ことのはの巫女とことだまの魔女と(ドラマCD同梱限定版
 藤枝雅
百合度★★★★★

正式な発売日は14日ですがもうamazonから届きました。ドラマCD付きの初回限定版は数に限りがあるということで早めにレビュー。結論から言ってしまえばやっぱり初回限定版のドラマCDはおさえておいたほうが良いでしょう。というか私自身はこの単行本を買ったのはドラマCD目当てだったりします(笑)。
以下ネタバレ。

ドラマCD「こといろの日々とことはぎの君と」

「みこまじょ」で紬が自由になってから、その後ふたりで旅に出ている話が描かれています。本編の方はシリアス話が多かったですが、後日談という事でシリアスな展開は全くなく、ほのぼのとふたりがラブラブな生活を送っている様子が描かれています。
次回からの連載、「飴色紅茶館茶話」の話もクロスオーバーで描かれており、こちらも[es]で芹穂がさらさを従業員として雇ってからの話が描かれています。

「紬、私は振り返らないから」
冒頭のレティのフェイクなセリフからドラマCDははじまります。
ひとりでいろいろ出来るように、と紬がひとりで街を歩けるようにするための訓練ですね。
結局紬はひとりで歩けるようになってもレティと手を繋いで歩きたい、ということで結論が出ます。

自販機にジュースを買いに行った紬が帰ってきたかと思うといきなり抱きついてきて驚くレティ。
「後ろ姿が愛おしくてつい抱きついてしまいました〜♪」
実はこれは紬と容姿が同じの山神様。山神様も能登さんが一人二役をこなしています。
山神様は最近五十鈴と仲が良いらしい。

「私は女の子としてみてますよ。レティさん可愛いですし」
「つむぎも可愛いよ」
とラブラブな雰囲気。

喫茶店に入ってきたハルと日乃夏が「ちーす、相変わらずこの店は甘ったるいなあ」「例えるならば?」「まるでストロベリーシェイクような」「そりゃくちびるもためいきもさくらいろですねえ」というやりとりがあって、作者が百合姫の他の作家に対してリスペクトをしているのが分かります。
「はいあーんして」「あーん」とケーキを食べあう二人にあてられて日乃夏も「ハルちゃんも、はいアーン。染まっちゃうと気持ちいいかもよ?」とハマりそうになります。

ラストシーンは一緒に歩きながら「紬もさ、住むんだったらこんなとこが良い?どう……かな?」と一緒に同居する計画を話しつつプロポーズして道端でキスを交わして終わり。
「あなたが大好きです。レティさん」
「私もだよ。紬」
ドラマCDは最初から最後まで終始ラブラブな雰囲気でした。


レティ役の生天目仁美さんと紬役の能登麻美子さんはこちらでもちょっと話題にしましたが、私生活でも仲が良いらしいですね。女子高生ラジオの第7回のカミングアウト?みたいなのも聴きましたが面白かったです。Wikiとかみても能登さん周辺の声優さんは百合属性が強いことがうかがえます。Googleで「生天目仁美 能登麻美子」検索してもこういうページがHITしたりするんで、声優百合が好きな人には馴染みの深いふたりのようです。藤枝雅先生ももちろん百合好きですから、そのへんを考慮してのキャスティングということになったようです。

単行本本編の方はもう読まれた方が多いでしょうから詳しく説明する必要はないでしょうね。百合姉妹VOL.4から「鳥籠の巫女と気紛れな魔女と」と題してスタートして百合姫から改題された作品が載っています。
建築マニアな魔女が結界で封じられていた神社に訪れて、中に封印されていた巫女と赤い糸で結ばれる話です。

以下あまり参考にならない雑誌掲載時の感想。
第3話 第4話 第5話 第6話

あとがきに作者さんが元々「百合姉妹」が好きで執筆する前は読者として読んでいたことなどが書いてあります。これを読むと作者がほんとに百合が好きなことが分かりますね。

巫女とか魔女とかオタク系の作品なんで私好みというわけでもないですが、ドラマCDは声優のキャスティングが面白かったので楽しめました。
漫画のレティを見ながら生天目仁美さんを想像したり紬を見ながら能登麻美子さんを想像したり……こうなってくるとなにがなにやら。

絵柄のクオリティも高いし、作品を作るにあたっていろいろ調べてやってるようにも見えるし、作家の創作に対する真摯な姿勢が見える良い作品なんじゃないかと思います。
あとがきを読むと、百合姫唯一の男性作家ということで批判もあるようですが、やっぱり百合ジャンルにバリエーションは必要ですしこういう作家も必要だと私は思います。最近少女漫画には男性作家が全くいないんですが、おかげで凋落が激しいんですよね。女性作家は女性キャラを描く事には長けているので確かに安心して読めますが、安定してるだけじゃジャンルは活性化しないんです。


帯の折り返しによると
「少女美学(仮)」(CHI-RAN)
「simoun」(速瀬羽柴)
が9月16日に発売されるようです。

あとメールマガジンにもあったように「みこまじょ」のドラマCD「マドリガル・ハロウィン」が10月18日に発売とのことです。キャストはもちろん同じ。キャストトークとかもこちらに収録されると面白いですね。


単行本に挟まっていたチラシ。このイラストがVOL.5の表紙になるのかな……と思ったけどよくみたらこれはVOL.4にも載ってたひびき先生のイラスト集の宣伝絵ですね。じゃあ違うか。今回なかなか表紙絵が公開されないです。
「百合姫VOL.5」には金田一蓮十郎(「ジャングルはいつもハレのちグゥ」の人ですね。[es]1巻にも参加されてます)が初登場で参加されるようです。蔵王×影木コンビは復帰の模様。みるく先生のクレジットも見えますが実際載るかどうかは微妙?タカハシマコ、むっちりむうにい、ナヲコ、日輪早夜の名前は見当たらないけど誰かみるく先生の代わりの原稿が入るかも?あるいは「あまいくちびる」あたりが再録されるかもしれませんね。



ところで通常版はよくみるとジャケット絵が微妙に違うんですね。ファンなら2冊とも買えと?(笑)