February 21, 2009

あとは、野となれ花となれ -100-

昔は風の便りもとどいたものさ
コミュニティーツールは日々進化し
アナタの存在も冷たくかすかに佇んでいる

便りのないのは元気な証
来る日も来る日も毎日、ポストを開けては思った
あの頃 時間はゆっくり流れていたんだ

「ゲンキナノ?」とメールしてみる
「ゲンキダヨ」たったこれだけの返信もこない
便利ってなんなの?
不安と失望を生み出す道具にもてあそばれる

まぁ いいさ、きっと何処かで呼吸はしているだろう
まぁ いいさ、齷齪(あくせく)汗もかいているんだろう
まぁ 今はもういいや
いつのまにか ジェラシーだって生まれない
そう アタマにだってくることもない

踏み固めた土地に咲く花 アスファルトの割れ目に咲く花
アナタはたくましく健気に咲く花
手には届くけど 目につかない・・・花


午後の陽射しが穏やかに包んだ屋上
わずかな時間を分け合って話した昼休み
腹八分目のコミュニケーションがちょうどいい

そう携帯だって、最初は通話ツールだった
眠たげなアナタの声 離れていても伝わってくる
同じ時間の同じ空が嬉しかった

アドレス帳に使わない電話番号があって
押せない番号って意味ないね
便利ってなんなの?
意味のない気遣いと優しさの空回りを生み出してる

まぁ いいさ、きっと何処かでご飯も食べてる
まぁ いいさ、きっと右往左往と恋もしているだろう
まぁ 今はもういいや
いつのまにか 憧れもきっぱりとなくした
そう きっともう夢にも現れない

埃と一緒に吹く風の中 舞い込む綿帽子のように
アナタは上手に風にのって飛んでいける
どんな環境にも負けない花になれ


何もできない 何にもなれない自分にさようなら
散ればこそ いとど桜は めでたけれ
       うき世になにか 久しかるべき
ワタシも花になろう・・・続きを読む

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December 30, 2008

疱疹 -099-

治しては繰り返す忘れた頃に繰り返す
目につく奴 鼻につく奴
バカ騒ぎでとっちらかし空騒ぎ
ストレスが蝕んでいく街
ウィルスが暴れだして 殻を破って撒き散らす

アルマーニに包まれた男
札束で人の心は束ねられたかい?
高級マンションは欠陥住宅
人の夢を食いつぶすバグ

繁栄を手に入れてもなおコンプレックス
虚弱な精神 怠慢な身体
泣き言 戯言吐く前にみつめろ
水泡で膨らんでいく街
ウィルスが暴れだして 醜く崩れて痛みを広げる

泡から生まれた子供の
親はご都合主義のモンスターさ
高級ランチに払う金はあっても
給食に支払う金は無いという

治ったかのように見えたこの世の中も
不滅の富 最強の技術も
ウィルスは密かに潜伏している
特効薬のない街
かさぶたがうずいても はがしちゃ治らない

死んでも蘇るゾンビ
ただじゃ倒れない頼もしいもんさ
地獄から何度でも這い上がれ
情けを乞う前に心に感謝を

ウィルスは静かに眠る
また、暴れだす機会を伺いながら
学習せよ
ウィルスは静かに隠れる
また、暴れだすきっかけを探しながら
対策せよ

ただ、黙って待つのはやめにしよう





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November 07, 2008

KEEP OUT -098-


昨日の朝

人知れず
名も知らない

静かに
冷たい石畳の上に
抜け殻が横たえていました
白いシートをカケラレテ

[KEEP OUT]

黄色いテープのその先には
幸せがあるのか
朝日に輝く川面から光集めて
陽のあたらぬその場所を照らそう


今日の朝

名も知れず
仲間はいるのに

今日は
いつもの今日で
今日を生き抜くために
目を背けず足元を見て

昨日のあの場所で
今夜は別の誰かが眠りにつく
ただその繰り返し

[KEEP OUT]

黄色いテープがゆれている
誰かが待っているのか?
川から吹き込む秋風は優しい
その魂を運んでいくのだろうか?


