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大阪のディープスポットと呼ばれる釜ヶ崎。実は大阪の名所である通天閣や、新名所の阿倍野ハルカスからほど近い場所にあることを、恥ずかしながらこの映画で私も知った。

日雇い労働者や、ホームレスのおっちゃんも多いこの街に、長きにわたって続いている子どもや親のための施設「こどもの里」がある。24時間いつでも来ていい、親も来ていいというこの場所は、通うだけの場所ではなく、一時的に泊まったり、職員たちと生活したりと、子どもの状況によって様々な支援をしてくれる。そんな都合のいい場所があるなんてと思うが、いざこの映画をみると、本当にそんな場所があり、子どもたちがイキイキと暮している様子を目の当たりにするのだ。

子どもの大変さというより、むしろ大人のしんどさが染みてくる作品でもある。子どもとの接し方が上手くいかず「さと」に預けた方がわが子を叩かずに済むと託しに来る母親や、子どもを愛しているけれど自分のことで手いっぱいで「さと」に長年子どもの面倒を見てもらっている母親。また、「さと」の子どもたちが寒い冬の夜に子ども夜回りをし、カイロをもらったりしながら会話を楽しむホームレスのおっちゃん。「さと」の子どもたちは釜ヶ崎で育ち、親だけではなく「さと」の館長やスタッフ、そして地域の人たちに支えられている。その逆もしかり。この子どもたちがいるから、釜ヶ崎は世代を超えた人情が感じられる街にもなっている。音楽映画ではと思えるほど、この作品をソウルフルにする地元出身のミュージシャンSHINGO★西成の歌の数々や、その歌詞にも惹きこまれた。

「こどもの里」と釜ヶ崎の街を5年に渡るボランティア時代から見つめ、自身初のドキュメンタリー映画として街の活気、子どもたちの成長する様子、「こどもの里」の日常を丁寧に捉えた重江監督へのインタビュー、良ければご覧ください。

<関西ぴあWEB>
大阪市西成区釜ヶ崎で30年間続いている施設“こどもの里“を取材したドキュメンタリー
『さとにきたらええやん』重江良樹監督インタビューはコチラ