遥も書きたいんだけど、利空…メインで行きます。

夏が終わりましたね。気温の変化がおかしいですが、皆様、体調を崩されませんように。

登場人物が重複していますので、おっ?と思ったら他も読んで頂けると、作者、嬉しさのあまり…飛び上がって喜びます。

そんなわけで下のUTLをぽちっとしてもらえると読みやすいかなぁ?


「シータ」

ユリシア & シータ

「ミフェル…呟く」

ミフェル(ユリシアの弟)

http://blog.livedoor.jp/yunoyou/tag/%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%82%BF


「嘘つきに捧ぐ」

藍原遠矢 & 森 優羽

「優羽…呆れる」

森 優羽

http://blog.livedoor.jp/yunoyou/tag/%E5%98%98%E3%81%A4%E3%81%8D%E3%81%AB%E6%8D%A7%E3%81%90


「こころのぉと」

加納祐太郎 & 原田真亜

「真ちゃん日記」

原田 真亜


http://blog.livedoor.jp/yunoyou/tag/%E3%81%93%E3%81%93%E3%82%8D%E3%81%AE%E3%81%89%E3%81%A8

「約束」

高城颯(たかぎはやて) & 八木 命(やぎまこと)

「あのね?」

八木 命

http://blog.livedoor.jp/yunoyou/tag/%E7%B4%84%E6%9D%9F

「約束と誓い」

八木 命 & 高城 颯



「君が呼ぶ声」

松雪達也 & タオ (太郎)

「あふたーすとーりー」

松雪達也 & 太郎

「とーくとぅざふゅーちゃー」

松雪達也 & 太郎

http://blog.livedoor.jp/yunoyou/tag/%E5%90%9B%E3%81%8C%E5%91%BC%E3%81%B6%E5%A3%B0


「欠片」

朴 尹潤(パク ユンジュン) & 佐藤 望

「心纏う」

朴 尹潤 & 佐藤 望

http://blog.livedoor.jp/yunoyou/tag/%E6%AC%A0%E7%89%87


「緋色」そして「緋色」

木村鷹之 & 三上緋色

「桃色」

木村鷹之 & 小谷野青葉(こやのあおば ←元 三上緋色)

http://blog.livedoor.jp/yunoyou/tag/%E7%B7%8B%E8%89%B2



「この手の中に」

松田創介 & 中田海里

「片恋」

松田創介

http://blog.livedoor.jp/yunoyou/tag/%E3%81%93%E3%81%AE%E6%89%8B%E3%81%AE%E4%B8%AD%E3%81%AB


「刹那い」…書き直し掲載

http://blog.livedoor.jp/yunoyou/tag/%E5%88%B9%E9%82%A3%E3%81%84


「遠回り」

木村影之 & 生方篤人

http://blog.livedoor.jp/yunoyou/tag/%E9%81%A0%E5%9B%9E%E3%82%8A


「愛の形」

正木遥 & 未來…大倉徹也

「夢の形」

正木遥 & 未來…火熊大

「心の形」

正木遥 & 大倉徹也

http://blog.livedoor.jp/yunoyou/tag/%E6%84%9B%E3%81%AE%E5%BD%A2


「ここにいるから」

小谷野利空 & 水島幹斗

http://blog.livedoor.jp/yunoyou/tag/%E3%81%93%E3%81%93%E3%81%AB%E3%81%84%E3%82%8B%E3%81%8B%E3%82%89


ちゃんとした目次ではなくて申し訳ないこと、この上ないです。各UTLをクリックして頂くと読めるかなぁ?と思っております。

コメント、感想…作者、頂けると泣いて喜びます。


こんな私ですが、これからもどうか…お見捨てなきよう、よろしくお願いいたします。

ここにいるから…33

幹斗の父親は俗に言う「チンピラ」だった。恐喝で捕まり、そのあと暴行、それから窃盗、薬物所持…何度も出入りし、今は塀の外にいるはずだが、めったに会わない。母親はいつしかいなくなり、1度、電話がかかってきたが「会いたい」とも思わなかったが、向こうも「会おう」とは言わなかった。

高校だけは出たいと駅二つ向こうにいる母親方の祖父母に泣きついたが、この間から高校の月謝の督促が来ているところを見ると支払いが滞っているんだろう。暫くしたら高校もやめることになると思っている。

