戦え!!イクサー1

百合度★★★★☆

超超超名作OVAです。久しぶりに視聴したので改めてレビューを。
私は一時期少女漫画よりもSFのほうにハマっていた時期がありますが、それはこの作品のせいですね(あと「ガルフォース」とか)。あの暗い雰囲気にどっぷりとハマっていました。当時はSFのつもりだったんだけど今観てみると設定もかなりいいかげんだし、本当のSFファンからしたら全然物足りない作品でしょうね。SFというかどっちかというと特撮作品といったほうが良いかもしれない。

主人公がアンドロイドということで、当時はアンドロイド×人間という構図のほうが目が行って、それほど百合作品としては意識してなかったんですが、やっぱり今観ると百合要素抜きではこの作品は私は語れないですね。
アニメ作品などに出てくる女の子キャラといえば、男キャラに守られるのが当然と思っていたのに、この作品ではイクサー1が渚を守るために戦い続けるのが当時の私にはものすごい斬新で、強烈な衝撃を受けたのを覚えています。私はイクサー1のように強さと包容力のある百合キャラは他に知りませんね。男に守られる女の子、という形でない、女の子を守る女の子の姿、というのは私が百合を愛好する理由の中でも非常に重要なポイントですが、そういう嗜好はこの作品から始まったといっても過言ではないと思います。

以下視聴しながらの感想をぽつぽつと。

冒頭いきなり裸で絡んでるコバルトとセピア。私はわけあってACT2から観てしまったんで後で気が付いたんですが、百合好きへの掴みはばっちりですね。このふたりは 平野俊弘系というより垣野内成美系のキャラデザインですね。そういえばこの作品と同時期に発売された平野&垣野内コンビの18禁アニメ「いけないマコちゃん」も百合好きの「イクサー1」のファンなら見ておく価値があると思います。

「行ってきます。あなたがピンチになったらすぐに現れますからね」
「どうして!どうして私を選んだの!?」
「渚が……好きだから」
ストレートに愛を表現するイクサー1が素敵です。

小夜ちゃんが無事だった事を知る渚。
「ありがとうイクサー1!大好きよ!」
「渚……」
目を潤ませるイクサー!のシーンも印象的です。

渚をイクサー2に奪われたイクサー1が敵のロボットに攻撃されて傷つくシーン。
「負けない……渚を救わなくては!」
このシーンがなんだか一番印象に残ってます。傷つきながらも女の子を守るために戦おうとする女の子のシーンに感銘を受けました。

「決心はついて?」(イクサー2)
「決心って……?」(渚)
「お馬鹿さんね。私のモノになるってことよ」(イクサー2)
イクサー2も良いキャラしてます。

「お姉さま……私も渚のようなパートナーが欲しかった……」
イクサー1に倒されるイクサー2のシーン。
この作品は観方を変えると、1人の少女をふたりの少女が取り合うストーリーという解釈も出来るかもしれません。

「なんだあこの格好」
ラスト記憶を失った渚がイクサー1と出会うシーンは数年ぶりに観たんですが思わず涙が出てきてしまった。


最近はアニメといえばGAやまじぽか、つよきす、ストパニみたいな馬鹿アニメにばかり観ている私ですが、当時はこんな真面目なオタクアニメにハマっていたんですね〜。「神無月の巫女」や「ヤミ帽」や「マリア様がみてる」のようなオタクアニメも10代の頃観ていたらハマっていたかもしれなかったんじゃないかと最近思うんですが、やっぱり私は「イクサー1」の時代の人間なんだなあと再認識しました。
今の時代にこの作品に出会っていたらあんなにハマらなかったかなあ。でもこの作品の持つ独特の熱さってのは今観てもすごいと思うのですよ。

アニメ作品なのに、特撮音楽で有名な渡辺宙明が音楽を担当しているので最初に観た時は違和感があったんですが、観返している内にすっかりハマってしまって、今では宙明さんの音楽以外では観れませんね。私が渡辺宙明ファンになったのは小さい時に観ていた特撮のせいもありますが、この作品の影響も大きいです。
EDはそれぞれ名曲で、特に3巻のラストの「永遠のイクサー1」が世間的には評価が高いし私もそれに異論はないんですが、個人的には2巻ラストの「NEVER RUN AWAY」が好きで、今でもお気に入りの曲を集めたMDに入れてヘヴィーローテーションでよく聞いてます。ベースとドラムからはじまって渋いエレキギターが絡んでくるイントロがたまりません。百合好きには女性ヴォーカルのほうが人気があると思いますが私は男性ヴォーカルのほうが好きなんですよ。抑えて歌っていても肺活量が全然違いますし。
しかし「永遠のイクサー1」も良い曲ですよね。
「明日のためにときめく 私の天使 信じさせて また会えるね あの人に」
このへんの詩が好きです。





会川昇の小説版ももちろん読みましたよ。OAVほどの迫力はないですが、もちろんこちらも百合要素があります。うろ覚えですが、冒頭寝てる渚が、誰かに名前を呼ばれていて気持ちが良くなるシーンとか良かったような。渚が触手に絡まれるシーンとかも描写が面白かった記憶があります。



単行本も買いましたね〜。NewType関連の雑誌に連載されてたんだっけ?こっちのほうはリアルタイムで読んでました。でもOAV版のような熱さはもうなかったですね。


冒険! イクサー3


一応続編とかもありますが、ノリが全然違いますね。早瀬七美(石岡美紀)の歌うEDとかは好きだったんですが。
やっぱりあのノリは80年代でないと出せないものだったのかもしれません。