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第7回大阪アジアン映画祭

<上映日程>

3月10日(土)13:00(開会式) HEP HALL
3月17日(土)20:30 プラネット・スタジオ・プラス・ワン

『慰問』”Condolences”(10中国)

<監督>イン・リャン 
<出演>チェン・シーグイ、ペン・ドーミン、ペン・シャン
※ロッテルダム国際映画祭2010短編賞受賞

2004年に中国四川省で起こったバス転落事故の目撃者となった『グッドキャット』のイン・リャン監督がオールワンカットで撮影した短編。『311』を鑑賞した後なので余計に「メディアとは何なのか」を突きつける本作に釘付けとなった。

事故の遺族の家に慰問に訪れる市長や役所の人間と、彼らを報道するメディアたち。じっと据えたキャメラの前を遺族そっちのけで撮影準備し、市長らを迎え入れ、彼らの声明を放映する様子が露わになる。

被害者である遺族にもマイクは向けられるが、どの質問にも口が開くことはない。使えないと言わんばかりにその場を立ち去るメディア。この言えない状況こそが遺族の姿なのに、不平不満をぶちまけることを求めている姿は、それを視聴者が求めていることにも繋がるのだろう。

立ち去り際に、何かあればいつでも言ってくださいと口を揃えて言う言葉の心のなさといい、被害者や遺族がどんな扱いを受けているのか、一点のキャメラから見事に映し出した秀作。一貫して客観的な視点が効いている。