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(房仙先生が拾い集めた五色の石)

島には、五つのエネルギーが満ちている。

歩いているだけで、

五つの氣がからだを巡る。

 

からだの声を聴きながら、

必要な場所で、必要なだけ、

島にふれ、島を浴び、

島と対話したいと思った。

 

◆五十五の大地

◆パワースポット巡り

◆竹水

◆五色の岩

◆開運の地

◆自然界のピラミッド

◆ハートの石

◆島と対話したい

 

***


◆五十五の大地

 

〈仙人が空を飛んでいる時に、景色の美しさに酔い、落ちてきてそのまま島になった……〉とか、島に住んでいた仙人が、美しい景色を肴にお酒を飲んで寝てしまい、うっかり人に姿を見られてしまった……〉などという伝説が残る仙酔島は、島内を歩くと、地殻変動の跡をダイナミックに残す岩脈や、ぶつかりあう断層などが露出し、一億二千万年前に火山が隆起して出来た島だという歴史を、リアルに感じることができる。


島内を歩くと、岩の色が、黒・赤・青・黄・白の五色に変化し、連なっていることに気がつく。

 

さらに、佐藤さんが、五色の岩に関する、びっくりすることを教えてくださった。

「ヴェーダ」というインドの聖典に、五色の岩に関する記述があるというのだ。

佐藤さんは、その言葉を、すっかり暗記されている。

 

「五色の岩に巡り合う人は、そこで、永遠なる幸福の扉を開くであろう」

 

幸福の扉を開くと、どうなるのか?

 

「もしもその地に込められた宇宙の神秘なる世界をそこで知り得たなら、永遠の生命が与えられ、平和と至福の啓示が授かり、富と繁栄が天から降りてくる」

 

その地は、どこにあるのだろう? その地に込められた宇宙の神秘とは?

 

「わたしはこの星の五十五の大地に幸福の場を与えた。そこは五色の岩で彩られたところである」

 

(え! ここ?)

 

「その地を訪れる人々は人生の苦しみから解き放たれ永遠の平安を得るであろう」

 

(ここ?)

 

瀬戸内海のちょうど真ん中に位置し、沖で三つの潮の流れがぶつかりあう島。

干満の差が最大四メートルにもなるという、強い月の支配を受ける島。

ぶつかりあう断層や、曲がりくねって伸びる樹木が、うずまくエネルギーの激しさを伝えてくれる島。

展望台からは日の出を、浜辺からは日の入りを拝むことができる島。

ある方向から見ると、横たわる妊婦の姿に見える島。

再生復活の島。

 

仙酔島。

 

◆パワースポット巡り

 

日の出ツアーの後半は、展望台を降り、五色の岩で彩られる仙酔島のパワースポット巡りだ。

 

未明に宿を出発し、展望台へ向かう道で、佐藤さんは、この道は、黄色です。胃腸や脾臓に関係しています」などと話しながら歩いてくださっていた。

そう言われて、足元を見ると、連なる道が、確かに黄色い。

 

黄色い道といえば、『オズの魔法使い』という物語で、竜巻に巻き上げられて見知らぬ国に降り立ったドロシーが、オズの魔法使いに会うために、エメラルドの都を目指した最初の道が、黄色いレンガの道だった。

 

絵本の挿絵のように、黄色く続いている道に足を踏み出すと、足裏から伝わるエネルギーが感じられる気がする。

アスファルトで覆われていない道を歩いていることが、すでに奇跡のようだった。

 

◆竹水

 
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ふいに、竹林が現れた。こんな小さな島に出現する竹林は、とても神秘的だ。

からまっている黒く朽ちたような竹が、巨大なタツノオトシゴのように見えた。

この島は、いたるところで、龍の気配が満ちている気がしてならない。

 

「竹水ってご存知ですか?」

 

と、佐藤さんが立ち止まった。レクチャー開始だ。

竹水とは、4月から5月にかけて、一晩で1メートル近く伸びると言われている生長期に、若竹が地下茎から吸いあげる水のことで、穂先を切っておいておくと、すべての節の中に水がたまるそうだ。

1本の竹から5~6リットルとれるらしい。

 

全国で採取でき、仙酔島でも、竹水を採るイベントが行われているそうだが、竹から採れる水の量はさまざまで、佐藤さんの経験上は、無邪気な人ほどよく採れる法則があるとのこと。

 

節の中は純粋な竹水だけが滲み出しているので、切った穂先の部分をおちょこにして飲むと、人工的なものに邪魔されない、竹水本来の味わいが楽しめるそうだ。

佐藤さんいわく

 

〈ポカリスウェットの糖分を抜いたような味〉

 

なかでも、旧暦の5月5日の午(うま)の時刻に降った雨を吸った竹から採れる水は、特別に「神水」と呼ばれている貴重なもので、この水で薬を作ると、よく効くと言われているらしい。

