あのコの秘密
(小島美帆子)
百合度★☆☆☆☆

4編収録中表題作1本が百合です。

・「あのコの秘密」
百合度★★★☆☆
同じマンションに同居するルームメイトのモエと奈津美、モエは奈津美のことをあくまで「大親友」だと思っていたけど奈津美のほうはモエに対してそれ以上の感情を持っていたというお話。
彼氏が出来て喜ぶモエですが、だんだん奈津美の様子がおかしくなっていきます。
彼氏(&友人)を部屋に招いた時も奈津美がだらしないことをバラしたり友人のことを悪く言ってるように思わせたり。
次第にギクシャクするふたり。男と絡もうとしていたモエを奈津美が後ろから現れて男を引き離したことで亀裂が決定的になってしまいます。
自分の部屋にモエの写真が飾りまくっていたり、モエを引き止めるためにリストカットしたり……このへんの展開は藤村真理先生の「降っても晴れても」を思い出させますね。めちゃくちゃ切ないです。
「あたし、もーずっとずっとモエが好きなんだよ。好きな男なんていなくていーの。モエが大好きなの。私の人生の中にモエがいてくれればそれだけで充分だったの」
最後男よりモエのほうが好き、と言われ、嘘と分かっても納得して奈津美はモエとお別れする決心をします。
百合的には痛い話ですが、少女漫画の切ない百合が好きな人は是非読んでみてください。

ちょっと前に紹介した「永遠のガールフレンド」も似ているパターンなんですが、仲の良い親友に依存してしまって友情以上の恋愛感情を持ってしまうというこういう関係は、女性同士特有かもしれませんね。男同士だとこういうケースはあんまし見ないような気がします。

設定は藤村真理先生の「降っても晴れても」と似てるところがありますがこっちはちょっと今っぽいノリがあります。

他の収録作品は特に百合はないですが、こういう頭弱そうな非オタク系の少女漫画は面白いですね。頭が弱いこと以外は私とは全く正反対のタイプではありますが、私が持っていないものを持っているので魅かれてしまいます。