昨日の朝

赤いサイレン
無感情な制服
男達の目はうつろ

白いシートがめくれて見える
生き様残した足先


昨日の朝

名も知れない
あの見知らぬ魂が
安らかに
召されます様に

今日も変わらない 今日が始まり
今日を生き抜く 今日を無事に

いつもの今日が繰り返されていく
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November 05, 2008

白湯 -097-

叫んで
泣いて
走って

心を沸騰させて冷まして
強い気持ちになれるよ

歌って
踊って
笑って

心を沸騰させて冷まして
優しい気持ちになれるよ


折れた心には不純物
乾いた心はカルキ


しゃべって
何時間でも
気の済むまで

心を沸騰させて冷まして
軟らかくなろうよ

呑んで
食べて
歩いて

心を沸騰させて冷まして
満たしていこうよ


傷ついた心には不純物
曇った心はカルキ
沸騰させて冷まして 軟らかく

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October 30, 2008

明日のドア -096-

そんな小さな事でくよくよするなと
膝を抱えた私の隣りでつぶやく
秋風になびく前髪が流れる涙を隠す
夕闇迫る堤防 街明かりで川面がきらめく
「そんなインチキな光じゃダメだ」
強く手を握り走り出す
何処にいても 何があっても
すぐに立ち上がれる強さを
アナタは教えてくれた

明日のドアは規則正しく 目の前に現れて
いつでも自動的に 有無も言わさず開く
開いたドアを無視する人
座り込んで進まない人
ゆっくり一歩を踏み出す人
スタートダッシュで駆け出す人
それでも 毎日
そうさ 毎日

そんな小さな事でカリカリするなよと
腕を組んだ私の背中に話しかける
秋風が髪の毛かき乱し熱冷ましてく
夜更けが深まる 東京の夜空に月が浮かぶ
「あんなやわらかい光になっていこうよ」
優しく頬包む手の平
何処にいても 何があっても
いつでも味方になってくれる
アナタはそこにいてくれる

今日のドアは規則正しく 目の前から消えて
いつでも無情に 都合も考えず閉まっていく
閉まった事に気づかない人
黙って見つめるだけの人
笑顔を浮かべている人
勢い良くゴールする人
それでも 毎日
そうさ 毎日

明日のドアが開くまで ひと休みしよう
アナタの肩に寄りかかり
それが 私にとって唯一の安らぎになる
明日は私の足で走り出せるように・・・

約束するよ
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October 26, 2008

Go to hell -095-

呼吸する屍
飯食う屍
哲学してる風な屍
文句をほざく屍

魂 死んでも尚 悪あがき

学習しない屍
何度も過ち繰り返す

愛してる
愛してる
愛してる

勘違いな愛情表現でも 愛してる


睡眠する屍
仕事する屍
理想並べてる屍
喧嘩ふっかけてるのか!屍

魂 死んでも尚 説教する

都合の良い屍
何度も過ち繰り返す

愛してる
愛してる
愛してる

勘違いな愛情表現でも 愛してる


消えてしまいたい
誰か
救い上げてほしい
哀れで 惨めな この この この屍

葬ってくれ
触れたら 灰になる くちづけで
葬ってくれ
触れる寸前で 吹き飛ばす 愛撫


呼吸する屍
飯食う屍
哲学してる風な屍
文句をほざく屍

睡眠する屍
仕事する屍
理想並べてる屍
喧嘩ふっかけてるのか!屍


許してほしい
今までの罪
許してほしい
地獄に落ちてもいいから

鈍く錆びてる ギロチンの刃は
切れ味 悪そうだ
与えられた 運命示すように
与えられた 運命の階段


〜〜〜〜〜〜〜〜〜
尊敬するミヤジ氏と
大事な友達に捧ぐ続きを読む

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October 23, 2008

ありがとう お天気おじさん -094-

夕方から雨だよ
どうせまた お天気おじさんの嘘つき
の はずだった いつのまに雨粒
濡れて帰ろう 帰宅にはまだ早い地下鉄まで走ろう
ありがとう お天気おじさん
雨に濡れながら
ちょっとセンチメンタルになってみたい気分だった
雨雲を仰ぎながら その向こうの星空見ながら
顔をつたう雨 雨 雨
涙は枯れてしまったから その代わりに

