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「The デザート」11月号

また「The デザート」の百合作品の紹介です。実話ネタを多く扱ってるせいか、少女漫画雑誌の中では読みきり百合が掲載される確立が一番高いですね。

・「愛し君に捧げる」(吉崎凪)
百合度★★★★★

女の子同士の恋愛を真正面から描いた作品です。実話ネタなのでビアン系とも言えますが雰囲気はまさしく少女漫画。

家庭の事情で友達が出来ない少女に恋をしてアタックする、女の子が好きな主人公のお話です。
ノートを借りて御礼にカラオケに誘ったりして親密になった後、意を決し景色の良い場所で告白します。
「友達としてじゃなく、あたし広美のこと好きだから。ずっと一緒にいたいんだ」
最初は戸惑う広美でしたが「私も彩が好き」と気持ちに応え結ばれます。
広美が主人公へ誕生日プレゼントを贈るために普段しないバイトをせっせとして、初めてのキスをするシーンが非常に良いですね。
卒業式の日も熱烈に愛し合うふたりですが、そんな姿を見られてしまい広美の親にバレてしまい、ふたりは引き離されてしまいます。
「自分の娘が女性となんて。とても……受け入れられない」父親の言葉が痛いですね。
その後3年が経ちますがやっぱり広美への気持ちが色あせていないことに気がつく主人公。「あんなに大切な恋はあなた以外にどこにもない。もしもう一度出会えたら日だまりのような場所捧げるよ」

実話が元ネタになっているということで結末は描かれていないのでハッピーエンドとも言えませんが、必ずしもバッドエンドとも言い切れません。
肉体関係の直接的な描写はないですが(肉体関係がなかったとは書いてありません)、告白するシーン、初めてキスをするシーンはドキドキ感がすごく伝わってくるし、ひとつのベッドで一緒に寝るシーンなんかはとても良い感じです。
必ずしもハッピーエンドとは言えないですが切なく熱い作品で、少女漫画百合が好きな人は必見だと思います。

■ちなみにこの作者さんは2年ほど前にも百合作品を描いたことがありますね。同じように原案(体験手記)付きでした。
こちらは私が以前他所のサイトに書き込んだ百合情報。
絵柄、構成など作家の技量はかなりうまくなっている印象です。作者名で検索してもほとんどかからないし、まだ無名の作家さんのようですが、もし単行本が出たら絶対買いたい作家さんですね。


■友情レベルですが「ザデザ」にはもういっぽん百合的に良さそうな作品が載っています。

・「東京チルドレン」(三森多恵子)
百合度★★★☆☆
鬱病に掛かった主人公が、同じく過去に鬱病の経験のある昔の親友(日和)に助けられる話。
ストーリーは鬱病についての描写がメインですが、最終的に助けてくれるのが日和だという展開が良いですね。
最後まだ身体のフラフラする主人公の手を繋いで、一緒におすすめの医者へ行くシーンが良いです。

ちなみに病院に行けば鬱病が簡単に治るかというとそれは難しいんじゃないかというのが私の感想ですね。全体的な数が少ないこともありますが、精神関係で良い医者はなかなか見つかりません。このへんは国ももうちょっとなんとかして欲しいところですね。社会から脱落する人が多くなれば国に与える経済的な損失も大きいと思うし。
やっぱりこの話のように理解ある友人がいればそれが一番良いと思います。(そう都合良くいない場合のほうが多いですが……)

「東京チルドレン」はもう単行本が出てるようですが、今月号掲載のこの作品はやっぱり収録されてないのかな?


■とりあえず今月号の「ザデザ」は「買い」ということでー。