントランスから入ったものの出口は2階のキッチンから車庫の前に繋がる通路から出てツアー終了。カラクリ屋敷の様にここがこう繋がっていたのか!と最後にびっくりさせられる事もあり1階部分を見た時はどうなる事かと思ったが最終的には大満足であった。こうしてシカゴのライト建築めぐりとシカゴ派建築を終える。情報は持っていなかっただけになかなか充実した様に感じる。


タクシーでバスターミナルへ行き、11:35分に出発。しかし最悪な事態が訪れてしまった。なんとバスの故障。途中で停まって動かなくなってしまったのである。最初はすぐ動くと思いきや外に出されみんな怒っている。これ絶対やばいパターンと思い聞いてみると新しいバスが来るまで待機だそうな。これなら4時のバスでフォート・ワースに3時到着のやつに大人しくしとけばよかったのにさらにそれより遅くなるプランになってしまった。