(231)昆明の女子中・高校生売春組織

12月8日の春城晩報(4面 )によると、11月に摘発された昆明の女子中・高校生 売春組織の審理が6日から開始され、この組織の全容が明らかにされたそうです。
起訴されたのは16から18才の10人の女子学生で、いずれも売春斡旋の容疑だと いう。この事件の発端となったのは、中学二年生の少女Aが同級生Bを脅迫・誘惑 (?)して売春をさせ、このBの素行に異常を感じた親が警察に届けた為、警察が捜 査を開始し、昆明のあるホテルで、この二人が他のもう一人の少女の売春を斡旋して いるところを発見され保護された事件です。この二人の取り調べをきっかけに、女子 中・高校生の売春組織が摘発され、20人近くの少女が逮捕されました。売春斡旋で 起訴された10人は全員売春経験者で、彼女らに斡旋されて売春をしていた女子中・ 高校生は二十数人にも上るそうです。また、最初に保護された二人は14才未満なの で刑事処分が出来ず、起訴はされなかったらしい。
取り調べによると、この組織は完全に女子中・高校生だけで構成されていたようで、 個別に売春をしていた少女達がお互いの客を紹介しあうことで繋がり、さらには同級 生たちに売春を斡旋して上前をはねるようになったという。ほとんどの少女が金銭へ の誘惑と好奇心からこの世界に足を踏み入れたようで、現役女子中・高校生というこ とで相場の何倍もの金額で売春が出来たのも(日本と変わりねぇじゃねえか!)、参 加者が広がった原因の一つのようで、中には大金ほしさに「処女売買」から売春を始 めた少女も多かったそうです。

 

(232)雲南省から海への新しい通路・盤西線電化工事完了

12月27日の春城晩報(1面 )によると、6.6億元を投じて進められていた盤西線 (貴昆線沾益駅から富源、貴州省紅果 を経て柏果に至る136km)の電化工事が完 了し、26日正式に運行を開始したそうです。これにより、この鉄道沿線にある豊富 な石炭資源を大量輸送する手段を確保したとともに、紅果から南昆線支線に接続出来 る事により、雲南省から最も近い外洋積み出し港である広西チワン族自治区の防城港 (南昆線の終点)まで、従来の路線より279kmも短縮することが出来るようにな るらしい。
そして、終点の柏果からは現在建設中の水柏線(柏果−貴昆線水城・六盤水)によ り、貴昆線のバイパスとしても利用出来るようになり、また、水城(六盤水)から は、これも現在建設中の内昆線(四川省内江−昆明)に接続出来るようにもなりま す。
建設計画によると、この電化工事により、柏果−紅果間では客車が一日三往復、貨物 の年間輸送量は918万トン、将来的には1206万トンとなり、紅果−沾益間でも 客車三往復、貨物の年間輸送量は635万トン、将来的には811万トンにも達する ことが出来るようになるそうです。

 

(233)中甸県がシャングリラ(香格里拉)県に名称変更

12月28日の春城晩報によると、12月17日、迪慶チベット族自治州中甸県を シャングリラ(香格里拉)県に名称変更することを、国務院が批准したそうです。 「シャングリラ」とは、英国の作家ジェームス・ヒルトンの小説「失われた地平線」 に出てくるチベットの山々の奥地にある静寂な隠れ家、謎のラマ教寺院「シャングリ ラ」(サンスクリット語で理想卿の意)を起源とし、現在ではユートピアとならんで 理想卿を指す普通名詞として定着している言葉です。
なぜ中甸県がシャングリラ(香格里拉)県になったかというと、「1997年9月、 数十人の学者・専門家の調査・研究により、迪慶チベット族自治州は失われた地平線 に描かれたシャングリラのモデルとなった地域であると確定された」として、世界に 向けてこの地が「シャングリラ」だと宣言したからです。
どういう根拠からかと言うと、小説の描写と似ている景色だとか、ジョセフ・ロック が「ナショナル・ジオグラフィック」に寄稿した西北雲南の記事を参考にして書かれ たものであるとか(ロックが書いたのはほとんど麗江についてで、中甸ではない)、 適当なものが多く、観光用のキャッチフレーズにする為にむりやりこじつけたとしか 思えません。ヒルトンは雲南を訪れたこともないし、第一、小説の中の想像上の場所 を特定しようなんてナンセンスだと思うのですが、現にネパールやパキスタンのフン ザが「シャングリラ」を自称している事からも、負けじと官民一体となってデカイ声 で宣言して既成事実化を謀っているのでしょう。まあ、具体的な資料や証拠がなくて も「歴史的事実」を簡単に作ってしまうのは、この国の最も得意とするところですか らね。
ちなみに、「迪慶チベット族自治州概況」という本によると、中甸(現県城)は年間 平均気温はたったの5.4度で、一年の内、八ヶ月半が冬となり、寒い日は−20度以 下にまで下がるそうです。確かにここは景色は素晴らしいのですが、理想卿としては どうも気象条件が厳しすぎるようですね。また、この地は1940年代末まで土司制 度が残存しており(土司と中国政府派遣の役人の併存)、中甸(現県城)では人口の 87%が土司と寺院に属する土地を持たない農奴で、かなり貧しい生活を送っていた ようです。

