2011年12月01日

あぐら牧場は実は詐欺だったらし1

昨日消費者庁から、あぐら牧場に対する景品表示法に基づく措置命令についてというリリースが出ております。

あぐらは、オーナーが繁殖牛(子牛を産めるメス牛)を所有し、その繁殖牛から出産される子牛の売却代金がオーナー利益という形で分配されるシステムです。

このリリースの7ページ目の「別紙4」を見ると、各年度における、

(A) オーナーの持分及び共有持分の合計(頭)
(B) 全飼養繁殖牛(頭)

というのがあります。

(A)は、和牛オーナーとの契約数から数えた、「契約上あぐらが飼っている筈の繁殖牛の数」
(B)は「あぐらが実際に飼っていた繁殖牛の数」

BはAの6〜7割しかいない。つまり、オーナーに回せる分配額はそもそも広告うたい文句の6〜7割程度しかなかったわけで、契約どおりに分配金を払えば必ず赤字になる。
その赤字分、つまり現在のオーナーの分配金原資の不足を補うために、新たなオーナーを勧誘し、その出資金をそのまま分配金原資に回さなければならない、いわゆるチャリンコである。
すなわち、オーナーが加速度的に増加していかなければシステムを維持できない。ねずみ講と同じ。
少なくとも、平成19年3月末の時点ですでに、繁殖牛の数は本来の55.9%しかいなかったわけで、震災の放射能被害が発生しなくとも、遅かれ早かれ行き詰まる仕組みなのであった。


yuraku_love at 10:37│Comments(12)TrackBack(0)投資のお勉強 

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この記事へのコメント

1. Posted by si   2011年12月01日 11:53
「投資のお勉強」にカテゴリーで、「ZAI」の投資入門とか投資術とかでの広告に9月号迄勧誘されていました。さすがに12月号は「ワナに落ちないための投信 再 入門」ですが、「詐欺にかからない運用」とは違います。
 オリンパスの「飛ばし」も20年もかけての「詐欺」同様だと推測ですが、上場維持ならやったもの勝ちだと思っています?
2. Posted by 元町愛   2011年12月01日 15:25
安愚楽牧場の報道を見ていて印象的だったのは、飼育を委託されていた牧畜業者の戸惑いと落胆だった。
畜産業者が言うには、安愚楽牧場が破綻した以上、委託費(飼育費)が支払われず、これ以上牧畜を続けていくことが出来ないと訴えていた。

牛の数が増やせないのは、どこかにボトルネックがあったのだろう。

・飼育の委託費が予想以上のコスト高。
・委託してくれる畜産農家が確保できない。

しかし、子牛1頭9000円とは。
あまりに安い。
ペットショップの犬猫とは雲泥の差である。

牛の畜産業自体、衰退していく業種なのだから、そこに収益を求めること自体無謀だったといえる。
3. Posted by れ投資家安愚楽牧場   2011年12月01日 15:53
4 最近は、こういったパターンはなくなったものの、安愚楽は昔からあるものだから、まだこういった詐欺があったんだという人は多いのかなと思います。
4. Posted by kaz   2011年12月02日 08:54
あまり、ひねりのない感想ですいませんが、
そんなに儲かるなら、他人に儲け話を持って行かないし、
そもそも、銀行借入にすれば、よっぽど安い金利で引っ張ることができたのだから、
なんでそうしないか考えれば、答えは自ずと明らかだと思います。

5. Posted by さすけ   2011年12月02日 11:18
銀行から借りるよりも金利が高いって時点でまともな投資家は引くと思うんですが、ラブホファンドは、この業種には銀行が貸さないからと言われ、少し信じましたが、そんなうまい話が個人に回ってくるときは末期だと判断しました。

ただ、利回り2〜3%だったら、騙された可能性もあります。

この前、カンブリア宮殿で、ワイン作りのブドウの木オーナー制度で立ち上がった会社がありましたが、ああいうのは良いと思うんですよね。

6. Posted by タクシードライバー   2011年12月02日 23:04
数千万単位で投資していた
高齢者の被害者が多いのが気になりました。
老後のために溜め込んでいたのですね。
安愚楽って怪しい名前でしたけど
本当に詐欺だったとは...。
7. Posted by ご参考   2011年12月03日 16:08
さすけさん、

