チェン・カイコー監督の最新作は、暖かい感動の涙が流れる珠玉の一品！「北京ヴァイオリン」“TOGETHER”（０２中国）
＜監督＞チェン・カイコー
＜出演＞タン・ユー、リウ・ペイチー、チェン・ホン、ワン・チーウェン他
母の形見のバイオリンを弾くのが好きで天才的な才能を持つ少年と、息子の成功を生きがいに一生懸命に頑張る父親が主人公の、心温まるお話です。
田舎から、コンクールに出るために都会の北京に出てきたリウと息子のチェン。思春期で微妙な時期のチェンにはリウが時には田舎くさくてやぼったく、時には自分のためにがんばってくれている一生懸命さがうっとうしく思えたりするのですが、ついにコンクールに出場を決め、成功が手に届くところまで来たときに、自分にとって本当に大事なものなのかに気付くのです。
物語の最後には、チェンが赤ちゃんのときに駅にバイオリンと置き去りにされていたのをリウが気付き、駅で赤ちゃんをかかえて人ごみで母親を探すシーンが出てきます。でも、だからといって本当の母親は誰なのかとか、そういうところに落とさないのがよかった・・・
たとえ、本当の血がつながっていなくても、これだけ無償の愛をひたすら息子に注ぐことが出来る父親はなかなかいません。
大学の有名な教授にチェンの演奏を聞いてもらうシーンで、チェンが弾き終わったあと、
「君の演奏には心がある。」と言っていましたが、心がある演奏、チェンにそれができるのは、この素晴らしい愛情を注いでくれる父親がいるからに違いないでしょう。
そして、本当に心に響く音楽って何なのか、ラストはそんなことを教えてくれるような気がします。
チェン･カイコー監督は、中国映画界の押しも押されぬ第一人者。レスリー・チャンが一躍その実力を世に認められた大作「さらば、わが愛 覇王別姫」、中国屈指の女優コン･リーが始皇帝から寵愛をうける姫を演じた歴史スペクタクル「始皇帝暗殺」、ハリウッドに進出したラブサスペンス「キリング・ミー・ソフトリー」など、その活躍ぶりはいつも見逃せません。本作では中国に戻っての作品とあって注目されていましたが、今まで中国を舞台として描いたダイナミックな作品とはまた少し異なる、父子の愛をそのまわりの人々も含めて丁寧に暖かく描いています。必見！
＜監督＞チェン・カイコー
＜出演＞タン・ユー、リウ・ペイチー、チェン・ホン、ワン・チーウェン他
母の形見のバイオリンを弾くのが好きで天才的な才能を持つ少年と、息子の成功を生きがいに一生懸命に頑張る父親が主人公の、心温まるお話です。
田舎から、コンクールに出るために都会の北京に出てきたリウと息子のチェン。思春期で微妙な時期のチェンにはリウが時には田舎くさくてやぼったく、時には自分のためにがんばってくれている一生懸命さがうっとうしく思えたりするのですが、ついにコンクールに出場を決め、成功が手に届くところまで来たときに、自分にとって本当に大事なものなのかに気付くのです。
物語の最後には、チェンが赤ちゃんのときに駅にバイオリンと置き去りにされていたのをリウが気付き、駅で赤ちゃんをかかえて人ごみで母親を探すシーンが出てきます。でも、だからといって本当の母親は誰なのかとか、そういうところに落とさないのがよかった・・・
たとえ、本当の血がつながっていなくても、これだけ無償の愛をひたすら息子に注ぐことが出来る父親はなかなかいません。
大学の有名な教授にチェンの演奏を聞いてもらうシーンで、チェンが弾き終わったあと、
「君の演奏には心がある。」と言っていましたが、心がある演奏、チェンにそれができるのは、この素晴らしい愛情を注いでくれる父親がいるからに違いないでしょう。
そして、本当に心に響く音楽って何なのか、ラストはそんなことを教えてくれるような気がします。
チェン･カイコー監督は、中国映画界の押しも押されぬ第一人者。レスリー・チャンが一躍その実力を世に認められた大作「さらば、わが愛 覇王別姫」、中国屈指の女優コン･リーが始皇帝から寵愛をうける姫を演じた歴史スペクタクル「始皇帝暗殺」、ハリウッドに進出したラブサスペンス「キリング・ミー・ソフトリー」など、その活躍ぶりはいつも見逃せません。本作では中国に戻っての作品とあって注目されていましたが、今まで中国を舞台として描いたダイナミックな作品とはまた少し異なる、父子の愛をそのまわりの人々も含めて丁寧に暖かく描いています。必見！
コメント
コメント一覧
この作品は数年前に公開されましたよね。ＮＨＫの中国語講座をふと見ていたら、
作品が紹介されていたのを覚えています。ラストがうんぬん、と良からぬコメントを
どこかで見かけたことで、スルーしてしまったのですが、見ておけばよかったと
後悔しています。まず間違いなく、観客のほとんどが涙していたでしょうね。
『さらば、わが愛〜覇王別姫〜』のほうも、どこかで「グロい」という意見があって、
今までスルーしていました。
が、リーチェンさんの強いプッシュがあっては、安心して見られそうです。
韓国映画のグロさにくらべれば、どうってことのないはずですから。