ちなみの秘密
ちなみの秘密小石川圭
百合度★★★★☆

この作者さんの本は昔「WATERS’EDGE」「カリフォルニアのぐるぐる」を読んだ事があって、どちらにも百合描写はあったもののイマイチ好みではないな〜と思ったんですが、他所の百合リストのいくつかに上記の「ちなみの秘密」が百合物件として紹介されてるのをみて古本屋で安く売ってるのをみてあまり期待せずに買ってみたんですが、これが非常〜に良かったです。

男性向けな作風であることは確かなんですが、主人公のちなみ(女)の視点でうまく描けていると思うし、主人公に対する愛情を感じます。あとがきでは作者さんは相手の早紀には思い入れは強くないと言ってますが、早紀に対しても愛情を持って描いてると個人的には感じましたね。

どっちも男絡みのエピソードがあってそのへんはレズエロとしての評価は下がると思いますが、そういうすれ違いが逆にラストの盛り上がりを生み出していると思います。
本編以外の収録作2本がヘテロなのと上記の通り男と肉体関係を持つシーンがあるので百合度評価の★はひとつ減らしましたが「ちなみの秘密」本編の精神的なつながり的には百合度満点でも良いと思います。

主人公のちなみの秘密がだんだん明らかになっていく構成も面白い。最後の秘密が「早紀のことを超ラブラブ愛してる!」「そんなの知ってるよー」というやりとりも最高です。