朝干した洗濯物
どうせまた お天気おじさんの嘘つき
の はずだったけど 信じてみたよ
洗濯物は軒下 空いてる地下鉄の車内で一眠り
ありがとう お天気おじさん
雨に濡れたから
ちょっとだけドラマ仕立てに歩いてみたよ
雨の匂いがするシャツ 湿気をふくんだクセ毛
鼻につく湿った空気 空気
心は乾いてしまったから その代わりに

ありがとう お天気おじさん
ありがとう 明日もよろしく
ありがとう 約束だよ
ありがとう お天気お姉さんにも



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October 19, 2008

ねぇ -093-

あてもなくはてなく
歩いたね話したね
幻想的に見えた月明かりの下

どこまでも
どこまでも
ざわついた街中も酒場も
気にならない
人通りの少ないオフィス街も
何処にいても
時間を忘れ
疲れも忘れ
いつかふたりそれぞれ
巣穴に帰っていくけど
今だけは考えないで
ねぇ
あなた今誰に唄っている?
ねぇ
あなたのsoul何処に向かってる?
幾何学的な言葉
哲学してるメロディ
街灯だけが知っている
ふたりの行き先

いきあたりばったり
歩いたね話したね
果てがどこかにあると知らず
いつかきっと
いつかきっと
静まり返った住宅街の公園
気にならない
自動車行き交う高速道路
季節を忘れ
感覚も忘れ
いつかふたりちりぢり
新しい巣箱に戻る
後ろは振り返らない
ねぇ
あなた今の心を唄っている?
ねぇ
あなたの瞳は何処を見てる?
パズルみたいな言葉
自虐的なメロディ
ヘッドライトだけが知ってる
あなたの行き場
かならずきっと
かならずきっと

ねぇ
あなたの声、何処かに届いてる?
ねぇ
あなたの心、誰かに伝えてる?
ねぇ
あなたの
あなたの
ねぇ
ねぇ

なんでもないよ・・・




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yumyum_phoo at 18:22|PermalinkComments(2)この記事をクリップ!詩 〜poem〜 | 詩081〜100

October 17, 2008

標本 -092-

夕日に焼けた あなたの標本
ナフタリンの匂いが漂う あの日々の残像
たそがれ色? と、誰かが言う

たそがれ色? と、誰かが言う
記憶のフィルムを何度も巻き返し
サイレントムービー観るように何度も涙を流す
途切れ途切れのキスが悲しくて

美しく彩られた 恋も
壊れかけた 蝶の羽のように脆く
忘れ去られた 資料室の片隅に置き去り
あなたの標本ダキシメテ


月明かりに焦げた あなたの標本
クレゾールの匂いが漂う この掌の幻
風息が吹く? と、誰かがささやく
思い出のテープを何度も聞き返し
タイムマシーンで戻っては何度も求めるけど
指先が触れる前に消えるのが運命

美しく輝いた 時間も
くもったガラス瓶の中で浮かぶ
忘れ去られた スチール棚の奥に置き去り
あなたの標本ダキシメテ


埃臭い湿気った思い出
いつか 燃やされ 空に行く日まで
いつか 燃やされ 白い灰になるまで
あなたの標本ダキシメテ


yumyum_phoo at 20:54|PermalinkComments(2)この記事をクリップ!詩 〜poem〜 | 詩081〜100

October 11, 2008

Boring days -091-

月をつまみ食いして逃げた
夜をすり抜け 彼方のサイレン
誰もボクを捕まえることはできない

クレーターの影に隠れてkiss
夜明け近く 一番鶏は時間を告げず
誰もボクを覚えてはいないのさ

愛さなきゃよかった
つまんないさ
キミがいない夜なんて

太陽に目隠しして逃げた
昼間を駆け抜け ヒステリックな声
誰もボクを理解する事はできない

砂漠のど真ん中で抱き合う
夕暮れ近く オアシスを目の前にして
誰もボクを救う事はしないのさ

愛さなきゃよかった
つまんないさ
キミのいない日常なんて

愛さなきゃよかった
今でもそばにいたいのに
愛さなきゃよかった
傷ついてもかまわないから
そう
今でもここにいるんだ
退屈な日々に耐えながら

傷ついてでも
ここに
傷つきながら
ここで
明日の準備をしながら


yumyum_phoo at 19:49|PermalinkComments(4)この記事をクリップ!詩 〜poem〜 | 詩081〜100