ブログネタ
百合 友情と恋愛の間? に参加中!

青い花 1
(志村貴子)
百合度★★★★★

以前書いた1巻の紹介があまりにひどかった(というかほとんど紹介してない文章だった…)ので改めて書き直しました。

鎌倉のお嬢様学校と進学女子校を舞台に、女子同士の秘めやかな恋心が繊細なタッチで描かれる、ガール・ミーツ・ガールストーリーです。

志村貴子先生の作品と言えば、独特の会話のテンポなどが特徴的ですが、この作品はその中でもさらに一風変わっていますね。
穏やかな空気の中に女子同士、相手に馳せる想いが膨らんでいったり、「マリア様がみてる」のような穏やかな雰囲気もありながら、女子同士付き合うということがどういうことであるか、それぞれが真剣に考えたり、時に肉体関係を持つまでに至る熱い関係に発展したり、穏やかな中にも激しい感情も内包している不思議な雰囲気を持った作品です。

以前から憧れていた女子校、藤ヶ谷に入ることが出来たあーちゃんは、入学初日に電車で痴漢にあっている隣の進学校の女子生徒を助けます。その場では思い出せなかったものの、それは幼い時に仲良くしていふみちゃんだったのでした。
中学の時は従姉妹の千津ちゃんと女同士で付き合っていて、身体の関係も持っていたふみですが、その千津ちゃんが結婚してしまうと聞いて悲しくて泣いていたところ、再会したあーちゃんに慰めてもらい、その一言で10年の月日を軽く飛び越え、再びあーちゃんに対する強い想いが蘇ってきます。

あーちゃんにどんどん惹かれていくふみ、お泊りもすることになって「あーちゃんもこっちで寝よ」などと誘っておいて、同衾したり楽しい時間を過ごしますが、一方で杉本恭己先輩という格好良い女性に「ひと目みたときピンと来たのよ。お、これは私の好みだー、て」と告白され、デートまで誘われ、流されやすいふみは千津ちゃんの時と同じように、杉本先輩と付き合うことになってしまいます。
いきなり顔が近づいていた時には心の準備ができてなくて、思わず泣き出してしまうふみですが、深呼吸して心を落ち着けた後はドキドキしつつも杉本先輩と唇を重ね合わせることに。
その後一緒に登校することも杉本先輩に誘われるふみですが、元々一緒だったことや、あーちゃんといることが楽しいことから、一日試した後杉本先輩の誘いは結局断ってしまいます。

そして自分が杉本先輩と付き合っていることをあーちゃんに告白するふみ。
「あーちゃんに嫌われたくない……気持ち悪いなんて思わないで……」つっぷして泣きながら告白するふみの姿を見て、あーちゃんも女の子が女の子を好きになるということを次第に意識し始め、井汲さんに「もしあたしの好きな人が女の子だったらどうする?」と相談を持ちかけますが逆に聞き返され、応援するしかないという結論に達します。

あーちゃんに自分たちが付き合っているとカミングアウトしたと杉本先輩に打ち明けるふみは、あーちゃんと顔を合わせづらくなってしまったのですが、ふみと一緒にいたいからと杉本先輩に再びキスをされ言いくるめられ、すぐにあーちゃんと再会することになりますが、天真爛漫なあーちゃんは自分のことを快く受け入れてくれ、また楽しく話すことが出来、「あーちゃん大好き……」と思ってしまいます。

自分のあーちゃんに対する感情が、初恋の相手故の特別さなのか、あるいはそれ以上の感情なのか、心が揺れ動くふみですが、一方杉本先輩もふみが好きな感情とは何か別の感情も隠しているようで……以下物語は2巻に続きます。

他に百合要素のある志村貴子先生の作品、「どうにかなる日々」の紹介はこちら