>この前、カンブリア宮殿で、ワイン作りのブドウの木オーナー制度で立ち上がった会社がありましたが、ああいうのは良いと思うんですよね。

 去年、折込広告で、似たような国産ワインの樽ごとのオーナー制度の案内を見たことがあるんですけど、まず投資にはならないと思いますよ。国産ワインなら、ワイン醸造用ブドウの育成に日本の気候は全く合わないので、そもそも品質が悪すぎて販売の点で問題外、外国産だとしても、苗木からワインが生産できるようになるまで最低30年待たねばなりません。それ以前にブドウの木が外国にあるとしたら、どうやって資産管理できるのでしょうか。その投資斡旋の会社が逃げたり、いい加減な管理をしていたらお終いですよ。国内の牛の育成状況さえ、投資家達は把握できなかったのですから、外国にあるブドウの木はもっと無理です。事実、去年折込広告を入れてきた会社は、今年の夏前に活動を休止しています。これもモンキービジネスだったのでしょう。
8. Posted by さすけ   2011年12月03日 17:20
新潟にある会社で農園直営レストランとかすごい集客しているところでした。

木のオーナー制度は、本物のワイン作りをしたくても銀行が金貸してくれなかったから始まったみたいです。10年契約で毎年1本?とか送ってくるみたいです。なので、年利とか、儲けよりも、自己満足とか応援と言った感じでして、しかも本当においしいそうで東京の流通にも乗せず新潟に行かないと手に入らないのです。

海と川に挟まれた新潟のどっかが、フランスの産地とそっくりだそうです。

日本のワインの評価が低いのは、安いもの輸入してきて混ぜたりしているからだそうです。ワイン工場で試飲なんて言ってもそのワインも、ぶどうもここで作ったんじゃないんだよって話が横行しているらしいです。

http://www.docci.com/
新潟まで行くの面倒なんで会員になりたい気もしますが、TVでやっちゃったんで殺到していると思うのでやめました。

1口1万円とかですし、売って儲かったら分配金じゃなく、現物支給ってのが良いです。

詐欺られても良いような金額なので、詐欺でも良いと思いますが、TV見ていて片足突っ込みたいなーと思いました。
9. Posted by 元町愛   2011年12月04日 02:24
>1口1万円とかですし、売って儲かったら分配金じゃなく、現物支給ってのが良いです。

投資において、こういう姿勢は大切である。
1万円・10万円なら、ゼロになっても全然痛くない。
人生失うほどじゃない。
老後失うほどじゃない。

こんな投資なら、数年も経てば配当来なくなっても、気が付きもしないかもしれない。

私自身、投資を始めたばかりの頃は、配当金や優待品が送られてくるのを心待ちにしていた。
が、いまでは全然チェックもしなければ、覚えてもいない。
たまに宅配を見て、「こんな会社の株の持ってたんだ」ぐらいである。

少額投資で、現物配当を期待しないで待つ。
素敵な投資姿勢だと思う。

毎月、眼を充血させて家賃の入金チェックをしている自分が、虚しく感じる。
「約束守らない人間」に、時間をかける事ぐらい馬鹿らしいことはない。
10. Posted by 屑ワイン   2011年12月04日 12:21
日本でワインあまり作らないのは
房のまま売った方が高いからです

日本産ブドウで樽熟させたワイン1万円クラスの実力は外国物の3000円〜4000円くらいしかないような?
ビジネスとして無理がありまくりですね

ちなみにワイン用ブドウはまずいので房のままでは売れません
11. Posted by ご参考   2011年12月04日 13:55
さすけさん、

>日本のワインの評価が低いのは、安いもの輸入してきて混ぜたりしているからだそうです。ワイン工場で試飲なんて言ってもそのワインも、ぶどうもここで作ったんじゃないんだよって話が横行しているらしいです。

そんな説明を、当該会社がしているとしたら、要注意ですね。かなり正確性を欠いています。

私は、30年近く投資ないしその関連の仕事をしていますが、「少額だから目をつぶって投資しても良い」などというスタンスで投資していた人で、生き残れた例を見たことがありません。どんな小さな投資でも、それなりの調査を事前に行った方がよいですよ。それだけで、投資の成功率は大幅に上昇します。特に国産ワインのようなケースは、ちょっとワインに詳しい人に聞くだけでわかることです(マンガの「神の雫」は、商売が入っているので、鵜呑みにしないで下さい)。

元町愛さん、

>投資において、こういう姿勢は大切である。
>1万円・10万円なら、ゼロになっても全然痛くない。
>人生失うほどじゃない。
>老後失うほどじゃない。

こういう考え方を、別に否定するわけではありませんが、そのような考え方でお金を使うことは、「投資」というより、「道楽」でしょう。
12. Posted by 元社員   2011年12月08日 13:48
オーナーの口数と実際の牛の数が合わないのは10年以上前から管轄の農水省から指摘があったことです。

役所は知っていながら、放置したんだから責任はあると思います。

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