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 2011年3月11日に起こった東日本大震災のわずか2週間後、ジャーナリストや映画監督の4人が福島から宮城、岩手に入り、被災地の様子やそれを撮影する自分たちにキャメラを向けたドキュメンタリー『311』。

 事件の後のオウム真理教信者たちに焦点を当てた『A』、『A2』の映画監督森達也と映画プロデューサー安岡卓治、『がんばれ陸上自衛隊@イラク・サマワ』の映像ジャーナリスト綿井健陽、『花と兵隊』の映画監督松林要樹。彼らがメディアとして体験した311を、自身のキャメラでさらけ出す異色作だ。関西公開に先立ち、森達也監督が来阪し、賛否両論が飛び交う本作の狙いや、メディアをはじめ、我々が311以降抱えてきた「後ろめたさ」について話を伺った。

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 正直な感想を言えば、私も本作を見て最初は不快感を覚えていたのだが、これもまた当事者ではない後ろめたさからくるものなのかもしれない。メディアとは何なのか。日頃のメディアでは絶対に映らないNGシーンを入れることで、大災害の爪痕を前に何もできないでいる生身の彼らの姿が浮き彫りになった異色ドキュメンタリー。メディアが必死になって映そうとしている悲劇こそ、当事者ではない者が渇望しているという事実にも気付かされるのだ。