twitterでよく拝見していた、幻冬社代表取締役である“見城徹”さんの本「編集者という病」を購入しました。

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感想としては、とにかく編集者としての域を超えた作家への愛というか作品への執着、“編集すること”への異常なまでの執着心を感じた本。

なんというか、ドロドロした人間らしさと編集者としての魂の葛藤、永遠に続く孤独との戦いが、脳みその中をぐちゃぐちゃにかき回してくれる怖い一冊でした。


誰もが知るミュージシャン「尾崎豊」と死にたくなるほどに向き合った話や、ひとりひとりとの出会いと出会った人に対する解釈、なんというか、本気で、命懸けで、編集者をやっている人、そう生きてしまう繊細さがある人なんだ、と思いました。

そこまで深みに入り込めたからこそ、苦しんだからこそ、多くのベストセラーを出版できた人なのだと。
本の中には、度々人間の暗い本質、向き合ったら死にたくなるような部分にまでフォーカスをあてている文章が各所にありますが、読んでて苦しいくらい、この人は苦しい道を自ら選んできたのだと思いました。

この本質を言語化できるまでに、どれだけの恐怖や人間の怖さと素直さ、清さと汚さと、向き合ってきたのだろう。考えただけでゾッとします。

ただただ、この人の“圧倒的な人を視る力”と、それをきちんと咀嚼する力、逃げずに向き合う精神力に感銘を受けました。

こんなことを言うのは一番嫌いなんだけれども、仕事プライベート問わず、私には無理だと思ったほど。
人間には4パターンいると思ってて、気付く人と気付かない人。気付いたことに向き合う人と、気付いたことから目をそらす人と。

気付く人は、気付かない人より辛いんです。で、気付いてないふりをした方が楽なんです。だって気付かない人の方がたくさんいる世の中で、気付いてしまうというだけで人より辛いんだから。

気付かないふりをしても、気付かない人にはバレないし、その方がみんなと同じに生きられる。

けども、見城さんは、人よりも深く深く気付いてしまう人で、そこから逃げることのできないストイックな人なんだと思う。だから苦しいし、だから人よりも高く高く登ることができる。



なりたいかどうかと言われると難しくて、でも心から凄い人だと思いました。

本当に凄い人というのは、「真似できない」と思わせるほど努力し、孤独に耐えた人なのかもしれない。