友達(中国人)から頼まれて、なぜか環境問題についての取材を受ける事になった。どうやら世界環境保護デーに合わせて、北京に住む外国人に自国と中国の環境問題への取り組みの違いなどを聞いて記事にするらしい。結構大きな新聞社なのだけど、友達の友達という記者の李君(年下なので)から電話を受けた時に「この人段取り悪い…?」と嫌な予感がしていた。
 おととい取材は土曜の昼と決めたはずで、昨日は取引先との会食があるから用があるならメールをくれと言っておいた。にも関わらず、食事が始まると同時に電話がかかってきた
私:「昨日も言ったけど、今日はお客様との会食なので用があったらメールして。」
李君:「すみません。あの明日の事なんですけど、ちょっと変更が。」
私:「だからメールにして!!」

 その後来たメール…「仕事が終わったら電話下さい。」
 あなたは記者なのに用件まとめてメールすることもできないのですか(・Θ・;)

 で、後から電話をして聞いた彼の話のポイントをまとめると…
ー分は今まで編集だったのだけど、会社の方針で今回初めて記者をすることになった。
∪萋初めてのドイツ人を取材したが、それをまとめて上司に見せたら「とても使えない。」とひどく怒られ、あなたへの取材には上司が同行することになった。
つきましては時間を夜に変更して欲しい。

 これだけ伝えるのに、言い訳がはいったり話が脱線したりで10分以上。
 で、最終的に今日の夜7時に時間を決めたのだが…。

 6時、携帯が鳴る。李です。もう着きました。
 
 はぁ???今何時?私は明日の花見に持って行く煮物を作り始めた所なんだけど。「いや、悪いけど7時って言ってたんだからちょっと待って。」
 「でも家にいるんですよね?どこでどれくらい待てばいいんですか??」

 ああ、もういいよ。来なよ…。

 家の前まで迎えに行くと、立っているのは彼一人。「実は上司が来れなくなって、週末なので早く用事が終わった方が良いと思って来ました。(笑顔)」
 じゃあ先に電話してから私の都合を聞いてください…。

 そして取材。一生懸命なのはわかる、わかるんだけど何でも環境保護に結びつけるのは止めてください。
 「あなたがお茶と一緒に台ふきんを持ってきたのは、紙で拭くと環境破壊になるからですか?」「さっき、明日友達と出かける時に持って行く料理を作っていると言いましたが、外で買わないのはトレイなどのゴミが出て環境破壊になるからですか?」

 違います。台ふきんを使うのは習慣だから。外でおかずを買わないのは、自分で何か作った方が花見らしくて楽しいから。

 さて、本題。
李君:「日本は中国に比べて街などがとてもきれいだと言われています。どうしてだと思いますか?」
私:「習慣と教育の違い。」
李君:「そういった身近な環境を良くする為、中国人が一番考えなければいけないのは何だと思いますか?」
私:「個人の意識の向上。」
李君:「それはどういうことで養われると思いますか。」
私:「教育。学校、家庭、地域全ての。」
 そのほか、ゴミの捨て方から環境保護運動から車の公害まで日中の違いを聞かれ続け、取材時間2時間。疲れ切った。前回上司に叱られたので、彼も落ち度が無いように必死なのはわかるけど。
 でもさぁ、「これは取材とは関係ないんですが。」と言って、さり気なく靖国問題聞いてきましたね??
 友達の友達ということもあるし、一応日本人代表なので誠心誠意回答し、全てを録音した李君は満足そうに「今日は大丈夫です。」と言って帰って行った。

 が、一時間ほどしたら電話がかかってきた…。

李君:「あの、上司から教育と公共の環境の違いをもっと聞けといわれまして。あの日本人は何でゴミを町中に捨てないんでしょうか?」
私:「あー、もうだから、人が10人いて9人捨てたらたぶん自分も捨てるけど、9人捨てなかったら捨てないでしょ?9人捨てるのが今の中国。捨てないのが日本。じゃあそれがどうしてそうなのかというのは…。」
李君:「待ってください。録音します。」

私:「…。あのさぁ、私明日日本人の友達と花見するから。そこに日本の超有名な教育系出版社の北京総代表が来るから、そういう人たちからも話聞けば?」

 ということで、明日の花見になぜか李君参加決定。

 っていうかあなたが1時間も早く来たせいで、私は煮物の味付けのタイミングを逃してしまい、失敗してしまいました。
 食べられないほどじゃないから持って行くけどね。本来なら大量に作ればいつもよりおいしくなるはずなのに〜。きーっ!!!!