 

(234)三時間運転したら休憩
     (*はさんずいに真)


1月8日の*池晨報(2面 )によると、雲南省が最近(この適当さが中国らしい)発 布した「道路交通安全管理強化についての通 知」の中に、運転手は休憩なしに三時間 以上運転を禁ずる事と、深夜の運行は要求に達していない悪路を走行してはならな い、という新たな規定が盛り込まれているそうです。
この「通知」によると、運転手の過度な疲労と車両の保護の為に、片道400km以上 (高速道路は600km以上)の客運の車両は必ず二名以上の運転手を配置せねばなら ず、一人の運転手が連続して三時間以上運転してはならないそうです。そして、24 時間以内の実質運転時間が8時間を超えてはならず、将来的にはこれをチェックする 為、タコメーターを設置することを義務づけるようです。また、深夜(22時から6 時迄)に運行されるバスの路線は山間部の三級以下の道路を避けて路線を調整し、他 の路線で代行出来ない場合はその路線の深夜走行を停止させる、といった内容です。
このような安全強化に繋がる措置は大歓迎なのですが、いつものような、こうやって 恣意的に条例が発布されて、おざなりの通達が出され、チェックシステムを確立せず に恣意的な取り締まりを行ない、結局、条例を真面目に守っている人が損をしたよう な気分にさせるようなやり方を変えて行かないと、この手の法律はなかなか定着しな いでしょう。こちらに居ていつも違和感を感じるのは、法律を作っても、それが守ら れているかどうかというチェックシステムが無く(要するに誰もチェックしない)、 放置しておいて恣意的(或いは有意的)な取り締まりで摘発して、それを見せしめに して守らせる、というやり方です。こんな方法では、運転手達に順法意識が芽生える のは難しいというか、結局どうやって取り締まりから逃れるかという方向に行くのは 明らかなのですが‥‥。

 

(235)レッサーパンダがジステンパーに罹って一匹死亡、九匹ダウン

1月8日の春城晩報(1面 )によると、昆明動物園のレッサーパンダ十匹全てがジス テンパーに罹り、一匹が治療の甲斐もなく死んでしまったそうです。
記事によると、一週間程前に昆明動物園内の一匹のレッサーパンダが発病、全身が ぐったりとして食事も取らず、高熱が続き、全身の皮下に紫斑が出たという。手当て の甲斐なくこのレッサーパンダは三日後に死んでしまい、解剖・検査の結果、主に犬 がよく感染するジステンバーに罹っていた事が判明した。
そして、続いて残りの九匹のレッサーパンダも同じような症状を呈するようになった ので、動物園側は各々隔離・消毒をし、血清を打ったりして治療に全力を尽くしたそ うです。現在のところ、この九匹の病状は快方に向かっているらしい。
中国科学院昆明動物研究所実験動物センターの専門家が記者に語ったところによる と、「ジステンバーは接触性のウイルス病で、猫科・犬科の動物の中で呼吸器や唾液 ・食物によって感染します。現在、家庭で飼われている多くの犬や猫は、ジステン パーの予防ワクチンを接種していません。このようなペットがウイルスを運ぶ事とな り、感染したペットが園内をうろついたり吠えたりすれば容易に野生動物に感染する でしょう。動物園としては市民の皆様に決してペットを園内に連れて入らないようお 願い申し上げます」とか。
ここ何年も動物園に行った事がないので、想像がつかないのですが、ペットを連れて 動物園に行くなんて‥‥?、また、動物園がペットの持ち込みを禁止していないなん て? やっぱりこの国はよく分からんですな。