少女セクト
少女セクト玄鉄絢
百合度★★★★★

さて、amazonから届きましたのでさっそく読みました。
これは……素晴らしいですね。こういうのは感想なんか書いてる暇があったらひたすら読み耽ってるのが正解。でも私は百合サイト持ちだから感想書かなきゃいけない。大変だぁ〜。
雑誌でもちらちら読んでいましたが、まとめて読むと良さがさらに分かります。登場人物が多く、雑誌でちょいちょい読んだ程度では登場人物を把握しきれないんですが、今回単行本化にあたって登場人物のプロフィールなども書き足してあるので、個々のキャラクターの設定がよく分かります。結構練りこんでありますよ。
私はそれほど男性向けのほうはプッシュしないんですがこれは例外。今年の雨傘的百合アウォーズの上位に食い込む事間違いなしです。
Hありの百合作品としては過去最高の出来でしょう。Hあり作品が嫌いな人には無理にすすめませんが、Hあり百合作品が好きな人は買って損をすることはまずないと思います。私もこのクオリティならもう1冊くらい保存用に買っても良いかと思ってます。

第1巻は1話完結形式になっていまして話ごとに新しいカップリングが出てきます。
とりあえず各話を簡単に紹介。

第1話
下級生の菖蒲の唇をどちら奪えるか賭けるお話……と見せかけて実は恋のキューピッド役をしている話ですね。桃子は気持ちを打ち明けられずに悩む友人を焚きつけているわけです。
最初は特大ぬいぐるみの眠りライオンを片時も手放す事が出来なかった紅緒ですが、気持ちを打ち明けて大好きだった菖蒲と体も結ばれた後は眠りライオンなしで生活できるようになります。

第2話
眠っている片想いの相手に思わずキスをしてしまったがバレてしまい、その後部室につれていかれ散々えっちされたあげく召使いにされてしまう話。思信は既に召使がひとりいるため結果的に3Pになってしまいます。この後さらに召使は増えていくらしい……。
「早く下校してください」とえっちしてる最中に入ってくるお堅い風紀の内藤ちゃんが面白いですね。

第3話
実の姉が好きなのにその気持ちを伝える事が出来ず風紀の内藤ちゃんに相談する妹の話。
実の姉妹で寮もふたり部屋なのに気持ちを伝える事が出来ないもどかしさが良いです。
結局妹の気持ちに気がついていた姉。
桃子に「ふたりが仲良く写ってる写真を週明けまでに出しなさい」と宿題を出されるのですが、しっかりとふたりで仲良くお風呂に入っている写真を提出する事が出来ます。
結局また恋の手伝いをしてしまったと嘆く内藤ちゃん。しかしそんな内藤ちゃんに思信は「手を貸さなくても同じ結果になっていたわ。特等席にいただけ」と諭します。

第4話
上級生と下級生がじゃれあっているのを目撃したばかりにその後上級生に目をつけられ、その後養畜部(要は女生徒を奴隷にしてしまうクラブ)に引きずり込まれてしまうお話。最初は無理やりさせられていたように見えた下級生が、だんだん乗ってきて攻め受けが逆転してしまう展開が良いです。この上級生は他にも下級生を次から次へと毒牙にかけているらしい。
ラストでチラッと出てくる内藤ちゃんと思信の微妙なやりとりが、なんとなく面白いです。

第5話
内藤ちゃんに片想いしているものの、気持ちを告白できないでいる旦蕗に、桃子のコロン、シャンプー、リンス、ネイルコートまでを使って迫ってくる雪華。相手が内藤ちゃんでないと分かっていても同じ匂いのする雪華の体に我慢できず体を合わせてしまう旦蕗が切ないです。雪華と体を合わせつつも「内藤ちゃん!内藤ちゃん!」と口にしてしまう旦蕗。雪華も旦蕗もお互い切ないです。

第6話
声の出せない詩乃といつも一緒で体も合わせている盟絵。「レズなんじゃないの?」とクラスメートから後ろ指指されても「見られたって平気」とふたりの絆はしっかり結ばれて離れません。しかし声が出せないはずの詩乃が「盟絵」と相手の名前を呼んだところで詩乃は足元から姿が消えていきます。「喋ったら魔法が解けちゃうんだ」と人魚のようなことを言う詩乃。この作品の中では唯一現実離れした話ですね。

第7話
先生に頼まれて欠席を続ける思信たちの寮にプリントを届けにいったらそこは女の子だらけのハーレムだった…!私生児のための寮で下は幼稚園児までいる寮なので、明らかに小さい子まで混じっている事に仰天する内藤ちゃん。第2話で召使にされた燕条寺さんもバニー姿ですっかりここでの生活に馴染んでいる模様。
柴ちゃん……いったいいくつなんでしょうね。結局思信の召使になってしまいますがかなりヤバイような……。
ラストで思信に「あなたが好き」と告白される内藤ちゃん。第2巻はこのふたりの関係中心に話が進んでいきそうです。

おまけ
麒麟のものになった柴が燕条寺さんに顔合わせの挨拶をするお話。
「ま、そういうわけだから」と3人で一緒にお風呂。当然3P展開です。
やっぱり柴が幼すぎるような気がするなぁ。いいのか?(汗)


ふー、なんとか全話感想が書けた。

この作品、成人向けに載っている作品とは思えないほどクオリティが高くて非常におすすめです。
男性は全く出てきませんでした。
あまりロリすぎず適度に等身が大きいのも個人的にはツボ。やはり人間の体に近いほうが良いですよね。
男性向け雑誌に載っていたとはいえ、汁まみれでドロドログチャグチャということはないし、女の子がめちゃくちゃ酷い目に合うわけでもなく全体的に品のあるえっち描写なのでエロが好きなら女性でも読めると思います。
男性向け雑誌に載っていた作品でこれほど気に入った作品は森永みるく先生の単行本以来かも。

個人的には全話通してまったくえっちをしていない内藤ちゃんが好きですね。風紀ということでお堅いところがまたツボ。内藤ちゃんにスポットを当てた話が来るであろう第2巻が非常に楽しみです。


■以下公式サイトの画像のリンク。やはり実際に絵柄を見てみないと良さは分からないと思うので参考にしてください。
1話 2話 3話 4話 5話 6話 7話

■しかしこの作品がオール百合話ということもすごいけど、このクオリティで成人向け作品という事自体も驚きですね。成人向けに描く作家=一般誌の2軍作家、という構図はこの作品にはあてはまりません。
百合作品としても最高レベルの作品ですが成人向け全般の中でも最高レベルでは?
こういう作家さんは百合界の人間国宝ですね。