仙酔島では、去年も今年も、この日に雨が降らなかったので、二年間、神水は採れていないそうだ。

 

竹水は、天に向かって伸びていく若竹の、驚異的なエネルギーを秘めている。

 

◆五色の岩

 

仙酔島をとりまいている岩の色は、五行思想(万物は木火土金水の元素から成り立っているとする)に基づく五色。

色には、感情や臓器など、あらゆるものが対応している。

その色の岩に手をおき、もう片方を対応する臓器にあてると、必要なエネルギーがチャージされるそうだ。


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最初のスポットは、「裏鏡岩」と呼ばれている大きな岩で、背中を岩につけて、仰向けに寝そべるといいと教えてもらった。

ここでは、過去に二度、携帯電話がフル充電されたことがあるそうだ。

 

大人たちは、足を地面につけたまま、背中を岩にあてる人がほとんどだが、子どもたちは、そのあいだをすりぬけて、器用に高い場所へ登っていく。それを見た房仙先生が、追いかけて登っていく。何人かの大人も続く。

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(房仙先生のブログからお借りしています)

岩は、ほとんど平なのだが、うまくかかとを凹凸にあわせないと、ずるずると下がってしまう。

ぴたりとはまれば、背中が岩にはりついたように安定する。

 

中学一年生の真理ちゃんは、このときのことを、「何かが放射線状に世界が広がる気がした」と表現していた。母親の翠仙さんのブログで読ませていただいた。

 

裏鏡岩を後に、彦浦と呼ばれている浜に出た。

五色の石を探し始めた房仙先生は、あっというまに集めて、砂の上に並べていらした。


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打ち寄せられた貝殻が、波のすじになって続いている浜には、ところどころ小さな穴があいている。ときおり、目の端に、すばしこく駆け去る何かが映る。

近づいてじっと見ると、砂とほとんど同じ色をした小さなカニだ。

せわしなく足を動かして、横走りに去っていく。

夜になると、タヌキがカニを食べに浜に出てくるのだという。

 

◆開運の地


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浜の中ほどまで来ると、佐藤さんが、海の向こうを指して、

 

「ここは、今は安芸の宮島にある厳島神社の大鳥居を建設する予定地でした」

 

と教えてくれた。

宮島の弥山に対して、仙酔島には、「もともと」という意味の「大」という字がついた大弥山があり、「もとみせん」と呼ばれているそうだ。

ちなみに、この大弥山は、仙酔島と弁天島が妊婦の姿に見えるとき、大きなおなかにあたる。

 

それから、見える人には見えるという、大門と御柱(おんばしら)のことを説明してくださった。

「閃きの門」と言われているその門は、ふだんは見えないけれど、宇宙の真理に心を向けた時、目の前に大門が現れ、その門をくぐると、天と地がつながる御柱が立つそうだ。

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その位置は、湾曲した地形の両端の部分に大門が、大鳥居の延長線上の沖に、御柱が立つと、砂に図を書いて説明してくれた。

 

「開くという漢字は、門の中に鳥居があります。運という字の、軍は七福神、しんにょうは、龍のことです。運とは、七福神が龍の化身である船に乗った状態の宝船なんです」

 

佐藤さんが着ている赤いハッピの背には、「感謝」の帆をあげた龍の化身の宝船に乗る七福神が描かれている。

 

門が開くとは、生まれてきた役目、役割に気がつくこと。

仙酔島のリーフレットには、道という字は、首をかけて(覚悟を決めて)龍の船で目的地まで進むことだと書かれている。


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「開運」という字がイラストで描かれているが、運という字のしんにょうの龍をみたとき、あっと思った。

竹林でタツノオトシゴに見えたのは、この龍の頭だった。


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仙酔島はいたるところに、龍の気配がある。

七福神が鎮座しているとされている場所がある。

大門がある。

 

開運の地と呼ばれている所以だ。

 

◆自然界のピラミッド


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次に案内してくださった場所は、「自然界のピラミッド」と呼ばれていた。

断層が左右からぶつかりあう、人が一人しか通れないような切れ目をくぐると、中は広くなっている。

このような自然界の大きな岩を見ると、沖縄の神聖な御嶽のことが思い出されてならない。


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佐藤さんの案内で、房仙先生が最初に入られ、そのパワーをいっぱいにうけとっていらした。


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この空間には、断層がぶつかりあう場所が二か所あり、磁場がゼロになっているので、その部分に立つとよいと教えていただき、みんなで順番に、天に向けて、大きく手をあげ、エネルギーを感じさせていただいた。

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とても気持ちがよく、身体がまっすぐに通り、かたよっていたものが、リセットされる感覚だ。

 

◆ハートの石


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進んでいくと、白い岩が出てきた。子どもたちはすぐに駆け上っていく。

 

遊歩道を進むと、今はもう涸れてしまった泉の跡のような、不思議な雰囲気の場所に出た。

 
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「ここに来るとね、“あれはなんですか?”と、みなさんが尋ねる白いハートの石のようなものがあったんです。それが、15日に来たときには消えていたので、どこにいってしまったのかと気にして探していたら、岩盤から剥がれて、下に落ちているのが見つかったんです」

 

と、佐藤さんが説明していると、房仙先生が、

 

「ちょっと下に降りて、それを見せて」

 

とおっしゃり、佐藤さんは遊歩道から下に降りて、ハートの石が落ちている場所へ向かい、その石を掲げて見せてくれた。

 
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(ハートだ!)