「…ちんぴらにでもなるか…。」

電気もガスも止まったアパートにゴロンと横になりそんなことを考える。

そもそも小針怜鬼とだって高校に入るなり目を付けられた。

…何度か親父と一緒に会ったことがある。

もちろん向こうは「組長の子供」で、こちらは「チンピラのガキ」だ。

親のカーストがそのまま子供に用いられた。

入学早々にコンビニでの万引きを命令された。昔から小さくてすばしっこい幹斗はあっさりと言われた物を盗って来た。

「なかなかやるじゃねーの。」

毎日、要求がエスカレートする。中には得体の知れない薬を運ばされたり、売りに行かされたりしている奴もいるようだが、幸い?幹斗は万引き担当だ。

…それも学校を辞めれば終わる。

昨日はクソみたいに殴られた。アパートに帰って何度か吐いた。そこまでは覚えていたがそのまま寝てしまったのか、寒くて目が覚めた。

…動く気がしない。

小針の言葉を思い出す。

…あいつ、出来るかもしれねぇ。薬でも女でも何でも使って俺の前に連れてこい。

小針が幹斗にそう言った。

…むりだよ。あいつ…ブラコンだもん。

目を閉じて「あいつ」と呼ばれた利空を思い出す。思い出した利空はiPhoneを耳にあて

…お兄ちゃん。薬、ちゃんと飲んで。

と言っていた。優しい横顔だった。

…あいつの兄ちゃん。病気なのかな?

…あいつ、真面目だから学校行ったら会えるだろうな。

…そしたらおにぎり…くれるかな?

久々に美味しい物を食べた気がした。ノロノロと立ち上がる。

そのままアパートを出て学校に向かった。


教室にいた利空は変な視線に気付いていた。朝からずっとだ。

それを気付かないふりをして一日過ごした。

今日は塾に行く日だ。先日の全国テストで思わぬいい成績が出た。休日に木村の家(義兄鷹之の実家)で、久しぶりに会った下の兄(青葉)が喜んでくれた。

…さすが、僕の弟だね💕

と笑う兄が可愛かった。ゴソゴソとふざけた犬の財布から1000円を出し

…参考書買う時に使うんだよ。

と自分で働いたと言うお金をくれた。

芋を1個剥くのに5分も10分もかかる時がある。一枚のシーツをたたむのに汗だくになる。お茶を入れる手の震えが治まらず「お茶…入れるね。待っててね。」と言いながら泣き出すこともある。そんなお金を利空にくれた。

お兄ちゃんはいつも必死だ。

そして最後には母を救うために合わせた細い手を思い出す。

…お願い…。

あの時の兄は血だらけで傷だらけだった筈なのに、顔を思いだそうとすると笑顔で天使の様な顔になる。

…鷹之兄さんが好きなのもわかる気がする。

この間、上の兄(鷹之)にそう言って大人の兄を動揺させた事を思い出し、一人で笑いそうになった。

…勉強…頑張るよ。お兄ちゃん。

そう思って学校を出る。











ここにいるから…32

空気が動きながら利空に近付いてくる。

…6人…。

利空の前で空気が止まる。

「おい…。」

一番前のやつが利空に声をかけた。

「…おい!てめぇっ。」

返事をしない利空に違うやつの苛立ちの声が飛ぶ。

「…。」

顔だけあげる。6人の一番後ろにオレンジ色の頭がいる。

「俺たちのこと、言わなかったんだろうな?」

「…何のことだ?」

「昨日のことだ。」

利空は話しかけてくる男を見ずにずっと先の幹斗を見る。幹斗は利空から目をそらしたまま俯いている。

空気が動く。男が苛立って足を上げた。その足はあっさりと利空の右腕に阻止される。

「!」

「あっちへ行ってくれ。俺に構うな。」

やっと利空が男を見る。

…小針怜鬼…。

「…こいつっ!」

その足をそのまま払うと男の体が傾いて体育館の床に音を立てて転がった。

「小針さんっ!」

取り巻きに緊張が走る。一人が小針怜鬼を支えて立ち上がらせた。

同時に利空も参考書を閉じて立ち上がる。間合いを読んで一歩だけ後ろに下がった。

「…っんめっ。」

「…俺に構うなと言っただろう。」

視線は一番後ろの幹斗を見た。

「構わなければ俺は何も言わない。何も知らない。お前達とは関係ない。」

幹斗の顔が泣き顔になった。

左にいた男の気配が動く。利空が素早く体を引く。かかってきたその男の拳を左手で掴み、引き寄せ、体が斜めになったところで首の後ろを叩くと男が床に倒れた。もう一歩後ろに下がり、落とした参考書を拾う。

「…。頼むから邪魔するな。俺はお前らと関わりたくない。」

初めて利空が向き合った小針を睨んだ。

「っ!いいか?俺らの名前を1度でも出したらただじゃ置かねぇからなッ。」

小針がそう言って後ろを向いた。歩き出す。幹斗が横に避け、幹斗の前を通過する時、小針が幹斗を睨む。

「てめえがへまばっかりするからだっ!」

ガっ!と音がして幹斗の体が飛んだ。

「やき入れとけ!」

小針がそう言うと二人の男が倒れた幹斗の体を掴んで引き摺るように体育館を出て行った。


放課後、利空はこのまま塾に行こうと急いで片付けをしていた。ふと窓の外を見るとフラフラとオレンジ色の頭が学校を出て行こうとしていた。

下腹を押さえ前かがみのオレンジ色の頭は1度立ち止まると、座り込み、ゆっくりとまた立ち上がり学校を出て行った。


















livedoor プロフィール
カテゴリ別アーカイブ
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