9d2322c9.jpgチャン・チェンの最新作は、二重駐車をされたことにより家に帰れなくなった主人公が次々に出会う人たちやその人たちとのかかわりを描いた味のあるヒューマンストーリー

『停車』“PARKING”(08台湾)

<監督>チョン・モンホン
<出演>チャン・チェン、グイ・ルンメイ、 チャップマン・トー他

 夕食のための買い物に来た男(チャン・チェン)は、帰ろうとしたら自分の車の横に違法駐車され、車が出せなくなってしまった。

 困った男は、道沿いの建物に入り、理髪店の店主から、このビルの3階の住民のものかもしれないと言われる。

 3階の住民に聞きに行った男だったが、扉があいたとたんにいなくなった息子が帰ってきたと大歓迎をされてしまい・・・

 チャン・チェンの最新作、そして劇場公開がまだ決まっていないという今のところは劇レア状態の作品は、今までの彼の主演作の中でも一番等身大で自然な感じがしました。

 家に帰るまでの数時間の話ですが、その中でさまざまな人たちに出会い、時には微笑ましく、時には命の危険を感じる目に遭いながらも、最後にはかわいいお供ができるというおとぎ話のような展開。

 主人公が車の持ち主を探しに出かけては、新しい出会いがあるという展開。その中で登場するのが香港から来て、親の後を継ぎ仕立て屋をしている男役のチャップマン・トゥ。登場したときは、かなりひどい目に遭うシリアスな展開でしたが、ちょっと大人の雰囲気は漂いながらも、ほんわかムードは顕在。やっぱり存在感ありますね♪

 全編に渡って等身大の男性を演じたチャン・チェン。妻のために買ったケーキの上に座ってしまったり、魚の頭にびっくりして思わずトイレに捨ててしまったり、かなりお茶目な場面も(笑)。いつも眼光鋭いチャン・チェンですが、今回は笑顔が印象的でした。

 そして、出番は少なかったけれど、大人の雰囲気を感じたのがチャン・チェンの妻役、グイ・ルンメイ。好きなのに不妊も原因となってすれ違ってしまう若い夫婦を演じ、その苦悩の表情はさすがです。

 他にも、大陸の工場で解雇され、美味しい話に乗せられて台湾に連れてこられた美しい娼婦とそのボスなど、寓話っぽい雰囲気の中にも社会の中の弱者を浮かび上がらせていました。

 静かに味わえる作品。チャン・チェンの普通の人ぶりもなかなか素敵でした♪

大阪アジアン映画祭にて日本初上映!前売り券も発売中です。
http://www.oaff.jp/ticket/index.html(チケットについての詳細はこちら)

3/14(土)10:20〜 『停車』