コブクロ『ALL SINGLES BEST』

遅ればせながら聴きました。コブクロの『ALL SINGLES BEST』。

コブクロの曲って、iTunesで読み込むとジャンルが「Folk」と表示されるんですね。「J-pop」ではなく「Folk」。確かに彼らのサウンドは「Folk」に近いとは思うのですが、今の時代に「Folk」というジャンルがまだちゃんと確立していることに驚きました。

私には彼らの活動が目立ってきたのはここ2〜3年だというイメージがありますが、メジャーデビューは7年も前になるのだそうです。私が知っているのは数曲だったので、2枚組で20曲も収録されているこのシングルベスト盤が出た時には「そんなにシングルの曲を出してたっけ？」と思ったのが正直なところなのですが、正式にはこのベスト盤には14枚のシングル盤からの曲が収録されているようです。

ざっと聴いてみましたが、やはり最近ヒットしている曲と同じようなサウンドのバラードが多いです。アレンジもメロディもシンプルなものが多いので、似たような曲が並んでいるような印象もありましたが、結局それがコブクロというアーティストの個性になっているのでしょうね。

歌詞を見ると、自分の弱さをさらけ出しながらも前向きなものが多いです。コブクロを聴く男性は、自分が隠している弱さにシンクロさせているのでしょうか。女も普段強がっている男性の弱い部分をふと見せられると、グッとくるものなんです。それを分かりやすい言葉で丁寧に歌っていることが、男女問わず多くの人に支持されている理由なのだと思います。

ただ、私は個人的にはバラードよりもデビュー曲の『YELL〜エール〜』や『君という名の翼』のようなサウンドが好きです。このベスト盤を出したあとに発表したシングルは、『蕾(つぼみ)』『蒼く 優しく』というバラード曲が続いているので、ちょっと食傷ぎみのところがあって…。次のシングルにはちょっと違ったサウンドの楽曲を期待しています。

ブログ、再開します。

私がインターネットで自分のサイトを公開し始めたのは、ちょうど10年前の今日でした。

それから、とてつもなくたくさんの出会いがあり、また悲しい別れもあり。書いてみたり、やめてみたり、あちらこちらに引っ越してみたり。自分の中で試行錯誤を繰り返しながら10年が経ちました。でも、まだきちんとした位置がつかめていません。自分が何を書きたいのか、まだ自分自身でも分かっていません。

一番初めに作ったサイトでは、約2年間で461本の映画レビューを書きました。トップページに貼ったカウンターは、その2年で10万アクセスを超えました。それから8年間更新していないのに、現在ではカウンターの数字は19万を超えています。全く更新していないサイトのトップページに、8年間で9万アクセス。私はこの数字をどう受け止めればいいのでしょう。

2004年10月に始めたブログもその役目を終え、約2年で更新を停止しました。しかし、更新を停止してから1年半経つのに、今でも毎日100件以上のアクセスがあります。また、『ある映画』がテレビ放映された日には、検索エンジンからキーワードで飛んできて頂いた方々によって、数時間で600件以上のアクセスがありました。私はこの数字をどう受け止めればいいのでしょう。

しばらくの間、ソーシャル・ネットワーキング・サービスで限られた友人だけに近況を報告したり、映画の感想を提供したりしていました。でも、もしかしたら、私がやりたいことは違うのではないだろうかと、ここのところずっと考えていました。それは、検索エンジンでたまたま私が書いたものを見つけてくれた通りすがりの人に、その人が必要としている情報を提供することなのではないだろうかと。こんな拙い文章でもそれが誰かの役に立ってくれるのなら、それが私にとっての文章を書く喜びなのではないだろうかと思ったのです。

だから、また書いてみようと思います。ブログのタイトルも、文体も、内容も、まだ何も決めてはいません。日記でも、コラムでも、映画の感想でも、何でもいいから少しずつ書き始めて、その中から自分の方向を見つけられればいいな、と思っています。また、試行錯誤しながら始めていきます。

お暇なら、読みに来て下さい。