 

あきらかに、まわりの岩盤とは違う白い組成。スレートのような薄い形状。

あまりにもきれいなハートのかたちをしているので、人工物のように、見えなくもない。

 

しかし、もとは、あそこにあったんです」と、佐藤さんが示してくれた方向を見ると、自然の岩盤の一部が、きちんとハート型にくりぬかれたようになっていて、思わず、声が出た。

遠くからでも、深い切り込みがあることがわかり、表面に貼り付けたものではないことが、わかる。

 
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佐藤さんは、私たちにハートの石を見せてくれたあと、落ちていた場所に戻そうとしたが、

 

「戻さなくていい、その岩が持って帰ってって言ってます!」と、房仙先生の声がかかった。

 

(ええっ)

 

佐藤さんが、一瞬、躊躇されているのがわかった。

私も、自然界にあるものは、基本的に動かさないほうがいいと思っている。

ましてや、〈岩盤の中にはめ込まれていた石〉と聞いて、即座に浮かぶのは、「封印」だ。

 

それがはがれた。

封印が解かれた。

どういうことなのか。

何が封印されていたのか。

どちらかといえば、畏怖がある。怖い。

 

そこに、房仙先生の声が明るく響く。

 

「持って帰った方がいいです。凄いパワーを持ってます」

 

その言葉で、佐藤さんが勇気を出して、石を持ってあがってきてくれた。

さっそく、みんなで取りかこむ。

房仙先生が、その石を見て、おっしゃった。


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「ちゃんと飾って。今後のホテルにとってとても良い事になります。後になればわかるから」

 

そして、

 

「みんな、ここにいる人は、その前にさわらせてもらって」

 

と言ってくださったので、おそるおそる、手をのばして、持たせてもらう。

たちまち、ハートの石との記念撮影が始まった。

胸の前に抱くとき、裏側を観察したが、プラスチックなどではなかった。


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どうして、ハートのかたちをしているのだろう?

どうして、岩盤にはめこまれるように存在していたのだろう?

いつから、そこにあったのだろう?

 

この遊歩道沿いには、五色の岩が連なっているのだが、すぐ近くの岩には、ちょうどしゃがんで入ることができるくぼみがあり、すっぽり入って、岩のパワーをチャージすることができる。

ハートの石をもったまま、みんなで順番に入った。


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なぜ、今、剥がれおちたのだろう?

なぜ、この場所から離れるのだろう?

新しい場所で、何をするのだろう?

 

ホテルの歴史に残るような、すごい瞬間に立ち会っている。そう感じた。

 

房仙先生がロビーにいらっしゃる前に、日の出ツアーに出発していたら、佐藤さんの手に、ハートの石が巡ってくることはなかったと思う。

***


※梶 益見さんが、昨年のパワースポット巡りのときに撮影した写真に、ちょうどハートの石が映っていたと、フェイスブックで9月26に投稿されていました。とても貴重な写真だと感じたので、こちらにも転載させていただきます♡


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◆島と対話したい

 
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遊歩道沿いに、五色の岩がつづいているので、思い思いに、好きな色の岩にふれ、エネルギーをチャージする。

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きれいな水が残っている場所もあった。


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そして、表鏡岩。


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裏鏡岩では、仰向けになってパワーチャージをしたが、ここでは、逆にうつぶせになるとよいと教えていただき、順番にうつぶせになった。

 

黒・赤・青・黄・白

 

島には、五つのエネルギーが満ちている。

歩いているだけで、五つの氣がからだを巡る。

からだの声を聴きながら、必要な場所で、必要なだけ、島にふれ、島を浴び、島と対話したいと思った。

 
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玄関ロビーに向かう石段の下に到着した。

上から何か白いものが流れ落ちている。

この立体的な塗装は、滝を模していると、昨年、聞いた記憶がある。

たしか、「龍の滝登り」という名前だっただろうか(ちがうかも)。

 

滝を登るように石段をあがると、小さな橋があり、そのたもとには「龍の背に乗れる場所」という立札がある。


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橋の名前は、龍神橋。

 

前日、島に到着したときに、佐藤さんから、龍の背に乗る作法を伝授していただいた。

 

乗るなら、今!

 

浜田えみな

 

つづきます!

 
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